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小谷承靖監督『激突!若大将』

2009-09-03 14:08:00 | ノンジャンル
 山田宏一さんが「山田宏一の日本映画誌」の中で絶賛していた、小谷承靖監督の'76年作品「激突!若大将」をビデオで見ました。
 大学のアイスホッケー部のエースである若大将(草刈正雄)は、空手部の部長・青大将(湯原昌幸)が保母の鮎子(坂口良子)にしつこくからむのから助けて青大将を肥溜めに放り込みます。学園祭でコンサートを開き夏の合宿の費用を稼ぎ出そうとしますが、途中で雨が降り始めコンサートは中止になってしまいます。しかしその時鮎子とともに彼が歌うのを見ていたレコードディレクターの山本(范文雀)は名刺を渡していきます。どうしても金を作りだせなかった若大将はレコーディングに応じ、レコードはヒットして軽井沢での合宿が実現します。鮎子も研修会で軽井沢に来たため、若大将とつかの間の逢瀬を楽しみますが、レコードポスターにホッケーのユニフォーム姿で写ったことがアマチュア規定に触れ出場停止の処分が下るかもしれないと聞き、若大将は急遽東京に戻り、山本にポスターの撤去をお願いしますが、すぐには応じてもらえません。実際にはその後山本の好意でポスターは撤去されましたが、それを知らない若大将はお金を捻出するため冬の北海道の牧場へ働きに行きます。青大将は自分の父の力で若大将の処分を撤回させてあげるかわりに自分と付き合うように鮎子に持ちかけ、彼女も応じます。そしてさっそく一緒に旅行に行こうという彼に対して、鮎子は若大将がいる北海道に行くことを持ちかけ、札幌で若大将を発見しますが、結局青大将に犯されそうになるところを、ちょうどそこにいた若大将に助けられ、青大将は凍る池の穴に落ち死にかけます。若大将に助けられた青大将は若大将の処分はもともとなく、自分が鮎子を騙していたことを告白し、若大将がゲームに間に合うように手助けすることを申し出ます。消防車、飛行機、高速道路上のランニングによってゲームに間に合った若大将はチームを逆転勝利に導きます。消防車を盗んだ罪で刑務所に入っていた青大将が出所して羽田に着くと鮎子が来ていましたが、それは若大将が世界選手権に向けて出発するのを見送るためでした。
 これ以外にも、若大将の父(フランキー堺)の縁談の話とか、妹(関根恵子)と父の店の板前(大門正明)との恋の話とか、鮎子の恋敵(長谷直美)のエピソードとかも含まれています。お話盛り沢山、湯原を中心とした底抜けに明るいギャグも豊富で、楽しめました。ここまでご都合主義だと、もう何でも許してしまうという気になります。何も考えずに気楽に楽しみたい方にはオススメです。