まてぃの徒然映画+雑記

中華系アジア映画が好きで、映画の感想メインです。
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赤い星の生まれ 建党偉業

2011-10-31 21:37:35 | 中国映画(あ~な行)

東京国際映画祭にあわせて開催される、日本・中国映画週間で鑑賞。辛亥革命から中国共産党設立までを、中華オールスター総出演で描く中国共産党結党90周年記念映画。中華人民共和国建国60周年記念映画『建国大業』(見逃しましたが)に続くプロパガンダ映画第二弾かと思っていて、チャン・チェン張震のシスター姿を目当てに行ったのですが、意外と映画そのもので楽しめました。

大学のとき、ゼミの教授の専門が中国の政治で、陳独秀や李大ショウ、胡適といった名前に少しは馴染みがあったからかもしれません。中国のあの時代の動きなんてまったく知らなかったから、いい勉強になりました。ボルシェビキの意味とか、中国における大学の位置づけとか。こういう背景を知ると、天安門事件での大学の役割とかも認識が変わってきます。

なにせ登場人物が多いので、煌びやかなスターたちが共産党への義理なのか、顔見せ程度で少ししか出てないのも贅沢です。豪華出演陣は百度百科から自分が知っているだけで以下のスターたち。いやー、名前を見るだけで凄いですな。
劉[火華]、陳坤、周迅、呉森林、張震、劉徳華、周潤發、梁家輝、方力申、張家輝、任達華、范冰冰、余少群、呉彦祖、王柏杰、王力宏、曾志偉、楊千[女華]。湯唯の出演シーンは編集で全部カットされたとかされないとか。張震のシスター姿は無理がありすぎました。

昨年の『十月圍城』で騒然となった字幕問題も、今作は中国共産党の威信をかけたのかどうかわかりませんが、まともなものでした。中国近代史に興味のある人にとっては、この映画が恰好の教材の一つになるのではないでしょうか。中国共産党設立までの物語だから、そんなに宣伝っぽくないし、むしろ国民党のほうが出番多いんじゃないのっていうくらい。

辛亥革命で清朝を打倒した孫文たちは中華民国政府を樹立したが、内部では抗争が絶えずに、北洋軍閥を率いて孫文から臨時大総統の地位を受け継いだ袁世凱は皇帝になろうとする始末。国内で内戦状態が続く中、第一次世界大戦が終わり戦勝国としてヴェルサイユに乗り込んだ民国政府だったが、ドイツが持っていた山東省の権益は日本に移ることになる。これに反発した学生たちが五四運動を展開し、中国各地でデモが起きる。陳独秀や李大ショウが説いたマルクス・レーニン主義に共鳴した若き活動家たちは上海に集まり、中国共産党を結党する。。。

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