@MON PARIS

「わたしのParis空間で…」

Paris1週間@mercredi

2007-03-23 10:08:15 | 旅/France&近隣都市


この美しい天井から午後のまばゆい光が差し込む極上サロン。
メートルの話によるとあのエッフェル塔を設計した
ギュスターヴ・エッフェルのものであるそう…。

Mercredi(水曜日)のランチ、楽しみにしていたここは「Les Elysees」(レ・ゼリゼ)
Hotel Plaza AtheneeにAlain Ducasse(現在3つ星)が入る前の
幻の2つ星レストラン「Le Regence」で偉才を放ったというシェフEric Briffard。

そのEric Briffard氏が現在指揮するのがここHotel Vernet内にある
小さく瀟洒な温室のようなレストラン「Les Elysees」
不運なことに数年前ミシュランでは1つ星に降格。
…ですが、今年2007年ミシュランで見事2つ星に返り咲いた



実は今回その運命の分かれ道とも思える新進気鋭Alain Ducasse
Eric Briffard、どちらを選ぼうかかなり迷ったのですが、
ミシュラン関係なく、かなり評判高いEric Briffardに軍配が
だってほら、Alainはまだ若いし、銀座ロオジエのシェフみたいに
Ericが早々にリタイアしちゃったら困るもんね
そういう意味では「L'Ambroisie」(3つ星)Bernard Pacaud氏お歳だわ!
あぁ、次にParisに行ける時までどうか皆さんお元気で現役でいてください

さて、そんなわけでこのため(だけ!)に持参していた
お洋服・靴・バッグでお洒落して、
シャンゼリゼ通り、GeorgeⅤ駅ヴィトンの真裏rue Vernetを闊歩し、
(ほんとそれ以外はご縁のない場所だわ~…)
この美しいレストランのエントランスをくぐることとなったのでした。



レセプションで名前を伝え席に通されると、時刻は12:30なのに
お客は私たち以外にもう1組だけ…ちょっと不安にあおられるも、
席について間もなくやってきたのはこちらエビとイカのスパイシーなフリット。
デジュネだというのに、ちゃんとシャンパーニュアミューズの登場です
これがまたすっごく美味しい
アペリティフのシャンパン片手、このフリットをつまみながら、
カルト(メニュー)をしばし眺める。

星つきレストランではdejeuner自体営業していない曜日も多くあり、
ましてやmune dejeunerを設けていないところもある。
かくしてこちらはというと…
うーんなんて良心的なmuneが用意されているのでしょう!
もちろん例にもれず、私たちもコースでお願いすることに。
コースと言ってもカルトに記載されているのは前菜・メイン・デセールのみ。
なので、何が出てくるかわからないアミューズ類は楽しみのひとつでもあります。

すぐにサーヴされたのは、すっごく細くてなが~いカリカリグリッシーニ。
「壊れやすいのでお気をつけ下さい」とわざわざ注意してくれるだけあって、
その焼き加減は抜群…はぁ~こんなグリッシーニは初めて食べた

そしてアミューズ・グール。



実は帰り際カルトを頂き損ねた上、もらうつもりでメモもしていなかった私。
舌の記憶でのお料理説明ですが、ご了承くださいませ

たぶんポティロン(かぼちゃ)のスープ、プティポワ(えんどう豆)のムース、
ソモンフュメ(スモークサーモン)のフィユタージュ(パイ生地)巻き添え。
プティポワはエスプーマの泡のよう(イヤ、たぶん泡)で、
全体が軽くてあっという間に食べてしまう…もっと食べたい。

まだ星2つなんて有り得ない!と不思議に思った頃、
周りの席には続々とお客さんがやって参りました。



アミューズに感嘆を漏らしていると、こんな可愛いプチパンがたくさん乗せられた
ワゴンが私の隣につけられ、「マダム、どのパンがよろしいですか?」と
種類は4つ…オリーブのプチパン、プチバゲット、
プチカンパーニュ、シリアル入りのプチパン。
まだ、シャンパンも残っていたのでオリーブのものをもらい次のプラ(皿)を待つ…。



そう!忘れてはいけない!
パンの後にすぐサービスされたのがこちら2種のブール(バター)
これが噂の偉大なるブルターニュのバター職人ボーディエ氏のもの!
一つはアルグ(海草)入り、もう一つはドゥミセル(有塩)。
アルグは驚くほどの磯の香りと強い塩味。
ドゥミセルはまろやかな塩味と素晴らしい口どけ。
どちらもパンにつけていただけば相性は言うまでも無く…ワインが進む
ワインはお昼だし…さっぱりシャブリをもらう

そしてようやく一つめのプラ登場



アントレであるこちらは…
サンジャック(帆立)のポワレ、アスペルジュ(アスパラガス)のスープ、
真ん中のクリームはフローマジュブラン系の味、その下に
なんかのピュレが忍ばせてありましたが、思い出せない
想像はつくもののウソはいけないのでスルー…。
そして上にパリパリのパルミジャーノお煎餅がのっています。
こちらは本日一番の感動の一品
帆立の火の入り方といい、スープのお味といい絶妙な技!!
ザ・職人芸と言わしめるようなプラ…今思い出しても酔いしれる…。

そういえば感覚として、先のアミューズといい、この前菜といい、
昨年訪れて大感激したバスクの3つ星「Martin Berasategui」と似ている。
そういえばマルティンさんはフランスに長く修行に出てらしたような…、
ブリファーさんはかのロブションの門下生だそうだし、何か関連があるのかしら?

