イベント名からしても開催時期からしても「子供向け」であることは明らかであったが、ココも『東京にいるうち』にしか行けないような気がした。結局迷いに迷って行くことに決める。決め手は・・・後ほど。。。
センターの敷地の入口の横手にはかつての通勤電車の車両があった。なんかコレ見たことある。蒸気機関車とかを置かず、こういうのを置いているところが都会の車両基地らしいね。
せっかく行ったのだからまんべんなく回ってはみたが、全部書くのは困難なので記憶に残ったものだけをご紹介。
まずは、コレ。
クレーン(?)による車体の上げ下ろし作業の実演。
この時代に置いても、デジタル的ではなく全てアナログな手作業であったのが新鮮であった。
位置合わせとバランス。全てが職人的素養がないとできない仕事なのかもしれないね。誤ってこんなんコカしたら一大事やもんね。一事が万事。
前回の東京モノレールのソレとは違ってスケール感が全然違う。とにかく大きな大きな工場になっている。
ふだんはここで大量の車両が出入りし、その間を整備士さんたちが車体に潜り込んだり、上部の作業足場から屋根に乗り移ったりしているのだろう。
そして、私のお目当てはコレ。E233という車両が4編成展示されるという告知。。。これを見てこの絵を撮りたくてやってきたのである。
ババーン!!東京の通勤電車網は関西のアーバンネットワークなどとは違って、未だに国電の流れを汲み、同じ規格デザインの電車をひとつ作り、それを路線ごとのラインカラーを車体そのもので表現しているのである。(すぐに転用が効かないので効率が悪いにもかかわらずである)
その中で、このE233という型式は何といっても外観デザインが素晴らしい。特に通勤電車であって、正面からや真横からだけでなく、斜め方向から見たときのフォルムが充実しているところが素敵なのだ。具体的には、車両の角にある白い牙のようなタテのライン。ありていな銀色の車体に、変わりようのないラインカラー。そこへのインパクトカラーとしてホワイトを選んだ潔さに感服である。
オレンジ色の中央線車両だけ、前面のラインカラーが白いところと反転しているのは、「オレンジ色に包まれる、引き寄せられる」ようにして中央線快速への飛び込み自殺が後を絶たないことへのささやかな対策なのではないかと思っているが、実際のところは不明である。
単一カラーだけでなく、東海道線の橙&緑や横浜線の黄緑&緑もカラー配分を調節することで個性が醸し出されていてまた良し。いつの日か、黄緑色の山手線や黄色の総武緩行線もこの車両を使って欲しいなあと思っていたが、どうやらそうはならないようで、山手線には電子レンジのようなE235というタイプ(一枚目の写真の団扇の右側のやつ)で、総武緩行線には山手線で試用していたE231(一枚目の写真の団扇の左側のやつ)がオサガリとして転用されることになっているようである。残念。
そのほかの見どころと言えば、普段目にすることができない建築物としての車両工場を見ることくらいで、
各ブースの係員さんたちは、東京モノレールのときほど車両愛は感じられなかったし、
企画もマニアック過ぎて何のイベントだかさっぱりわからないし、
説明員さんが要所要所に立っているわけでもないので、ただ遠くから眺めて終わり的なものが多かったように思う。
大井町駅からの行すがら見かけた「オーイ飲食店街」。。。ネーミングのひっかけ方もローマ字表示もデザインも何から何まで微妙かつ昭和チックだったので思わずパチリ。