川上未映子さんの'12年作品『水瓶』を読みました。9編の散文詩からなる本でしたが、ほとんど理解不能でした。
さて、相米慎二監督の'83年作品『ションベン・ライダー』をスカパーのイマジカBSで再見しました。
極龍会のヤクザ・ヤマ(桑名将大)とマサ(木之元亮)を捕えてカメラが道と壁を超えてプールに行くと、そこではデブナガが川崎ジョー(永瀬正敏)と辞書(坂上忍)を虐めていて、それをブルース(河合美智子)が止めると、今度はデブナガが導き入れた数台のバイクがアラシ先生(原日出子)の制止を聞かず、校庭を乗り回します。やがて校門から入ってきた車から突き出された網に頭を被されたデブナガ(ここまで冒頭からワンカット)は、拉致され、ヤマとマサもそれを車で追っていきます。デブナガを拉致した男(寺田農)は連れの女性とともにヤマとマサに殺され、ドブ川に浮かびます。
デブナガに復讐するため、彼が監禁されているらしい極龍会の横浜本部を訪れたブルースら3人は、銭湯でのヤクザらの会話からデブナガが熱海の別荘にいることを知ります。警官の田中(伊武雅刀)からヤクザのゴンベイ(藤竜也)を紹介された3人でしたが、拳銃で自分を撃てと挑発するゴンベイに3人は追い払われます。捜索願が出ていると田中らに保護された3人でしたが、ブルースがトイレに行きたいと言って、公衆便所に立寄らせ、そこで一芝居打って、船で逃げ出します。ゴンベイは熱海にいますが、デブナガは名古屋に連れていかれたことを知る3人。花火の上がる熱海のホテルの一室でゴンベイに同行すように3人は言いますが断られます。朝に1人で海辺に出たブルースは自分に陰毛が生えているのを発見すると、全身を海に浸けます。
名古屋に着いた3人でしたが、辞書が研修会に出ているアラシ先生に会いたいと言い出し、ブルースとともに先生に会うと、先生は警察に出頭するように言います。それを無視して逃げ出す2人。デブナガが載せられた、ヤマとマサの運転するトラックに自転車から飛び乗るジョー。彼らにゴンベイとアラシ先生も加わって、木場で追跡劇が演じられます。(ここの長いワンシーンワンカットは見事の一言!)ケガをした3人とゴンベイの元に、島田組の金太がゴンベイの姐さん(倍賞美津子)を連れてきますが、姐さんは旅に出ると言い、ゴンベイの死に目には会えないかもしれないと言います。手下に制服を着させ、ハッパをかける島田(財津一郎)は、トンネルにトラックを通す知恵を3人に授けられ、3人は島田の宴会で近藤正彦の歌を熱唱します。デブナガの居所へ金太とアラシ先生が向かいますが、ヤマは島田からデブナガをいいように処分しろと言われていると言い、翌日金太の死体をゴンベイは発見します(ここも時間経過も含めてワンカット)。先生が拉致され、ゴンベイと3人はゴンドラに乗り、ブルースは先生が歌っていた「雨降りお月」を歌い、その後、雨降る中、ゴンベイは立ち去り、3人は彼に拳銃を返します。
横浜に戻り、冷蔵庫に詰まっているヤクとデブナガを使って、極龍会の親分を誘い出そうと企むヤマとマサ。田中は3人にヤマとマサが幼稚園にいることを告げると、船に火をつけ、自分はそこに留まります。デブナガとシャブ浸けになった先生を救出した3人は、その後、酔っ払っていたヤマの足に縄をかけて、デブナガの体重を使って電柱にぶらさげます。マツを射殺するゴンベイ。3人とデブナガはヤクをまき散らして真っ白となり、歌いまくります。やがてパトカーの音が鳴り、拡声器で出頭を命じられ、白旗を掲げて出て行こうとするゴンベイに辞書が思いとどまらせようと拳銃を構えると、放水が始まり、全員びしょ濡れになります。「残念でした!来年の夏にまた会えるといいな!」と言いながら1人出ていき、機動隊員に逮捕されるゴンベイ。デブナガは田中に「手柄を立てたなんて思うなよ」と掴みかかり、3人に取り押さえられるのでした。
ブルースのポップな言葉による字幕をはさみながら、ほとんどのアクションシーンが見事なワンシーンワンカットで撮られ、音や音楽の使い方も対意的な使われ方をしていて、存分に楽しませてもらいました。間違いなく相米慎二監督の代表作の1本でしょう。
→Nature LIfe(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
