まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

【置き石】、そして【オーバーラン】などについて思うこと

2005年04月30日 22時31分17秒 | 都市
あの事故があってからJR西日本利用者である私は今日までの毎日、JR神戸線を使わなければならなかった。嫌でも仕事場に行けないので仕方がなく乗っていたのだが今日までに思ったことをツラツラと書いてみる。

【置き石】
近所で、ものすごく頻発している。私の生活圏である神戸・芦屋だけでも少なくとも3件発生し、他に近鉄沿線や奈良、それに信州でもあったとか。信じられない・・・各鉄道会社は今回のことで気を引き締めているはずだが(そうであって欲しいという願望も含め・・・)、それだけでは防げない事故の方が最近怖いなと思っている。

【先頭車両】
心なしか乗客の数が減っているような気がする。けど、背に腹は変えられない事情とかも有るので、朝のラッシュ時間帯は概ね混雑しているみたい。

【オーバーラン】
この事故が起きる前から報道されないオーバーランに何度か遭遇している。今回のことがあってマスコミがここぞとばかりに取り上げているから、最近特に多発しているように感じられている方も多いと思うが、毎日JRを利用している者からするとそんなに珍しい話でもない。

【2分以上の遅れ】
朝ラッシュの列車時間帯の遅延は一週間に2~3日回有るので、こちらも特に珍しい話とは思っていなかったけど、事故の翌日あたりから電車使うたびに朝も夕方も休みの日の昼も常に上下線とも4~5分ぐらいずつ遅れていた。何の根拠もない想像だけど、JR上層部から「少々遅延してもいいからオーバーランだけはしないように」とお達しが出ているのかもと思ってみたり。

【過密ダイヤ1】
確かにJR尼崎駅の過密ダイヤは尋常ではない。神戸方面からと宝塚方面からの列車は、京都方面と京橋方面に一列車ごと交互に行き先が割り振られている。このしくみが、それぞれの方面について上下線共にあるわけだから、まるで綾取りでもしているかのようでもある。もし、今回の事件でJR西社から示唆されたダイヤ改正の可能性に期待をするならば以下の二点を検討していただきたいものである。

■「京都方面~神戸方面」「宝塚方面~京橋方面」と
  走行路線を固定として、ダイヤの乱れが他の路線
  に及ばないようにする。
■7分毎の「同時刻着」「同時刻発車」をなくして、
  3分30秒おきの時間差発着」とする。

以上2点の案を同時採用すれば、乗務員も3分以内の遅延であればプレッシャーを感じずに済むかもしれない。

【過密ダイヤ2】
東武鉄道の手動式踏切事故のことはまだ記憶に新しいはず。これも過密ダイヤが産んだ悲劇とも言える。まだ、何事も起きてはいないが過密ダイヤで慢性的な遅延を繰り返す鉄道他社も少なくない。例えば、JR尼崎駅と近似のダイヤ構成を持つ阪急電鉄の淡路駅の平面交差。地下鉄御堂筋線の90秒毎の超過密ダイヤででも捌ききれないままホームどころかホームに下りる階段の降り口付近にまで滞留する乗客たち。などなど危険交通予備軍は至る所に存在する。各会社とも他山の石と思わずに安全性向上に力を入れて欲しいものである。




a non title day

2005年04月27日 23時07分38秒 | ぶつぶつ
前も後ろも左も右も
日常という名の同じ振幅の波の上で
ゆらゆらと揺られている
ちっぽけなワタシのイカダは
いつもシアワセを疑似体験している

日常の隣で非日常が悪戯を
するまでは・・・

エンもユカリも無い人たちだけど
身近なところで
多くの命が一度に奪われた事を思い
なんだかとても
やるせない気分になる

ちょうど10年前のアノ日に起こった
アノ感覚と同じ味がする

テカテカと輝いていたオブラートが
不意に溶け出したその刹那
口に広がる苦みばしった新しい日常

それは果たしてワレワレを処方する
良薬なのだろうか?

