「クロアチア」 を食べる
先週の今頃わたしは「クロアチア」を食べ終わったところだった。9年前に旅したクロアチアの想い出がわたしから離れていかないように、日本で唯一のクロアチア料理店での昼食、地下鉄京橋駅に近い、レストラン「DOBURO(ドブロ)、魚貝入りの野菜サラダ、ビーフシチュウ、、マカロニ入りチョコケーキ、珈琲。 店を出ると空はアドリア海のよう広がっていた。
熱きうた声 松井多絵子
アーモンドの花が私を眠らせぬ車窓に花の歓声つづく
テトラポットのなき海岸のこの道は途切れることなく続いてほしい
一筋の日本への道が続いてる体のなかに日本への道が
見下ろせば赤きレンガの家々はアドリア海へ段となりゆく
カタりーナ、カタりーナと呼ぶ青年の声が聞える熱き歌声
はだか木の道に新樹の柳あり「サラエボへ5キロ」の標識があり
子供らの蹴りあう球が中世の聖堂に当たり我に飛び来る
聖堂の絵ガラスのようにその羽を孔雀はわたしに開いてくれた
2月20日 松井多絵子