本日はお彼岸の中日です。心静かにご先祖様に感謝とねぎらいを。
午前中、お彼岸の供養と四家供養の法要のあと、信者様と「おはぎ」を頂きました。
お彼岸に食べる「ぼたもち」と「おはぎ」の違いご存知でしょうか。
「ぼたもち」の「ぼた」は「牡丹」のこと。牡丹は春の花ですね。
「おはぎ」の「はぎ」は「萩」のこと。秋の草花である萩に由来してるんですね。
この二つは良く似ているのですが少し違うところがあります。
それは「ぼたもち」と「おはぎ」の大きさの違いです。
「牡丹」の花は、大きな花ですから「ぼたもち」は大きめに、「萩」は小さな花なので
「おはぎ」は小ぶりに作られるようになったんですね。
「ぼたもち」や「おはぎ」のあんこには、小豆が使われます。その理由は小豆には古くから
悪いものを追い払う効果があるとされてきました。ではなぜ小豆を使った食べ物に
名前が二つあるのでしょうか。
小豆は春に種をまき、秋に収穫します。
秋のお彼岸は九月なので、収穫したての小豆を使って「おはぎ」を作ります。
取立ての新鮮な小豆ですから、皮も柔らかいのでそのままつぶして食べれます。ですので
秋分の「おはぎ」は粒あんなのです。
ところで、春分では秋にとれた小豆を春まで保存していたので皮が固くなっているんです。
それで皮を取り、こしあんにして「ぼたもち」を作っていたそうです。
昔の人々は自然を暮らしの中に上手に取り入れ、それにきれいな花の名前をつけて区別していたんです。
ご先祖様も喜びそうなこうした風習は、ずっと変わらずに残していきたいものですね。