コルビジェの連鎖

2005年04月24日 22時11分47秒 | フランス
しんの字さんのブログのカーペンターセンターというタイトルのところで「友人がインドにコルビュジェを見に行くとのことで、そういえばアメリカでコルビュジェの建物を見たことを思い出した」ということを書かれてたのを読んで、そういえばフランスでコルビジェの建物を見たことを思い出した。

初めて見たコルビジェ建築がこのロンシャンの教会。それで、この教会のどの写真を載せようかと悩んだ末に、この歪みっ放しの写真に落ち着いた。構図も何も考えずに、ただただそのスケール感と格闘することでしか、この興奮を抑えることが出来なかった。そんな正常ではない精神状態の下で撮ったのがこれ。現地入場後、二枚目に撮った写真。

訪仏前には入念に下調べはしていたものの、いざホンモノを目の当たりにすると心臓がバクバクして大変だった。日常世界に埋没しているとなかなか味わうことの出来ない感覚。「お金で買えない価値」と言うCMもあるけれど、それはお金(旅費)がないと手に入れることの出来ない感覚だと思っている。

阪神タクシー

2005年04月21日 21時27分18秒 | ぶつぶつ
阪神タイガースのユニフォームを着たタクシーが少し前から走っている。阪神タクシーの営業地域内で7台しか走ってないはずなのに、なぜかほぼ毎日自宅近くでその姿を見る。多いときには一日2~3回も見かける。野球をあまり見ない私にとって唯一「野球」という存在を思い出す瞬間でもある。

勝手に北欧つながり

2005年04月20日 22時18分04秒 | 音楽
最近、肉体改造計画ならぬ健康維持作戦にはまりつつあり、通勤の途上でほぼ毎日スポーツジムに出入りするようになった。とは言っても元々体力に自身があるわけではなく、むしろいつまで経っても非力さ加減は変わらないので、この場では間違っても運動ネタは書くまいと思っている。

しかしながら今夜、仕事帰りにジムに立ち寄った際、久々に運動後のサウナに入った。サウナ内には常にバックミュージックが流れていて、いつもは洋楽系のやや激しいPOPSがかかっているのだが、今夜は珍しくエンヤがかかっていた。エンヤはアイランド出身のアーティストでケルト語で美しい歌を歌う歌姫である。

一方サウナはフィンランドを発祥とする一つの文化である。厳密に言えばアイルランドはイワユル「北欧諸国」には該当しないが、個人的には「北欧諸国」と同じ資質を持った地域だと思っている。そして、その思いが今夜地元の狭いサウナの中で結実したような気がした。

ななんと、「サウナの中で聴くエンヤ」が・・・いや、「エンヤをサウナの中で聴く」とものすごくファンタスティックな感じがするのである、目をつぶるとあのエンヤの声のウネリが光のカーテン(←オーロラのこと)のウネリにも幻視できるほどなのだ~。

ちなみに、余談であるがウィキペディアで「北欧」を検索すると何故か20ある関連カテゴリの中に「シベリウス」を差し置いて「ペッテション」という作曲家の名前が含まれている。しかしながらこの名前、よくよく読んでみると個人的には「ペッテション違い」であった(-_-;)
ちなみに「私の想うペッテション」については、いずれ語らなければいけないと思っている。

ウィキペディア「北欧」
http://ja.wikipedia.org/wiki/Category:%E5%8C%97%E6%AC%A7

兵庫県立芸術文化センター~音楽編~

2005年04月19日 21時58分15秒 | 音楽
昨日書いた兵庫県立芸術文化センターのこけら落し公演は、付属交響楽団のデビューコンサートを兼ねて佐渡裕氏指揮のベートーベンの交響曲第9番である。氏の振る第九は、メロディーライン、リズム共に明快で、とてもわかりやすいなのでホール自体がどれほどの響きがあるのかを視聴するにはもってこいの演目だと思われる。楽しみである。付属交響楽団がどれほどの仕上がりで演奏されるのかは未知だが一見の価値アリなのではないだろうか。

