Kiyo Miyazawa キヨ ミヤザワ ロードレーサー その６

スチールフレームがちょっとしたブームになっているようで、色々な雑誌で
工房やビルダーが紹介されています。記事から「ハンドメイド」の現場を見る
ことができ、またビルダーの心意気も伝わり改めてスチールの良さを実感します。

そんな中でも、キヨ ミヤザワの記事はあまり多くはなく、ましてやフレームの
ディテール紹介などほとんどありません。
全く別の記事でしたが、今年（2011年）の「Bicycle Club」１月号の特集(P56)で
ローラー台にセットされているキヨ ミヤザワを発見しました。何色かの塗り分けが
施されていて色の切り替えにラグのデザインを模していました。
２０年前にオーダーした時の私のデザインと同じでした。
また、ステムもスレッドタイプで宮澤氏のこだわりを感じるマシンです。
いつ頃のフレームかは分かりませんが、塗装も綺麗なのでそれほど以前のもの
ではないと思います。最近のものだとしたら、非常にうれしいのですが・・・。
少し前に宮澤氏の工房を訪問し、ロードのオーダーの相談をしたことがあるの
ですが、「競輪選手用のフレーム製作が忙しくロードはいつできるか約束でき
ないよ」と言われてしまいその時は断念しました。


キヨ ミヤザワのフレームのディテールに触れている記事が少ないので、古い
フレームですがご紹介します。
















ヘッドまわりです。
キヨ ミヤザワのラグワークが話題になることはありませんが、実は非常に丁寧に
仕上げられています。
色を塗り替えて薄い色にしたことでラグワークがよく分かるようになりました。
塗る色によって塗料が厚くなるのかラグのシャープさが失われて見えることが
あります。これは、デ・ローサのネオプリマートなどをショップで見ていても
感じることで、塗料によって仕上げが違って見えるので選ぶ時は注意した方が
良いようです。