まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

【鎌倉】急に思い立って鎌倉方面へ(1)~まずは鎌倉文学館から~

2017年03月26日 16時58分49秒 | 東京


急に思い立って鎌倉へ行ってみた。大船でいったん下車し鎌倉・江ノ島フリー切符を購入。
JRは藤沢~大船~鎌倉間を、それに江ノ電と湘南モノレールを全線乗り放題というかなりお得で使い勝手が良い企画切符である。



湘南新宿ラインのおかげで都心からのアクセスも抜群に良いのが嬉しいね。鎌倉駅にも最大15両編成の列車が日常的に入ってくるけれど、例えば北鎌倉駅なんかは関西で言うところの嵯峨嵐山駅前みたいな風情があって、そのギャップが不思議過ぎる。ちなみに成田エクスプレスもやってくるみたいである。

JR西日本も、なにわ筋線が完成したあかつきには新大阪貨物線を渡って神戸や姫路方面直通のはるかを設定したりするのかな。停車駅は、姫路・三ノ宮・大阪(地下)・天王寺・・・みたいな。



鎌倉大仏にも鶴岡八満宮にも目もくれず、JR~江ノ電連絡改札から江ノ電に飛び乗り、2つ先の由比ガ浜駅で下車。閑静な住宅街を通り抜け鎌倉文学館へ。入場料はこのトンネルの手前にある小さな門で徴収。大人300円。ここから先はトンネルも含めじっくりと荘厳な雰囲気を味わえる。



トンネルを抜けてもこんな感じでなかなか本館へは辿り着かない。ちなみにこの建物に対する主な目的は2つある。



一つはドラマ「カラマーゾフの兄弟」の主人公3兄弟の自宅(外観)として使われていたのでそのロケ地巡りとして。もちろん、前述のトンネルも劇中において効果的に使われていた。



2つ目は三島由紀夫の「春の雪」の中でモデルとして描かれた建物であるということだからである。




それだけのつもりであったが、当文学館は鎌倉にゆかりのある文学者の諸々を収蔵していて、更に最近ビブリア古書堂の最終巻が刊行されたこともあってか、ビブリア古書堂文庫本カバー表紙の原画や原作者三上延氏の創作メモなどを展示した特別展をやっていたので、偶然とは言えとても嬉しかった。



後背の山々に抱かれ、庭からは海が見え、空にはトンビが旋回している。何とも趣のある館であることか。観光客が少ないオフシーズンだったのも良かったのかな。。。

【稲村ヶ崎】急に思い立って鎌倉方面へ(2)~鎌倉高校前まで歩く~

【稲村ヶ崎】急に思い立って鎌倉方面へ(2)~鎌倉高校前まで歩く~

2017年03月26日 16時58分36秒 | 東京


基本単線の江ノ電は幾つかの駅で行き違いをしながら進んでいく。ここ稲村ケ崎もその一つ。



ホームは最近新調されたのか木を基調にした綺麗なデザインになっている。基本単線だし、ホームの延長も状況的に不可能なため、ダイヤも車両編成もこれ以上の過密化は不可ではあるが、これだけ年中観光客がやってくるのだから赤字経営ではないと思う。江ノ電はずっと残る私鉄だろうね。



この駅から鎌倉高校の先までのしばらくは海岸沿いを走っているので線路沿いに歩くのには最適なエリアとなる。



海岸に降りてみると江の島も見えてきた。灯台のような燈台のような展望台が何とも・・・。



うなじ?



特に昨年、勝手踏切での死亡事故が取り沙汰され、それに伴う勝手踏切の強制閉鎖が話題になっているけれど、江ノ電沿線は勝手踏切の総合商社みたいな感じになっている。



うまく共存している、のだろうね。



というよりも、ここを通らずしてどこを通るの的な土地が多く、江ノ電を高架にするか、地下化にするか、沿線上を総踏切化にするか、沿線一帯を無人の荒野とするか、しかなくどれを取っても全然現実的ではないように思われる。



道路のレベルと線路のレベルが同じであることから、当時は道路も砂利敷きで線路とはなんとなく一体化した空間であったのかなあと思う。



鎌倉プリンスホテル前の有名な踏切。カメラに納まったのは現役運行の最古参である305-355号である。世間的に有名なスポットはこの踏切ではなく、むしろ鎌倉高校前の踏切みたいで、



