山の辺の道を流れているような東へゆくのか西へゆくのか
広すぎる野をあてもなくただ歩く広すぎる空の雲は動かぬ
いくたびも風の曲線くぐりぬけ古代に来ておりジ-ンズのまま
われを見るわれの心を見るような一人の青年、埴輪の武人
このような風もなくよく晴れた日は笑ってごらん耳成山よ
この辺りですか額田王がロングドレスで散策したのは
ほんわかと雲のひろがる三輪山の彼方にたぶん私の倖
3月30日 松井多絵子
広すぎる野をあてもなくただ歩く広すぎる空の雲は動かぬ
いくたびも風の曲線くぐりぬけ古代に来ておりジ-ンズのまま
われを見るわれの心を見るような一人の青年、埴輪の武人
このような風もなくよく晴れた日は笑ってごらん耳成山よ
この辺りですか額田王がロングドレスで散策したのは
ほんわかと雲のひろがる三輪山の彼方にたぶん私の倖
3月30日 松井多絵子