個人的には、同コンサートとマリス・ヤンソンスの指揮によるバイエルン放送交響楽団のコンサートのチケットを抑えることが出来た。ちなみに、こちらの演目は以下のようになっている。

◆ベートーヴェン:「レオノーレ」序曲第3番
◆プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第1番:五嶋みどり(Vn)
◆ショスタコーヴィチ:交響曲第5番

他にも春の祭典やらホセ・カレーラスやらトン・コープマンやらオイシイ処目白押しのラインナップになっている。

兵庫県立芸術文化センター
http://www.gcenter-hyogo.jp/

兵庫県立芸術文化センター~建築編~

2005年04月18日 21時56分01秒 | 建築
阪急西宮北口駅の南西側に建設が進められている兵庫県立芸術文化センターが今年の秋のオープンする。外装工事と外構工事はほぼ終わり、あとは内装工事の詰めがなされているような段階だと思われる。兵庫県下、特に阪神間を中心にコンサートホールは幾つもあるがそのどれもが多目的利用を視野に入れたものばかりで、大阪のサントリーホール・いずみホール、それに東京のサントリーホールのような格調高いクラシック音楽専用のホールは今まで無かったように思える。

外観は大地に根を下ろしたようなずっしりとした重量感があり、内観パースを見てもなかなかいい感じのものになっている予感がする。何よりも自宅から近いのが嬉しい。コレが完成すると兵庫県初の本格クラシック専用の演奏会用のホールとなり、早くも秋の竣工が待たれる。

芸術監督の佐渡裕氏が率いる芸術文化センター付属交響楽団も併設され頼もしい限りである。

兵庫県立芸術文化センター
http://www.gcenter-hyogo.jp/

淀川ピクニック

2005年04月17日 19時55分32秒 | おすすめ
アーチスト【淀川テクニック】による企画【淀川ピクニック】に行ってきた。
500円の参加費用でビール飲み放題+ブルーシートで宴会という企画だったらしいが、この時期淀川に生息するブタクサの花粉に粘膜をやられるため、目的達成後早々のうちに退散。なので、残念ながらそれには参加していない。

そもそも私の目当ては『水陸両用・謎のお魚マシーン』であった。運がよければ、生で見ることが出来るかもしれないという期待感いっぱいで訪れるとそこには彼等【淀川テクニック】のファンのような女性が数名おり、何の苦労も無く『水陸両用・謎のお魚マシーン』を拝見させて頂くことができた。

実は、この作品の名前を聞くのを忘れてしまったので『水陸両用・謎のお魚マシーン』としか表現できないが、そもそも【淀川テクニック】は淀川西岸付近に不法投棄された廃棄物を集めてはアティスティックな作品へと昇華させているのである。

以前、十三探検隊の折に淀川河川敷で偶然出会った【淀川テクニック】氏に見せてもらったポートフォリオで興味をもったこの『水陸両用の謎のお魚マシーン』も実物を目の当たりにすると実に様々なパーツから成り立っていることがわかる。

・スリッパの底
・かばん
・タイヤ
・室外機のプロペラ
・扇風機の網
・ラジオ
・ビデオテープ   などなど

中でも効果的に使われているのがCHANELのロゴ。写真からは見えないが他のアングルから見るとCHANEL社製のマシーン(嘘)であることがわかるはずである。

【淀川テクニック】にこの作品についてお聞きしたところ、氏曰く「もう少しヌケの部分があってもよかったのではないかと思う」と少し作り込み過ぎた旨の話を聞かせてもらった。ちなみに当初のコンセプトは「淀川で魚を釣る」というものであったらしい。なるほど、なんとなく【淀川テクニック】が作らんとしていたものが一体何であったのかが少しわかったような気がした。