踏切前にはたくさんの若者が群がっている。ここはよくドラマや映画で使われるスポットだからね。しかも、そこにいる大半は韓国語を話していてちょっと驚いたよ。



鎌倉高校前駅は単線駅。駅舎(?)の屋根を抜けて左に進むとホーム。右隣の階段をのぼると共同墓地になっている。何とも生活感溢れる駅であることか。

【鎌倉高校前】急に思い立って鎌倉方面へ(3)~305号編成に遭遇~

【鎌倉高校前】急に思い立って鎌倉方面へ(3)~305号編成に遭遇~

2017年03月26日 16時57分52秒 | 東京


江ノ電で最古参の唯一2両(305-355号)がやってきたので、腰越から江ノ島まで歩くつもりが結局、江ノ島まで乗ってしまった。理由はもちろん、江ノ島駅の方が停車時間が長いであろうという理由からである。



製造年代が1956年(昭和31年)~1968年(昭和43年)ということもあって、未だに床は木板になっているところがレア。当時は6編成(12両)が保有されていたが、平成に入り次々と廃車になり、2007年(平成19年)に303号⾞編成が引退したあとはこの305号編成のみとなっている。(引退となる日も近い?)



江ノ電と言えばピカピカで全面窓の広い新造車両よりも、鉄にマット調のペンキでツートンでシンプルに色分けされた車両の方がしっくりとくる。



企業側の事情もあるだろうし、こればかりは何ともね。。。



個人的には、車両の下方に横スジの入ったこちらの車両の方が好きなのだけどね。理由は・・・きっとこれは男の子にしかわかるまい。



ちなみにこちらはレトロ調に模した車両・・・うーん。

【江ノ島】急に思い立って鎌倉方面へ(4)~江ノ電もなか~

【江ノ島】急に思い立って鎌倉方面へ(4)~江ノ電もなか~

2017年03月26日 16時57分38秒 | 東京


江ノ島駅は改札出てすぐの江ノ電グッズ売り場が一種異様な雰囲気を醸し出している。昔は切符売り場か、フツーの売店だったのであろうスペースを開放して江ノ電にちなんだおもちゃやお菓子を販売していて結構盛況なのである。江ノ電の努力をここに感じるよ。



江ノ島駅は鎌倉方面から乗ると腰越との間の併用軌道を抜けた先にあって、鎌倉高校前までの海岸沿いの風景からめまぐるしく車窓の感じが変わるところも魅力の一つであるのだと思う。路面には大きく「電車優先」の文字が書かれていて、車を使う人たちには大変なスポットなのだろうなあと思う。



ライト部分の微妙なディティールの違いはあれど、同じ型番の車両が並んだ。最近の流行りというか行先表示がイラスト付きのLEDになっている。桜は単位秒ごとで鳥居になったりしている。デザインとしては一連の新造系の中ではいちばん落ち着いているなあと思ったら、昭和54年代製造の車両にレトロ調のペイントを施したらしいのである。塗装配置が設計当時のデザインからの再塗装で車体デザインと違和感なく馴染んでいることに驚いた。(大概は違和感が残るものなのだが)



江ノ島駅の東側にある専用軌道と併用軌道の境目というのがT字型の道路を斜めに、しかもS字を描くように横断していて危険極まりない。



一般の路面電車は交通信号との連動で停止をするが、江ノ電は交通信号とは連動しない・・・と思ったらそもそもこの交差点には信号が存在しないため、列車がこの交差点に近づくと2名の警備員が車に対して交通誘導を行っているのである。



江ノ電は土日祝などの観光客が押し寄せる日と平日ラッシュ時は4両編成(2+2)で運行し、平時は2両編成で運行している。これは先の通り全線単線のため列車本数を多くできないため、両数を倍増させることで混雑緩和を図るという苦肉の策に出ているというわけである。



それでも、小さな駅では4両分のホームが無く、一部の車両しかドア扱いをしない駅とかもあったりする。このカットで気が付いたのだけれども、江ノ電の台車って連接台車だったのね。急カーブ多いし揺れるし確かに理にかなっているもんなあ。



そんな危なっかしい交差点の前に静かに佇むお店が江ノ電もなかのお店。このお店を扱っていない観光ガイドブックがあれば、それはモグリ。というくらいどの書籍でも紹介されているのに、全然表通りのないことに強烈な違和感を覚えた。



本物の電車のフェイス。



1つ130円の江ノ電もなか。何故に新型車両で作るかなぁ。。。



店内も江ノ電にちなむ本物のグッズが所狭しと並ぶ。お店の人に「収集されたのか」と尋ねたところ、寄付とかいただきものばかりですとのこと。店を後にして、いよいよ江ノ島へ

【江ノ島】急に思い立って鎌倉方面へ(5)~生しらすの生々しい謎~

【江ノ島】急に思い立って鎌倉方面へ(5)~生しらすの生々しい謎~

2017年03月26日 16時57分23秒 | 東京


江ノ島上陸後、メインストリート参道から外れ裏道を進み、その先にある目当てのお店へ直行するもあえなく撃沈。きむら屋さんの近所のお店は軒並み「本日入荷していません」の張り紙があって、たまたま店番をしている某店のおじさんに話を窺ってみたところこうだ。

