えくぼ

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ねこはすごい

2016-02-14 10:43:20 | 歌う

                  ねこはすごい 

 ▲ 猫は耳を尖らせ我の嘘を聞き夫はタバコのけむりを放つ   松井多絵子

 日曜の新聞は本の広告が派手だ。カタの凝らない本ばかり、が私の目につく。「また猫か」とおもうが ✿ 「ねこはすごい」 が気になる。著者は山根明弘(理学博士・動物学者)。
♦ 知られざる”ねこのふしぎ”に迫る!

① 時速50キロで走る。に私は驚く。都内を走る車の速度と同じではないか。まさか!

② 臭覚は人の10万倍   これもオドロキだ。猫は勝手気ままに歩き回り何故か飼い主の許へもどってくる。ネコ自身の臭覚が道案内になるのか。

③ 動く物体を「コマ送り」で見ることができる。 視力も抜群で、野良猫は生存できるのか。

④ ヒトの心の病を癒す。猫が癒しているのではなく人間が猫に感情移入しているのか。

⑤ 子育てするオス「イク二ヤン」  人間よりよほどましですね。

 猫がこれど話題になるのは、私たちのもっとも身近な動物だからであろう。短歌の作品の素材になりやすく、私もしばしば猫を詠んでいる。でも猫の歌は成功しにくい。いかにも思い込みの歌に思われがちだ。来月から 漱石の吾輩は猫である の連載が始まるらしい。100年前の作品でも猫は変化していないはずだ。私はこの小説を読んだ記憶はあるが、何時だったか思い出せない。この機会に猫の気持ちをじっくり伺いたいと思っている。        

          白猫の背よりその手を手袋に、ペットショップを去りゆく青年

                       2月14日  松井多絵子