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岡谷公二『南の精神誌』

2010-02-08 13:35:00 | ノンジャンル
 昨日丹沢湖ビジターセンターのイベントでバードウォッチングしてきました。生まれて初めて生きたカワセミを見ましたが、その小ささに驚きました。

 さて、宮田珠己さんが著書「スットコランド日記」の中で言及されていた、岡谷公二さんの'00年作品「南の精神誌」を読みました。
 私は初めて訪れてから30年ぶりに三宅島を再訪します。30年前の三宅島は大型船が接岸できる岸壁はなく、交通が不便で、観光客もほとんど行かないような島でした。私が島を再訪した直接の動機は、島の式内社を見てまわるのと、亀トのあとをたずねるためでした。私が式内社に感心を持つのは、神社の原初の姿を知りたいからです。神社の信仰には経典も聖人伝も信仰告白の記録も、神像もありません。一千年余にわたって脈々と続きながら、これほど可視の痕跡を残さなかった信仰は珍しいのです。そして三宅島には式内社が異常に多いのです。なぜ三宅島に多いのか、それについては当時の人々にとって噴火が神の御業ないし怒りと信じられてきたことが関係しているようです‥‥。
 とここまで、ページ数にすると11ページ読んだところで先を読むのを断念しました。先を見ても様々な文献からの歴史的記述の引用が延々と続き、著者が実際に社を訪れた際の記述に関しても「何か雰囲気を感じた」といったあいまいな表現しかなかったためです。宮田さんが面白いと言っていた「始祖鳥記」もそうでしたが、どうも私とは好みが合わないような気がしてきました。堅い学術書が好きな方にはオススメかも。