@MON PARIS

「わたしのParis空間で…」

リアル"ターミナル"経験

2007-03-20 01:06:14 | 旅/France&近隣都市
みなさま、おひさしぶりでございます!
17日夜Parisより懐かしの我が家Greensboroへと帰ってまいりました

えぇ、正確にはアメリカにはすでに16日到着しておりました…。
スケジュールではフィラデルフィアで数時間のトランジット後、
その日のうちに我が家へ到着している予定でした。

それが…それが…

雲行きが怪しくなったのは、
すでに到着時刻が近づくAir Franceの中。
目の前の画面、通常の空路表示はまっすぐ1本のはずなのに、
目的地手前の上空でぐるぐる渦巻きを描いておりました。

…そう到着地フィラデルフィアはかなりの悪天候だとのこと、
もし着陸できなかったらどっかに引き返すとかなんとか放送が流れる中、
5旋回ほどしたのちなんとか無事到着。

窓の外は真っ白で横なぐり?の吹雪
Parisでは日中晴れていたこともありコートの下は半袖という、
ふざけた格好の私、いきなり氷点下の外界へ放り投げられ…、
もちろん今夜は全便欠航

まぁ、こんなことはよくあるさ!と強気でいたのも束の間…
翌日の変更チケットを取るためにターミナルを移動すると、
そこにはあふれんばかりの人の波&どこが終わりかもわからない行列。
テレビ局まできていたので、相当の異常事態だったのでしょうか。
結局16:30に到着してからチケットを手にしたのは22時すぎ。
私たちは翌日午後便でラッキーな方だとか…、
中には2~3日後しか取れない人もいるそうで、かなり皆さん深刻な面持ち。



さて、今夜は一体どうしようかと思案の間もなく、
「ホテルは無理でしょ」と係員の言葉に死刑宣告をくらったよう
こ・こ・この極寒の中、こんな汚いところで一晩過ごせと???
暗い気持ちの中荷物を引きずり、
わずかの希望で隣接する唯一のホテルMarriottへ向かうと、
道すがらそこいらじゅうにごろごろ死体が…(失礼)
案の定Marriottの中も難民キャンプのようにごろごろ…。

空港ロビーより綺麗だし、寒さもましなので、
私たちもMarriott難民仲間入りを決行!
かくして齢2●歳にしてめでたく野宿デビューを果たしたのでありました
とはいえ、地べたに寝るのは抵抗が…。
イスをうまいこと並べ上に寝てみるが当然眠れない…
朝4時にはクリーニングの理由で追い出され、再び空港ロビーへ。

これなら早々にチェックインして中で過ごす方が食べ物もあるしと、
(そうなのです、周りには何もない!)
カウンターが開くのを待って行ってみると、
すでにまた昨晩の悪夢再びで、長蛇の列と大混乱。
その列は欠航便の代わりチケットを求める人と、チェックインと入り交ざり、
誘導する係員もいない、なんの秩序もなくいつ報われるのかも見当つかない。
極寒の外には荷物預かりだけのサービスをしているとのことで、
仕方なくそっちに数時間並ぶも、ターミナルが違うと言われ移動…

これまで行き着くのに何回も何人もの空港係員に聞いたのですよ!
それなのにこの仕打ち…ひどすぎる!
みんな知らないくせにウソをつくのです…
知らないなら知らないって言えばいいのに。
ターミナル移動後はスムーズに?2時間後くらいして無事チェックイン。
厳戒セキリュティーを抜け中に入れたときは「やっと帰れるのね…」と涙が
時間もすでに昼頃、温かいアジアンデリを口にしたときは、
被災者の方々が真っ先に温かい食べ物の有難さを
語っていたのを思い出すほど、気持ち的にはそんな感じ。
このままここで15時のフライトを待てば帰れるんだわ!と安堵したのも束の間。

当然ながら、この後も各フライトは数珠繋ぎの遅延。
何度となくアナウンスなしに変更されるゲートに振り回され、
忘れがたきこのフィラデルフィアの地を飛び去ったのは
午後7時をまわる頃でございました。



約27時間のリアル「ターミナル」な貴重な経験でしたが、
そんな中でも唯一私の精神を救ってくれたのが、
大切に手荷物で持っていたピエールエルメとラデュレのマカロンたち。
極寒の中並んでいるときも、明日の見えない混乱の中でも、
一粒食べれば、不思議とパワーが湧いてきて、
自分でもあれ?と思うくらい実は
あんまり悲惨な状況と感じず過ごしたのでした

ただ単に疲れているときのブドウ糖パワーだったのか、
ただ単に私が単純な性格だったからか、
どっちにしても乗り切れてよかったよかった

一つ教訓になったのは、
こういう事態も想定していつでも難民グッズを携行したほうがいいこと
だって中にはレジャーシート?や毛布や寝袋のようなものに包まれた人々を
見かけたので、みんな偉いなぁーと感心してしまったから。
ま、二度とこういうことは起こらないで欲しいですけどね!