『今朝は(あまり?)しらすは獲れていないから入荷していない。大きい生しらすは入荷したけれど味が苦いのでかき揚げでの提供となる。だいたい生しらすは獲ってから4時間が命。それを超えると鮮度が落ちて苦くなる。そうなったら全て釜揚げにするしかない。釜揚げとかき揚げだったら、かき揚げの方が期間限定で釜揚げは通年だから、かき揚げの方がオススメ』



という口車(?)に乗せられてかき揚げ定食をいただく。



たしかにこのしらすはデカい。けどもともと淡白な味の魚なので天ぷらにしてしまうと何の魚かよくわからないし、かき揚げの半分はスライスした玉ねぎで正直タマネギの甘い味しかしない。。。うーん、これは担がれたのか??



いろいろ回った往路はメインストリートの参道の坂を下りたのだが14時過ぎの時点でこれってどうなんやろと思った。朝獲れであれば漁獲時から少なくとも8時間前後は経っているはずだし、ひっきりなしに観光客が入店していてもまだ残っているくらい入荷出来ているってこと(?)って思うし、何が何だかわからない感じ。こればかりは現地で生活してみないとわからない話であると思う。



きむら屋のとなりにあるこのお店は映画「海街ダイアリー」で使われたとか。あさりバターがめちゃんこ美味いとか。。。こっちにすればよかったかな。

【江ノ島】急に思い立って鎌倉方面へ(6)~津波避難路を進む~

【江ノ島】急に思い立って鎌倉方面へ(6)~津波避難路を進む~

2017年03月26日 16時57分09秒 | 東京


江ノ島の東岸はわりと民家が密集していて小さい小道も多く、急な切り立った崖が随所にあり迷路のようになっている。島は太平洋岸に面しているため万が一津波が発生したとすると壊滅的打撃を受けることは避けられない。



避難方向を示す看板類は年季が入っているようにも見えるが、



その中腹にある表示板や階段の手すりは比較的新しい質感がある。



表示デザインも統一感があるし、もしかすると311以降に整備されたのかもしれないなあと思った。



そんな階段の中腹の一匹の猫が。あ、えっと、もしもし?



「あん?なんや?今日向ぼっこ中や」と言ったかどうかは知らないが、



けっこうおくつろぎ中の模様。いやいやいやいや、そんなに足をピーンと伸ばす必要あるんかね?



くつろぎ型がおっさん。。。おまえ、さてはおっさんやろ!



人がすぐ隣を往来しても何ら反応しないマイペースなネコに脱帽。いやいやいやいや、めっちゃ小道良さそう、いや失礼、気持ちよさそう。



極細の住民用避難通路の先に観光客用の参道への抜け道を発見。ここからは一般観光客と共に山上へ向かうのであった。

【江ノ島】急に思い立って鎌倉方面へ(7)~エスカーと神社~

【江ノ島】急に思い立って鎌倉方面へ(7)~エスカーと神社~

2017年03月26日 16時56分48秒 | 東京


途中からメインストリートに合流してすぐにエスカーの乗り場を発見。2区3区で大人180円。特に下調べもせずに急に思い立ってやってきたものだからこの言葉の意味がわからず、せっかくなので乗ってみようと思って入場。何気の入口のデザインが神社っぽい。



知ってはいたけど、ただのエスカレーターぢゃん。しかも簡単に階段でのぼって歩けるくらいの高低差しか昇らないのがツボ。



2区から3区の途上の展望スペースから見下ろすと
タマ駅長がいるカフェみたいなデザインの建物を発見。マリンスポーツ用の施設かな。



手前の巨大な空き地は、山上にある看板によれば、



こんな感じ。ヨットハウスのデザインなどと勘案すると「かながわ女性センター」の計画はとん挫したっぽい。



山上までは来たけれど、展望台には昇らず階段にて下山。何とエスカーは昇り専用なのだ。



参道の土産物通りのあるところまで戻ると



江の島神社の入口を発見。
フツーはこの入口を仰ぎ見てから



鳥居をくぐって階段で山上を目指すか、



その傍らにある神社の衣で擬態をしたエスカーに乗って山上を目指すかの選択を迫られるようなのであるらしい。。。



きっとこの施設、昭和からあるよ。しかもこのネーミングセンス。エスカレーでもなくエスターでもなくエスカー。字体もちょっとビュンビュン山上までいっちゃうよ的な感じがあって、小田急のロマンスカーみたいな昭和の香りがしてくるよ。この入口からの1区間が「1区」らしく、私が乗った2区3区と合わせて乗り場は段階ごとに3つに分かれている。そして、この1区から乗ろうとすると大人360円なのだとか。ただのエスカレーターなのに360円とはちょっと高くも感じるが、建設費とランニングコストを考えると、そんなに安くもできないのかなと納得。ちなみに所有・経営は江の島シーキャンドルと同じで江ノ島電鉄なのだとか。

