もうすぐParisもサマータイム。
この日もまさにドライブ日和、どこまでも続く青い空
ほんのちょっとParis市内から抜け出しただけで、
いかにもこれぞフランス田園風景といった美しい景色が広がるなんて!
はい、本日はJoelさんのサプライズアテンドにより、
マダムも一緒に4人で世界遺産の中世都市Provinsまでお出掛け
Joel夫妻は私たちの両親と同世代。
夫の姉を通じて一昨年お知り合いになって、
前回のparis滞在時は本当に親切にしてくださりお世話になりました。
今回は急な訪問の知らせにも関わらず、
できるだけアテンドしたいと申し出てくださり感激するばかり…。
昨日の私、ず~っと口に出すこともなかった仏語は言うまでも無くボロッボロ
でもお二人はとーって優しく何度でも聞いてくださるし、
ゆっくり話してくださるし、忘れていた単語も少しづつ思い出して…。
春の光り輝く太陽の光を浴びながら、一路Parisより南東90Km離れた
Provinsを目指すのでした。
小1時間ほど走り到着。
丘の上にたたずむ城壁で囲まれた街へと続く小道。
少し息を切らして駆けていき目の前に見えたのは…、
この町のシンボルでもある「セザールの塔」
12世紀建築のこの建物は当時見張り塔でもあり牢獄でもありました。
2時間もあれば充分周れるほどの街をぐるりと囲んだ城壁。
小道と城壁の間はお堀になっています。
さて、ここで少しProvins(プロヴァン)のご紹介を
ご注意いただきたいのが、ここはあくまでもParisの南東、
イル・ド・フランス呼ばれる美しい田園風景にある街郊外の小さな街であり、
南仏のProvenceではないですからね(よく間違われるらしい…)
Provinsはシャンパーニュ地方の商業の中心として、
11世紀から13世紀にかけて繁栄し、9本もの街道が交わる交通の要所であった
この街はまさに商業市場「シャンパーニュの大市」が定期的に開催されていました。
そのため百年戦争(1339-1453)の影響も少なからず、
先の城壁・セザールの塔もその名残のものということ。
14世紀以降、百年戦争・ペスト大流行・ジャックリーの乱などの歴史背景により
Provinsも未曾有の混乱に陥り、次第に衰退…この姿のまま取り残されることに。
それが幸いしてか、この完璧に保存された姿が2001年中世市場都市として、
世界遺産に登録されたのです。
7世紀も以前、戦争・疫病・混乱のものものしい舞台であったとは
想像もできないほど現在のこの街は、
美しいシャンパーニュの緑に囲まれ、
ゆったりとした時間が流れる静かな田舎まち。。。
伝統的な木組みの家々の間をそぞろ歩けばまるでおとぎ話の世界にいるよう。
世界遺産としては新しいので、日曜の観光客も実はフランス人ばっかり!?
生粋のパリジャンであるJoel夫妻も関心度大でリーフレット片手に観光
ランチは中心であるPlace du Chatel(シャテル広場)のビストロ、空の下で。
他の3人はmenu(コース)を。
私はフライされた温かいシェーブルがたくさんのったサラダ。
広場には他にカフェ、クレープリーとたくさんお店がありました。
ランチの後はいよいよセザールの塔を登り…、
一望に広がる古い町並みとシャンパーニュ地方の平原を見渡す。
こちらはSt.Quiriace(サン・キリアス参事会管理聖堂)
12世紀頃に大規模な建設が開始されたましたが、
王国の予算不足の為、未完成のままだったそう。
マダムったら観光の合間にもアンティークショップにて、
素敵なランタンと花台をお買い上げ…ベランダに飾るんですって。
ささっとインテリアをコーディネートしてお買い物する姿は
そのセンスも合わせて「はぁ~」と惚れ惚れ。
そしてそれほどご夫妻の御宅は素敵なのです
実はこの日、Joelさんから観光後はそのご自宅でお夕食にと
お誘いいただいていたので、もう帰るのかな?と思いきや、
すでに夕方なのに、そのままFontainebleau(フォンテーヌブロー)を
経由しながら戻るというのです。
経由といっても40分くらい走って到着した時刻は17時。
またもや宮殿は閉館…(以前もそうでした)
それでも4人で歴史ある広大なお庭を散策。
10世紀中世封建時代のカペー王朝からナポレオン3世まで、
歴代の王が愛したこの宮殿と森と庭園。
現代もこうして休日は近郊の人々の憩いの場になっているようです。
この日もお天気がよかったせいか、大勢の子供連れの家族が
おもちゃや乗り物を持ってきて遊んでおり、
サイクリングや、日光浴を楽しむ姿も。
ル・ノートル設計のフランス式庭園から宮殿を。
公園の間、運河も夕陽を浴びて美しい。
…さてさてこれで帰路へと思い、車窓を眺めていると
小さなかわいい街に到着!