さて、すでに前菜でお腹いっぱい気味ですが、2つめのプラ登場。



ヴォー(仔牛)ブランケット(クリーム煮)とレギュームセゾン(季節のお野菜)
そのジュ(たぶん焼いた後の肉汁を煮詰めてバターモンテしたもの)と、
やっぱり流行りの泡あわ…こちらはエスプーマ使用ではないらしい。

早速いただく…ん?ちとお腹一杯のせいもあるけど先のような感動がナイわ…
でも、ソースは絶品、お肉もほろほろと柔らかく煮込まれ、
珍しい仏産お野菜も豊富に入っていて、美味しいんだけど何かが…???
あ!そもそも私あんまりブランケットが好きじゃなかった…!(おい~)
あれだけ帆立のキュイッソン(焼加減)が素晴らしいんだから、
ここはぜひロティやポワレしたものが食べたかった…。

こういう辺りチョイスのないコースは少し寂しい。。。
やっぱりデジュネよりディネ(ディナー)の方が良かったなぁ…。
今回は夫の都合上、時間の掛かるディネは諦めたけど、
せっかくのシェフの技を堪能するんだから絶対に夜がオススメ!!
もしくはアラカルトでね…(そしてこのときちょっぴり後悔した私でした)
さて、それでも全部お腹に押し込めて(えへへ)
待つは…アヴァンデセール(デセールの前のおやつ)。



フレッシュ羊チーズのソルベ&オリーヴオイル&黒コショウ
柑橘系の香りもあり、不思議なコンビネーションだけどこれが食後にぴったり!
軽くてさっぱり、口の中がすっきりと…なぜかすでにメインデセールが待ち遠しい



で、こちら。
やって参りましたのは、お見事!ノワゼット尽くし~~~
ナッツのお菓子の中ではノワゼットが一番好きな私、思わず
「わぁ~ノワゼット尽くし!大好きなんです…」とため息。
すると、プラを運んでくれたセルヴール(ウエイター)も、
「僕も大好き!」と…やっぱりね、仏人で嫌いな人なんていないんじゃないかな?

さて、そのプラの中身は…
フォンダンショコラならぬフォンダンノワゼット。
香ばしい筒状のガトーにフォークを入れると、とろーりと
温かいプラリネノワゼットショコラのクリーム。
そしてジャンジャンブル(生姜)のソルベ&やっぱりノワゼットのパリパリ。
飴も美味しかったし言うことないけど、重いねぇーナッツ尽くしは!

この時点でかなりツライ
あらら…せっかく食事を楽しみに来ているはずなのに、
二人して「う、動けない…ツライ…」の蒼白顔。
一方、周りのご年配グループのおじさま方はというと、
そのワインの飲みっぷり、食べっぷり、デセールももちろんペロリ、
そして和やかな談笑と満面の笑みを見て、さすが
やっぱりDNAが違うのよね~…



そんな食後にはカフェと…容赦なくアプレのプティフール。
左からミントのマカロン・ギモーヴ・プティシュー・ピスタッシュのフィナンシェ。
可愛らしくちょこんと並んでいるのに、ひとつしかもう食べられない!
…そんなときは堂々とお土産に包んでもらいましょう~

ふぅ…かくして戦闘は終わり(あ!いつの間にか闘いになってましたね)
フラフラとホテルへ戻り、食休み
相変わらずグランメゾンに行った後は数時間動けない私たちですが、
どうしたらあんな強靭な胃袋が出来上がるのか不思議でたまらない。
(えっ?これでも充分強靭なほう??)
せっかくのparisだし、どうせなら星つきグランメゾンを毎日ハシゴできたら!
と一瞬妄想しましたが、もちろんすぐにかき消しました。(ユーロも馬鹿高いしね)
だって、その日はほかに何もできなくなっちゃいますから

数時間休んだ後、Mabillonに出かけ、お買い物&眼鏡を取りに。
眼鏡についてはすごいストレスフルなトラブルがありましたが、
なんとか無事レンズの視力も合い、フレームも気に入ったものが。
ただまだトラブルは続いておりますが…(もう~)
ひとつ異国での買い物はやっぱりご注意!ということだけご忠告…ふぅ

そしてあんなにお腹一杯と言いながら、やっぱり夕飯?夜食?はいるとのことで、
ボンマルシェの食料品館「La Grande Epicerie de Paris」へ。
ここのエピスリーはすごい品揃え!
前回滞在したときは母がとても気に入り、しょっちゅう通っていました。
フランス国内の逸品もさることながら海外のものも揃えてあるし、
パンやパティスリーも
それもそう、シェフ・パティシエは「ダロワイヨ」出身なのです

