栗東トレセン在厩のパンサラッサは、9日に坂路で追い切られています。
- 23.11.09 助 手 栗東坂良 1回 53.7-39.0-25.7-13.0 馬ナリ余力
リーゼントフラム(古馬3勝)一杯に0.2秒先行同入
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2日にトレセンに戻り、坂路、ウッドでの入念な調整を経て9日に初の追い切り。時計については53.7-13.0秒ですから、パンサラッサにとってはまさに脚慣らし程度の内容でしょう。
しかしアレですよね、通常であれば、矢作厩舎はチャンピオンヒルズから帰厩をさせて、その直後からバンバン速い時計を出すこともあるわけで、パンサラッサの復帰戦にいかに慎重を期しているかが伝わってきますね。
ちなみにスポーツ報知さんの記事によれば、騎乗した岡助手が「良くも悪くも変わりない、もともと動く馬なので」と仰ったそうですが、帰厩後初の追い切りでそういう感触だったとすれば、今後かなりの上昇が見込めるだろうと思います。(さすがに6歳秋に「前より格段に良くなった」みたいな話はないでしょうから)
ということで、本番のチャンピオンズCまであと3週間ありますので、慎重に状態を見極めつつも、しっかり仕上げてG1に相応しい状態で出走してくれるでしょう。池田さんがいなくて寂しがっているのは気掛かりですが、レースではサウジカップチャンピオンらしい、いや、パンサラッサらしい元気一杯の走りが見られることを期待します!
【チャンピオンズC】パンサラッサが初時計 陣営「池田厩務員がいなくなってさみしがってます」 : スポーツ報知
◆第24回チャンピオンズC・G1(12月3日、中京・ダート1800メートル)
世界最高1着賞金1000万ドル(約13億円)のサウジカップを日本馬として初めて3月に制したパンサラッサ(牡6歳、栗東・矢作芳人厩舎、父ロードカナロア)が9日、復帰戦となる秋のダート王決定戦へ向けて帰厩後初時計をマークした。
栗東・坂路の単走で、馬なり53秒7―13秒0。騎乗した岡助手は「良くも悪くも変わりないですね、もともと動く馬なので。左回りの1800メートルはベスト。あとは日本の砂をこなせれば。池田さんが居なくなって寂しがってます」と穏やかな表情で状態を説明した。担当は9月で定年退職した池田厩務員に代わり、ラヴズオンリーユーなどを手がけた吉田助手がバトンを引き継いだ。
栗東トレセン在厩のバスラットレオンは、まずはレース後の様子見が行われています。
◇荒木助手のコメント 「レース直後は硬さもありましたが、現在は疲れが後を引くようなこともありませんので、来週11月19日京都11R マイルチャンピオンシップ(G1・芝1600m)への出走を視野に入れています。元気が過ぎる感じでも制御はできており、今のところ怪獣化はしていません。引き続き日々しっかりと状態を確認しながら、追い切りは来週の1本をイメージ。うまくガス抜きできればと思っています」
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JBCスプリントの直後に「これといった適鞍が見当たらない」とのコメントが出た時は若干ズッコケたものの、慎重に意見交換を行った結果、秋のマイル王決定戦・G1マイルチャンピオンシップ挑戦をめざすことになりました。
ここ2戦、ダート1200mを使ったローテについては心配ですが、荒木助手が「元気が過ぎる感じでも制御はできており、今のところ怪獣化はしていません」と仰っていますし、あと10日ほどでうまく調整して頂けるだろうと。。(追い切りに関しては、前走から中一週での出走になりますので、来週の一本もそこまでビシッとはやらないのでしょう)
あとは鞍上がどうなるのか…についてはまだ分かりませんが、バスラットレオンにとっては久々の芝マイル戦になりますし、とにかく良い状態で出走しないと厳しいレースになりそうです。ただ、もともと芝のマイルは最も狙いたい路線だったわけですから、このチャンスを何とかモノにできるよう頑張って欲しいと思います!
**2023/11/19京都11R マイルチャンピオンシップ(G1/芝1600m)登録馬**
【2023/11/3大井 JBCスプリント(Jpn1/ダ1200m)でのバスラットレオン:公式HPより】
栗東トレセン在厩のテラステラは、まずはレース後の様子見が行われています。
◇荒木助手のコメント 「ここまでは角馬場でのハッキングで様子を見ていますが、レース後の通常の疲れ程度で、特に大きな反動はなさそうですよ。よって、今のところは中1週で11月18日京都8R 2勝クラス(芝1600m)または、11月19日東京12R 2勝クラス(芝1400m)を視野に入れて調整を進めていく予定になっています」
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まずは前走の疲れがそれほどでもなく、続戦可能な範囲で済んで良かったです。
前走はゲートで遅れたこともありますが、レース前に口から血が出ていたみたいな話も流れていましたし、是非とももう一度マイル戦でのレースぶりを確認したい気がしますので。。ということで、テラステラ初の関東遠征、初の府中参戦は魅力的ではありますが、ここはあえて18日京都の芝1600mに向かって欲しいなと。
さらには前走での感触を踏まえた騎乗をという意味で、(瑠星騎手でもイイのですが)岩田パパさんにもう一度乗ってもらうのも全然アリなんじゃないかと思います。
【2023/11/4京都12R 3歳以上2勝C(芝1600m)でのテラステラ:公式HPより】
栗東トレセン在厩のプライムラインは、今週末にいったんチャンピオンヒルズへ放牧に出る予定となっています。
◇田中克調教師のコメント 「来週の西陣ステークス(ダ1400m)に向かうことも選択肢の一つとして検討していましたが、やはりここはパスして12月17日阪神10R 六甲アイランドS(3勝クラス・芝1400m)と阪神12R 御影S(3勝クラス・ダ1400m)の両睨みでいきたいと思います。牧場で2週間ほどリフレッシュを挟んで、またトレセンに戻す予定です」
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一応、西陣Sに向かうことも考えておられたようですが、結局、先週時点で「出走を意識」と仰っていた六甲アイランドSまたは御影Sの両睨みになりました。どちらが有力なのかは微妙ですが、今のところは「どこかのタイミングで一度使ってみたい」芝のレース、六甲アイランドSになる可能性が若干高いように思います。
その上で、もしも六甲アイランドSに出走し、あまり結果が良くなかったとしても、それだけで芝がダメとは決めないで欲しいなぁと…。いや、やる前から負けた時の話をするのもアレですが、今のプライムラインには『去勢後の身体に馴染む』というテーマもありますし、話はそんなに単純じゃない気もしますので(^^ゞ
いずれにしても、ここで2週間の短期放牧を挟むことには大賛成です。前走はマイナス22kgでの去勢後初戦でしたし、(体重が戻らなくても)心身を軽くリフレッシュしてあげるのはきっとプラスになるでしょう。
【2023/10/22京都12R 桂川S(3勝C/ダ1400m)でのプライムライン:公式HPより】