そんなわけで先に最終日からのUP(しかも長文)になっちゃいましたが、
またぼちぼちParis日記UPしていきたいと思います

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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (cee)
2007-03-20 10:14:18
大変だったね。帰れるかわからないって状況は、精神的ダメージ大・大・大だよね。
私も昔、ドゴール空港で、「帰れるのか?!」って非常事態を経験。(単なる自分のミスでしたが・・)
旦那様も一緒だったの?まさか、一人でこの事態をのりきった?

お疲れ様でした。何はともあれ、帰ってこれてよかったね。おかえりなさい
返信する
Unknown (もこもこ)
2007-03-20 12:31:18
お帰りなさい!
貴重な体験?!ですよね
無事帰れてよかったね~
返信する
お疲れ様~! (yukarin)
2007-03-20 17:48:59
大変だったねぇ・・・
私も昔沖縄で台風により二日帰れなかったことあったなぁ。
ほんと難民みたいよね。
でも無事に戻れてほんと良かったね!
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おかえりなさい♪ (HOTCH)
2007-03-20 23:33:46
優雅なパリから一転「ターミナル」体験だなんて、内容の
濃~い旅行だったねでもでも、無事で何より

もし海外慣れしていない私が、そんなトラブルにあったら、
本当に難民になっちゃいそうだわ・・・(笑)

私もこれからはイザという時の為に、とっておきの非常食
を手荷物に忍ばせておこうかな(笑)
ラデュレとピエールエルメだったら、どんな非常時でも
思わず元気になっちゃうの分かる気がするー
返信する
おかえり! (yu-mix)
2007-03-20 23:54:42
写真がそのリアルさを強調してるね**
ともあれ無事に帰国できてよかった!

体調は大丈夫?
それにしてもお菓子パワーってすごい!
返信する
ただいま~;; (amon)
2007-03-21 00:58:00
皆さまありがとう~♪
そんなわけで2日ほど充電完了!今は超元気です☆

>ceeちゃん
まさかまさか~@@夫と一緒で助かりました…。
あんなの1人だったらきっとまだフィラデルフィア
に居るような気がする…。
実はCDGを出るときも大変だったのよー。
ただでさえ米国便で超厳しい上に最初のヒラ?係員が
「なんで日本に帰らないんだ!」
「5番へ行って最終的な日本行きのチケットを今すぐ買え!」
とか言ってきてね…
「イヤイヤ、ビザ(簡易就労ビザ)あるし」
「私も日本行きのチケット持ってるし」
そこは抜けたものの複数の係員に何度もその説明。
もーーー、見てよ書類!って感じでへとへとでした。

>もこもこさま
ありがとうございます☆
貴重でもやっぱり夜は暖かいお部屋で眠りたいですねー;;
さすがの私ものび太のようにはいきませんでした。

>yukarin
うーん、沖縄もよくあるよね。
でもまだ日本なら何かしてくれそうじゃない?
ほんと見捨てられたって感じだったわ…うぅ。
自分からガンガンいかないと突破できないこと、
よくお勉強できました…。

>HOTCH
大丈夫!イザとなれば底チカラが出るわ!
でもほんと非常食がいかに大事かわかったわぁ~♪
夫に「誰が食べるの?」と仰天されたマカロンや
実はパンもあったのだけど、
このためにあったのだと堂々と食ることができました。うふ。
いや、もちろん何事もなくてもおうちでゆっくり
マリアージュフレール入れて食べますが…。
しばらく飛行機乗るときは「手荷物にとっておきおやつを」がブームになりそうです☆

>yu-mix
空港でのゴロゴロ光景もすさまじく、
ワンショット狙いたかったけど、遠慮しましたの…。
自分もその1人だしね!えへへ
体調…なんでか不思議ととっても元気よー。
やっぱりお菓子のおかげかな?笑
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お帰りなさい (Noriko)
2007-03-21 01:07:59
大変だったんですね。
お疲れ様でした。でも無事にGSOに
到着できて良かったです。
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ありがとうございます♪ (amon)
2007-03-22 00:42:57
>Norikoさん
そうなんですー、でもこの日北米は大雪…
GSOも寒かったんですよね?きっと。。。
でも最近はまた暖かくなるし、
あーついてなかったなぁと嘆くばかりです。笑
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