さて、そんなエピスリーであれこれ物色して食べたいものを少しづつ。
こういうとき全てが量り売りのシステムは有難い



今晩のお夜食メニュー
・パルマ産プロシュート
・BIOプロシュート・コット(ボイル)
・シャンピニョンのソテー
・中華春雨と4つの野菜炒め
・シェーヴル ブシェット・サンドレ(小さな薪型の灰かぶり山羊チーズ)
・プチパン
・モンペリエの赤

ワインですが、デイリーなお手ごろ赤ワインを探していたら、
売り場のソムリエがカタコトの日本語で話しかけてくれびっくり!
なんと彼女が日本人なんだそうで…。
カゴの中のおかずをチェックしてくれ、素早く「最高に合うよ!」とチョイス。
しかも希望通り€10以下
「また迷ったらいつでもどうぞ!」とウィンク

いいなぁー、こういうサンパなところはやっぱりParisだわ!
ますますこちらのデパートをごひいきに見てしまうのでありました

プチParis情報
【Les Elysees】
add:Hotel Vernet,25 Rue Vernet 75008 PARIS
Tel:01 44 31 98 98

【La Grande Epicerie de Paris】
add:38,rue de Sevres 75007 PARIS
Tel:01 44 39 81 00

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5 コメント

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Unknown (コゼット)
2007-03-24 19:40:27
プロシュート、おいしそう♪
ラファイエット・グルメにプロシュートのイートインのお店があるのよねー

年末にパリで同僚と合流したとき、彼らが「サイコーでしたー」と絶賛してたの。
ワインがまたおいしかったんですって。

行ったことある??
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Unknown (あきこ)
2007-03-25 00:21:36
内装だけ見てもお腹いっぱいになりそうだけど、お料理もボリューミーですねぇ。。フランス人の胃袋がうらやまし~ぃ。
パンは全部、とか言ってしまいそう(笑)
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まだまだ。。。 (amon)
2007-03-25 08:34:47
>コゼットさま
美味しかったです♪すっごくオススメです☆
種類が多くてどれにしようか迷います…。
50g!ってお願いしたら「え?」って顔されましたが
全く問題なくカットしてもらえました。

ラファイエット・グルメ行きたいのに、
なぜかいつも行けずじまい…;あちらもすごい品揃えですよね。
そんなイートインがあったとは!
まだまだ課題が多く残ります~@@次の機会に!

>あきこさん
ほんとほんとー。
もう雰囲気だけでお腹一杯でした…。
パンも全種いただきたかったけど、さすがにギブ。
お互いのを少しづつお味見でね!
バゲットとカンパーニュが特に美味でした。
はぁ~まだまだ仏人の胃には追いつけない…。
でも一瞬でも優雅な気分に浸れて最高のランチでした♪
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Unknown (コゼット)
2007-03-25 19:18:38
amonさんは左岸&マレ地区に強いのねー
ホテルがどこに位置するかにもよるのでしょうか・・
私はいつもオペラ地区に滞在するので、2大デパートはご用達デス。
プランタンにはラデュレのティールームが入っているとか・・・忙しい人には良いですが、やはりラデュレは本物ラデュレの店内で楽しみたいものです。

ラファイエットグルメのイートインとお惣菜は充実してるわよー ボンマルシェは行ったことがないので比べられませんが。
ショーケースから好みのパスタを選んで、調理法を店員さんと相談して決めてから着席、ゆでたてパスタが食べられるイートインもありました。(眺めただけで食べてないけど) 友人によると、そこのティラミスは絶品だそうです。

はー 自分の胃弱が恨めしいー
ひとさまが1日3回楽しむ食事が私は1回。

人生ではみなさんの1/3しか食事を楽しめない・・

amonさん、今度胃を貸してください♪
返信する
左岸 (amon)
2007-04-02 21:22:47
>コゼットさま
そうなんですー。やっぱりどうしても偏ってしまいますね…。
一昨年のアパルトマンが5emeにあったことから、
どうしても行きやすい場所やデパートが左岸ばかり。
左岸は庶民的なので私にぴったり♪安心して過ごせるので嬉しいのですが^^

コゼットさまはオペラに通う目的が多く占める滞在、
やはりパリは目的を絞れば絞るほど、
楽しく無駄なく充実して過ごせますものね♪
ボンマルシェも端っこにイートインが出来ましたが、
茹で上げパスタはないです~;;さすがラファイエット。
プランタンのラデュレは前を通ったことがありますが、
いきない売り場の真ん中にカフェが現れるのですが、
路面店の雰囲気はまるでなしー。
まさにクイックラデュレ。

だめですー!胃が丈夫ではないのに食べ過ぎるので、
いつもあとで大変なことになるのです…。
でも最近昔ほど食べられなくなりました。涙
それでも一口でも食べたいとグテ放題。。。
付き合ってくれる周りの皆さまに感謝です^^;
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