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ジョニー・ワイズミュラー主演『ターザンの復讐』

2009-03-01 15:28:45 | ノンジャンル
 2月26日発行のフリーペーパー「R25」に刑事訴追の時効の理由が書いてありました。なんでも、犯罪者でも長年社会の中で暮らしてきたのなら、不安定な地位にいつまでも置くべきではないという考え方から生まれたのだそうです。つまり逃げ得ってことですね。おかしな制度です。

 さて、山田宏一さんの「恋の映画誌」の文に触発されて、DVDで、ジョニー・ワイズミュラー主演「ターザンの復讐」を見ました。
 破産し象の墓場での象牙の獲得で復活を図るアーリントンと、ジェーンを英国に連れ戻そうと考えるホルトは、多くの困難を乗り越え、ターザンとジェーンの住むジャングルの奥地に至ります。ジェーンはターザンを一人置いて帰る気はなく、象牙の持ち帰りにもターザンが反対し、アーリントンは密かにターザンを撃ち、ターザンが猿たちに介抱されているうちに、ホルトとジェーンを連れて、象の墓場の象牙とともに帰ろうとしますが、原住民に囲まれてしまい、原住民に呼ばれたライオンに襲われて、ホルトとアーリントンは死にます。ライオンに襲われる寸前のジェーンを、ターザンが駆けつけて救い、ジェーンと象牙とともにジャングルに帰るのでした。
 すべてのシーンをセットで撮ったというのが信じられないような、ドキュメンタリーとしか思えない見事なシーンが多くあり、山田さんが触れているシーン以外にも、ライオン、サイ、巨大なワニとのターザンの格闘、モーリン・オサリヴァン演ずるジェーンの健康なエロティック・シーン、動物たちの獰猛な表情など、山田さんの書く通り、見どころ満載で、見ごたえ十分でした。特に、オリンピックで5冠という経歴を持ちながら、ターザンという際物映画(失礼)の主演を引き受け、絵に描いたような好青年を演じているジョニー・ワイズミュラーの姿には、ただただ見愡れるばかりで、映画史上例を見ない映画的な存在だと思いました。文句無しにオススメです。