さて、相米慎二監督の'83年作品『ションベン・ライダー』をスカパーのイマジカBSで再見しました。
極龍会のヤクザ・ヤマ(桑名将大)とマサ(木之元亮)を捕えてカメラが道と壁を超えてプールに行くと、そこではデブナガが川崎ジョー(永瀬正敏)と辞書(坂上忍)を虐めていて、それをブルース(河合美智子)が止めると、今度はデブナガが導き入れた数台のバイクがアラシ先生(原日出子)の制止を聞かず、校庭を乗り回します。やがて校門から入ってきた車から突き出された網に頭を被されたデブナガ(ここまで冒頭からワンカット)は、拉致され、ヤマとマサもそれを車で追っていきます。デブナガを拉致した男(寺田農)は連れの女性とともにヤマとマサに殺され、ドブ川に浮かびます。
デブナガに復讐するため、彼が監禁されているらしい極龍会の横浜本部を訪れたブルースら3人は、銭湯でのヤクザらの会話からデブナガが熱海の別荘にいることを知ります。警官の田中(伊武雅刀)からヤクザのゴンベイ(藤竜也)を紹介された3人でしたが、拳銃で自分を撃てと挑発するゴンベイに3人は追い払われます。捜索願が出ていると田中らに保護された3人でしたが、ブルースがトイレに行きたいと言って、公衆便所に立寄らせ、そこで一芝居打って、船で逃げ出します。ゴンベイは熱海にいますが、デブナガは名古屋に連れていかれたことを知る3人。花火の上がる熱海のホテルの一室でゴンベイに同行すように3人は言いますが断られます。朝に1人で海辺に出たブルースは自分に陰毛が生えているのを発見すると、全身を海に浸けます。
名古屋に着いた3人でしたが、辞書が研修会に出ているアラシ先生に会いたいと言い出し、ブルースとともに先生に会うと、先生は警察に出頭するように言います。それを無視して逃げ出す2人。デブナガが載せられた、ヤマとマサの運転するトラックに自転車から飛び乗るジョー。彼らにゴンベイとアラシ先生も加わって、木場で追跡劇が演じられます。(ここの長いワンシーンワンカットは見事の一言!)ケガをした3人とゴンベイの元に、島田組の金太がゴンベイの姐さん(倍賞美津子)を連れてきますが、姐さんは旅に出ると言い、ゴンベイの死に目には会えないかもしれないと言います。手下に制服を着させ、ハッパをかける島田(財津一郎)は、トンネルにトラックを通す知恵を3人に授けられ、3人は島田の宴会で近藤正彦の歌を熱唱します。デブナガの居所へ金太とアラシ先生が向かいますが、ヤマは島田からデブナガをいいように処分しろと言われていると言い、翌日金太の死体をゴンベイは発見します(ここも時間経過も含めてワンカット)。先生が拉致され、ゴンベイと3人はゴンドラに乗り、ブルースは先生が歌っていた「雨降りお月」を歌い、その後、雨降る中、ゴンベイは立ち去り、3人は彼に拳銃を返します。
横浜に戻り、冷蔵庫に詰まっているヤクとデブナガを使って、極龍会の親分を誘い出そうと企むヤマとマサ。田中は3人にヤマとマサが幼稚園にいることを告げると、船に火をつけ、自分はそこに留まります。デブナガとシャブ浸けになった先生を救出した3人は、その後、酔っ払っていたヤマの足に縄をかけて、デブナガの体重を使って電柱にぶらさげます。マツを射殺するゴンベイ。3人とデブナガはヤクをまき散らして真っ白となり、歌いまくります。やがてパトカーの音が鳴り、拡声器で出頭を命じられ、白旗を掲げて出て行こうとするゴンベイに辞書が思いとどまらせようと拳銃を構えると、放水が始まり、全員びしょ濡れになります。「残念でした!来年の夏にまた会えるといいな!」と言いながら1人出ていき、機動隊員に逮捕されるゴンベイ。デブナガは田中に「手柄を立てたなんて思うなよ」と掴みかかり、3人に取り押さえられるのでした。
ブルースのポップな言葉による字幕をはさみながら、ほとんどのアクションシーンが見事なワンシーンワンカットで撮られ、音や音楽の使い方も対意的な使われ方をしていて、存分に楽しませてもらいました。間違いなく相米慎二監督の代表作の1本でしょう。
→Nature LIfe(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)