東京ディズニーランドに飲料水の自販機が設置されたのは、ごく最近のことだという。
ディズニーランドにまつわる都市伝説の類で、従業員が移動用に使用する地下通路が
施設の真下に張り巡らされているというのがあるが、自販機はどういう方法で商品の
補充をしているのだろうかと考えたときに、園内の自販機が全て建物の外壁面に張り
付いて設置されていることに気がついた。しかもデザイン的に自然に一体化されて
いてなかなか気がつかなかったが・・・つまりそういうことなのだ。
我々の夢を壊さない仕掛けを壊さない様に建物内部から補充ができ、常に冷たい飲料
水を購入できるような仕組みになっていたのである。
ところで、ディズニーランド内の蒸気機関車の車庫は駅を出発して半周ほど進んだ
ところで進行方向に向かい左手後方に分岐していく線路があるので、その先にあり
また、ディズニーリゾートラインの車両基地はディズニーシー・ステーションを
出てすぐ左手にあるのだが、
それを地図上で確認すると、ちょうどオリエンタルランド本社の敷地に隣接する位置
にレイアウトされているのがわかる。
空港リムジンバスの車窓から撮ってみた。
夕方、一般的な会社の終業時間ではないのに、正面出入り口を行き来する人の多さ
には驚かされた。一体どんだけの人が働いているのだろうか?
ポートディスカバリーエリアにいて、キャラクターたちのパレードの出発地点に遭遇
したので、出入口となる門まで近寄ってみた。その門の右脇には我々ゲスト用トイレ
の入口があり、反対側の左脇にはキャスト用の出入口があった。だが、その出入口は
まず、扉は無く三方枠だけがあって少しクランクして奥まったところにやっと扉が
あるのである。キャストの皆さんが裏方となるスペースとの扉の開閉するところを
ゲストに見せないための配慮のための動線計画であると言えよう。
従業員出入り口の1つを見つけたので、帰宅後にネットで施設の衛星写真でチェック
することにしてみた。するとどうだろう・・・
まったく気がつかなかった。「上手く出来ている!」としか言いようがない。一見、
手前の遊歩道から山の山頂まではひとつながりの斜面のようにしか見えないが、
実は、その間にサービス用の道路が通っていて、厳密には近景となる前方の壁面と
遠景となる山の斜面を同時に見ているということになっているのである。
そして、トンネルとトンネルの間にあるこの光のあたる部分は機械的なデザインに
まとめられているが、この直下には直行方向にサービス用の道路が走っていて、
まさに橋梁部となっているので、トンネルとして囲ってしまうより、こうやって
構造躯体を剥き出しにした方が、橋の揺れや振動による岩肌風の部分の劣化を守る
という観点から言えば、より適しているのではないかと思った。
更に言えば、ミステリアスアイランドからマーメイドラグーンに至るこの部分、
手前のモスグリーンの橋梁はセンター・オブ・ジ・アースという絶叫マシーンの
通路だがその奥に見える茶色い水門のようなもの、この裏にもオリエンタルランド
の業務用道路が貫いているのである。
横から見てみる。
マーメイドラグーン側から見てみる。ちょうど画面中央にある塔の頂部の金色部分の
左右に緑色の植栽が見えるが、このラインの真後ろが業務用道路・・・のはず。
リゾートラインの車窓から園内の業務用道路を見る。この園内の業務用外周道路も
園施設内からは見えない。それは、業務用外周道路のさらに外周に位置する一般道
の車の往来は見えても、業務用の外周道路は見えないようになっているのであった。
それにしても、良く出来た平面プランである。ディズニーランドの地下に巨大な
地下通路があるのは、おそらく欧米のディズニーランドだけで東京ではありえない
と思っている。なぜなら、ここは東京湾の上の埋立地だからである。
このレイアウトなら、あそこのレストランの資材はこの通路からとかいろいろ夢想
できて楽しい。いやあ、それんしても上手く出来ているものである。
つづく