えくぼ

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「房総の菜の花と炉端焼」

2017-03-07 14:43:38 | 歌う
    「房総の菜の花と炉端焼」

 昨日朝8時半に新宿を出発した「はとバス」はまずアクアラインに向かった。ガイドさんが「あそこに見えますのは」と指差した所が「豊洲」、テレビでお馴染みのあの白い建物が車窓に続く。この辺りは関東大震災の瓦礫の処理で埋め立てられたらしい。東京ガス製造工場となり、いま有害物質の検出で騒がれ続けているが、東京都が此処を買ったのはあまりにも軽率だったのではないか。しかも東京ガスが売るのを拒んでいたのに。私は先日のテレビでの石原慎太郎の無責任な言葉にあらためて腹が立つ。

 腹がたってもお腹は空く。保田の「萬壽山」は海辺にあった。が小雨が降っていて海は茫々としていた。寒かったので炉端焼が楽しく、とてもおいしかった。サザエ、ホタテ、フグ、鯵、蛤、アワビ、最後はちいさいながらも伊勢エビ。お店の人が囲炉の網に乗せ焼いて味付けしてお皿に入れてくれる。自分で焼くと生焼けだったり焦げてしまったりで、やはりプロは違うと話しながら食べる。豊洲のことは暫し忘れて。

✿ 菜の花をイジメないでね雨たちよ、春しか咲けない菜の花たちを

 菜の花ロードは車中から眺めて「花野辺の里」へゆく。雛人形館で40分の雨宿り、天上からつられた雛人形、四面雛人形に飾られた雛人形たちはみな微笑んでいる。悲しいのに微笑んでいるようで私は雛人形があまり好きではない。自己主張などしない、できない時代の女を思わせる。男雛のほほ笑みも苦笑しているようで好きになれない。でもしばらく眺めていると雛たちは装うことをたのしんでいるように見えてくる。自分が美しい女に見えること、見られる喜びを愉しんでいるのだろうか。

 まだ雨は降り続いていた。勝浦おさかな村で買い物をして、帰路もアクアラインに寄った。このアクアラインができてから千葉が近くなった。日帰りで気軽に行ける。次にゆきたいのは、「白浜野島崎」「仁左衛門島」などなど。

   3月7日 今日は晴天、房総も晴天かしら、松井多絵子