えくぼ

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「サライ」の桜

2017-03-10 09:42:36 | 歌う
     「サライ」の桜
 
✿近づいてくる桜ばな近づいてくる波、高波、逆まく荒波 、松井多絵子

 朝刊を開けば桜の花ひらく「サライ」の広告・桜の便り、~大特集「桜と人の物語」~

「桜の便りに心がざわめくのは、日本人が古来、この木に人生を重ね、喜びも悲しみも託してきたからだ」さくら花のひろがる紙面に白文字で書かれたこの言葉が目に染み心に沁みる。日本列島に桜がひらき春が始まる3月が6年前から恐ろしい3月になってしまったのだ。
 
 「サライ」の大特集は「花に秘めた人の”想い”が胸を打つ

 ◓ ”桜伐る馬鹿”を押し通した弘前公園の桜守

 ◓ 小津安二郎が思索にふけった蓼科の一本桜

 ◓ 大庭みな子が夢見た日本平の春景色

 ◓ 湖底に沈む村から救い出された2本の老桜 
 
 ◓ 出征兵に捧げる手植えの2000本

 ◓ 大津波に耐え抜いた三陸の美しき並木道

 ◓ 震災後初めての春を待つ熊本城の桜

 
 桜の花は春の始めに咲く。枯れ木の多いなかに咲く桜は何とも華やかだ。全身で咲く。長い間恵まれなかった人が大成功したような満開の桜。私たちに希望を与えてくれる。ドラマになる桜。不遇な人でも一生に1度は桜が咲くのではないか。満開にならず散ってしまった、次に咲く時は満開になる、などと願いながら私は生きている。希望と夢をあたえてくれる花だ。この花の季に二度と災害が起こらないで欲しい。

 ✿はつ夏の高田の松原あの昼の海はおっとりしていたけれど 

            3月10日 松井多絵子