自転車にまつわる四方山話(よもやまばなし)

自転車に関する気ままなブログです。

Campagnolo BORA ONE クリンチャー

2019年01月05日 17時04分07秒 | パーツ
Campagnolo BORA ONE 35クリンチャー



昨年の春先に購入し、DeRosa Titanioで使用ているホイールのロングターム レポートです。

それまで使用していたのは、Fulcrum Racing Zero (2012年モデル)のクリンチャー。
アルミ製で装着していたタイヤは23C
少し前であればごくごく標準的な組み合わせです。
特に不満はありませんでしたが、カーボンクリンチャーを試してみたかったことと、比較的リーズナブルな価格で販売されていたので思い切って購入しました。

購入して知ったのですが、リム幅が広く、推奨が23Cではなく25C ~。
最近のワイド化の流れからです。
これまで使っていたタイヤは使えず(使えない訳ではありませんが)、改めて25Cを購入。
これは想定していませんでした。
25Cは、今や標準と言われるサイズです。




私の所有している多くのチューブラー ロードは21C、交換前FuLcrumが23C、25Cの印象は「見るからに太いなあ」です。
28C というサイズもあって昔であればロード ツーリング用。
それが、レース用のラインナップとなっているのですから変われば変わるものです。


(手前:BORA ONE 奥:Fulcrum)

BORA シリーズのカーボンクリンチャータイプは数年前に登場しました。
チューブラー50は、Merakで使用しており良く回るホイールだと感じています。
カーボン クリーチャーが登場してからチューブラーの肩身は更に狭くなった気がします。
チューブラーの走りの良さは誰もが感じるものの、クリンチャーとの差が縮まり更に扱いが楽となれば選択する人も増えます。
かくいう私もクリンチャーを見直した一人です。


(奥:チューブラー50)

リムハイト 35 を選んだのは、Fulcrum との比較がしたかったことや50のチューブラーを使っていてやはり横風時には弱いことから。
それほどガツガツ走らないのでこのぐらいで十分だとも思いました。


装着したタイヤは、Vittoria Corsa 25C チューブは、Panaracer R'Air バルブ長65mm



装着前にブレーキブロック(ゴム)の交換が必要です。



付属のカーボンリム用ブロック(ゴム)に交換します。
カンパ2008年レコードでブレーキブロックを交換する際、シューにブレーキブロックを入れるのに硬くて四苦八苦した経験が記憶がありました。
この作業が憂鬱だったのですが、現在のブレーキシューは固定用の爪をリリースだけで簡単に外れ、入れ替えるブレーキブロックもすんなり入って非常楽になっていました。
走行距離の多い人にとってブレーキブロック交換は頻繁にあることで、作業性の向上は必須だったのでしょう。

リム幅がワイドになったためブレーキの調整も必要です。
リム面とブレーキブロックのクリアランスを適正に保たなければなりません。

ホイールをフレームに装着する際、気になったのがシートチューブとタイヤ、チェーンステイとタイヤとのクリアランス。
ワイドタイヤとなった分、その隙間はかなり狭くなっています。

ようやく走る準備が整って走り出した感想は、「よく走る!」です。
ブレーキをかけた時に「シュルシュルシュル」というカーボン独特の音さえ気にしなければ、私にとっては文句なしのホイールです。

ところが、ちょっとした上りや加速のダンシング時、ペダルに体重をかけると「シュッ」という音が出ることに気づきました。
走りながらその原因をあれこれ考え、止まってよく観察すると、タイヤがブレーキアーチに当たることを突き止めました。
前輪に体重がかかるとフロントフォークがしなり、そのしなる量が、タイヤとブレーキアーチのクリアランスを超えて当たってしまうというのものです。



私は、リムとシューのクリアランスを多めに取る(=ブレーキレバーの遊びを多めに取る)のが好みですが、それが返ってタイヤとアーチのクリアランスを少なくしていました。
ワイヤー アジャストボルトの調整で解消はしましたが、クリアランスはギリギリです。

チェーンステイやシートチューブとのクリアランスもギリギリです。







後で気付いたのですが、日直商会「DeRosa」のホームページ「サービス」の項目にこのことが注意書きされていました。
やはり23Cまでを前提にフレームは作られていたということです。

余談ですが、ワイドタイヤの装着によりチェンステイは確実に長くなり、全体のジオメトリーは変わることになります。
ワイド化が及ぼす影響は、かなり広範囲に及ぶと思われます。


文句なしのホイールと書きましたが、まだ調整段階でもあります。
それは空気圧。
23C 同様の7気圧超では、かなり跳ねます。
専門誌の特集で「ワイドタイヤの空気圧は、低めにセッティング」というのがあり、今も検証中です。
7気圧を少し下回るぐらいが私には良さそうです。

ロングターム レポートと書きましたが、まだまだ乗り込みが足りなさそうです。

コメント
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