【湘南江の島】急に思い立って鎌倉方面へ(8)~帰りは懸垂で!~

【湘南江の島】急に思い立って鎌倉方面へ(8)~帰りは懸垂で!~

2017年03月26日 16時56分02秒 | 東京


江ノ島へは何と3つの鉄道事業者がアクセスしている。



活字にして並べるとこんな感じ。関東圏において横並び的要素が強い駅名表示が微妙に違う表情をしているのが面白い。



モノレールの湘南江の島駅は、江ノ電の江ノ島駅に肉薄してはいるが、線路の向こう側ということもあってか、



少し閑散としている。というより入口は大通りにはなくあまりにもみすぼらしすぎる。



改札階までは階段のみのアクセスとなっていて何かと使い勝手が悪い駅なのだが、



今年の6月から一部増築&一部用途変更を伴う大改修を行うみたいで建物の脇に工事告知看板が掲げられていた。



立面図を見ると大通りに面した南側は全面ガラス張りになるみたいで、きっと一部は吹抜けにもするのだろうなあと思う。モダンな感じになりそう。



ホーム階も南側の眺望が開けるとすごく明るい駅になると思う。



ここから大船を目指して懸垂でGO~。

【片瀬山】急に思い立って鎌倉方面へ(9)~湘南モノレールを堪能~

【片瀬山】急に思い立って鎌倉方面へ(9)~湘南モノレールを堪能~

2017年03月26日 16時55分29秒 | 東京


湘南江の島駅を出たモノレールはすぐに切り立った山腹に穿たれた長いトンネルに入り、そのトンネルを出たところが次の駅となる。懸垂式のモノレールの駅構造の違和感はものすごい。



湘南モノレールも江ノ電と同じで単線となっていて幾つかの駅で入れ違いをするダイヤになっている。



基本的に懸垂をしながら地上より高い位置を走行するのだけれども、山間(やまあい)を走るためにか、たまに地面がせり上がってきてトンネルに突入することがあり、



と思ったら急に急峻な谷間(たにあい)の中を進んだりするので遊園地のアトラクションに乗っているような錯覚も覚える。



更に発車時の加速度が急なのとカーブのたびに左右に揺さぶられるためか、クロスシートであるにも関わらず乗車5分程度で軽い船酔いみたいな感覚に襲われる。



この沿線で通勤するのはちょっと無理かなって思った。(そんな予定はないのだけれども)



大船の駅前バスロータリーから見上げてみる。



大船でいったん下車し、沿線中で気になったスポットへ戻る。



やってきたのは湘南江ノ島駅から2つ目の片瀬山駅。



大船方はこんな感じだが、江ノ島方は



こんな感じになっている。そして、その先はというと、



少しずつ上昇しながら高架を取り戻しつつある感じ。



湘南モノレールの車両は全て同じ型のラインカラー違いが走っている。全線乗車中にピンク、緑、紫、橙の他に黒を見た。いや見間違いかと思い何度も見直したがやっぱり黒い。見てないのが当然あるはずの赤と青かなと思いながら公式HPを見てみると、



あった!赤と青。
でもやっぱ黒って・・・茶とか白とか水色とかにしなかったのねぇ。



昨日のネットニュースにはニュートラムの新型車両も同じ型でラインカラーの違うものを揃えたとの記事があった。京王のステンプラはそれこそ昭和の時代からやっていて、一種異端児的なデザインとして見られていたが、その思想が流行するとはまた面白いことだと思った。

【七里ヶ浜】急に思い立って鎌倉方面へ(おまけ1)~江ノ電沿線の住宅たち~

【七里ヶ浜】急に思い立って鎌倉方面へ(おまけ1)~江ノ電沿線の住宅たち~

2017年03月26日 16時55分14秒 | 東京


江ノ電は可愛らしい感じの田舎電車であって、



その沿線はスローモードな感じで



街並みと交わっているのだと思っていたら



これも時代の変化なのだろうか、かなりシャレオツ(死語)な建物があったりする。



そこまで大胆でなくても、少しだけ奇をてらったようなデザインや、いかにも湘南っぽくウッドデッキを設けたり、なんちゃってな感じなパン屋やカフェがポツンとあったりして、これまた面白い。



そんな街だからか、こんなポストも大して違和感なく置いてあったりもするのだけれども、従来から鎌倉に住む人たちからすれば、それはそれで複雑な心境なのだろうなあと思った。

【江ノ島】急に思い立って鎌倉方面へ(おまけ2)~江ノ電サマ~