またまたJoelさんサプライズ、Fontainebleauの西北西約10Kmという
すぐ近くにある小さな村Barbizon(バルビゾン)に車は停まっておりました。
ここは19世紀中頃、素朴な農村風景と美しいフォンテーヌブローの森に
魅了された多くの芸術家が暮らした村。
代表的なのは「落穂拾い」で有名なミレー(↑ミレーのアトリエ)
まさに農民とともに生活し、働く農民の姿を描き続けたミレーをはじめ
当時アトリエで制作するのが普通だった時代に戸外に出て、
ありのままの自然を写実的に描いた彼らはバルビゾン派と呼ばれ、
後に印象派を生む土台ともなりました。
小さく静かで暮らしやすい村は、Paris市内に住むパリジャンたちの憧れらしい。
こんなお洒落な車も停まってるし、ちらっと不動産屋さんのアンノスを見ると
あららら!ここってばどうやら高級住宅街のようです
(Joelさんの主観による談ですけど)
古いポストと工事?の柵…なんでもないんだけど画になるのね。
この村唯一のエピスリー?とてもかわいいお店構え
さてこれで本当に本日の観光は終わり…一路Parisへと車を走らせ…
そのまま15emeにあるJoel夫妻のご自宅に到着
時刻はもう21時…そう、お部屋からエッフェル塔も眺めることができ、
ちょうどイルミネーション点灯が始まったばかりでした。
驚くのはこればかりではない!
だって、朝から丸一日一緒に観光に出掛けていたのに、
ご夫妻は一休みもせずテーブルは素早くセッティングがはじまり、
リビングではシャンパンとドライフルーツが用意されちゃんと4人で乾杯
「ここでしばらく待っててね!」とJoelさん。
「何かお手伝いを…」と申し出ても、全く心配ご無用と返され、
キッチンではマダムがさささっと準備されていらっしゃる。
そしてほんの十数分後、私たちはダイニングを囲んでおりました
前菜のポタージュをマダムがサービスしてくれ…
いただきます
冬野菜がたくさん入った温まるスープはごく一般的に家庭でよく作られる。
マダムは「だからなんにも特別なことはしてないのよ」と笑うのでした
2種のパンもすっごく美味しい…近所には6軒もパン屋さんがあるんですって!
この後、メインにブーダンブロン(白ソーセージ)とポム(リンゴ)のソテー
をいただき、残ったワインでフロマージュ(カマンベール&シェーブル)を楽しみ…
そしてやっぱり仏人家庭でも欠かせないデセール!
なんと、こちらもまたお手製
キャトルキャール生地にキャラメリゼされたアナナスを焼きこんだ素朴なガトー。
ふんわり甘くて美味しく、相当おなか一杯なのにぺろり…。
もうお二人の心づくしのおもてなしにひたすら感動しぱなしの私たち。
一緒に出掛けて一緒に楽しみ、食事ももてなし一緒に楽しむ!
これは私の今のところ大いなる課題なので、この日は何もかもが勉強になりました。
食事中にJoelさんいわく現在「居候中」の息子さんOlivierが帰宅。
彼は英語がペラペラ、歳も同じくらい、ようやく夫も和み、
夜が更けるまで楽しい夕食会は続いたのでありました
プチProvins情報
【Office de Tourisme】
add:chemin de Villecran
Tel:01 64 60 26 26
URL:www.provins.net(日本語ガイドPDFあり)
4月~10月は特にイベントが多く楽しそうです
【セザールの塔】
4月~10月 10:00~18:00
11月~3月 14:00~17:00(ご注意!)
料金:€3.40
↓今日もぽちっ…大変励みになります
ありがとうございます
しかし、この1日のお食事量・・・ざっと私の2.5日分だわ(笑)
フォンテーヌブローは私も行くつもりなんだー
バレエの稽古のあとは疲れるから観光する元気もないし、原っぱで寝っころがって午後を過ごすつもりです。Lundiのレポも楽しみでーす♪
amonちゃんと結婚したい・・・
そうそう、フランス語、4月開講のクラスに決めました。楽しみ楽しみ。フランス情報、色々と教えてくださいね。
大変!この日はまだ食べていないほうなのです!!
…この後恐ろしいくらいにお食事写真出しますが、
卒倒しないでくださいね~笑
原っぱで一休みなんてまさにパリジェンヌですね☆
…私もいまだ宮殿見学したことがないのですが、
お庭だけでも充分半日いられそう…。
>Leefaちゃん
あぁ!残念っ!もう少し早ければ!笑
…なんて、いつか一緒に旅行か外国で
待ち合わせってのも素敵よね~。
結婚せずとも(笑)帰国したらいつでも一緒に
遊びに行きましょうよ☆
学校、楽しみだね!いいなー私も帰ったら、
また通う意欲湧いてきたわー!
やっぱり耳で聞くだけ続けてても、
話す機会がないとダメだぁ~~~;;
またちょっとした旅行気分になれました♪
それにしてもこの目の前の現実との差が・・・(^^;)
あぁあ~ヨーロッパに住みたいよーーー!
コメントありがとー!
この田園風景の写真見るたびに癒されるの…。
たぶん今回の写真たちで3年は空想の世界で頑張れそうかな。笑
もうしばらくは行けないなぁ…涙