命光不動尊のブログ

貴方の知らない神道や仏教の教えが命光不動尊にはあります。

生かされている

2015年09月26日 12時13分20秒 | ひと口法話

人は心に大きな痛手を受けた時など

「生きる喜びを失った」

「生きる喜びが感じられない」

などという事に成る場合があります。

その場合は、視点を変えて「生かされている喜び」に目を向けて下さい。

人の一生は、永遠に続く時の中では、ほんの一瞬にすぎません。

そしてその短いひとときの命は、仏さまから命を借りているだけなのです。

生れてから死ぬまでのひととき、命を自分のものだと思うから、思い通りにならない時には

腹を立てたり、悲観したりするのです。

人は何故その時に、その場所で生まれて来たのでしょうか。

それは自分の力でそうなったのではありません。

また、心臓が脈を打っているのも、呼吸をしているのも自分の意思によるものではないのです。

自ら「生きている」のではなく、仏さまに「生かされている」こう思えば

それだけで感謝の気持ちが湧いてくるはずです。

たとえ大きな悩みであっても、馬鹿らしく思えてくることでしょう。

お大師様は「自分を見つめ直してみること」を説いておられます。

謙虚に自分を省みるには、素直な気持ちで合掌する事です。