まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

究極の借景・円通寺

2005年08月31日 23時32分54秒 | 都市

賀茂の社家から歩くこと約30分強。山沿いの集落を抜け一路、借景で有名な円通寺に向った。

     

入り口付近は割りと閉鎖的な印象があり、この中からあの見事な景色が望めるのかなあという不安が漂っていたのだけれど、これもまた演出の妙なのか、奥の座敷に進んでいくとその思いは一気に払拭されたのである。

     

実に見事である!!

実際にベストな位置はココから畳3枚分奥に後退したところであり、「建物」と「庭園」とその向こうにある「借り物」が一体的に設計されているのがわかるようになっている。蝉の声と静寂の狭間で畳に腰を下ろして何をするでもなく五感を開放できる空間。

さらに、私の心を射止めたのが御住職の肉声テープである。「借景の妙」と「建立の歴史」それに「近隣開発への不満と展望」などが約15分程の時間で淡々と語られるのである。

その落ち着いた独特の話法と美しい日本語から紡ぎ出される御住職自身の「借景庭園に対する愛」の言葉の一つ一つに耳を傾け、ワビサビに似た感じのしみじみとした時間を過ごすことが出来た。

     

帰りは土地区画整理事業によって築造されつつある道路の方を歩いてみた。縁側に佇んでいたときに電動工具の音や学校のチャイムなど生活感のある騒音が聞こえてきた理由がわかった。

      

上の写真のピンクでマーキングしたところが円通寺の敷地。茶色のラインが築造中の道路である。ちなみに、「借り物」である比叡山への景色は円通寺から東北東の方角を望んでいる。

風致地区に指定された住宅街とはいえ、例えそれが視覚的に危機的状況を回避できたとしても、近い将来に必ず訪れる雑音の津波(車の通過の音、クラクションの音、街頭宣伝車の音、緊急車両のサイレンなどのさまざまな喧騒)に包まれるのは自明のことであるのだと、嫌が応じも感じずにはいられなかった。


名前遊びぃ!!

2005年08月29日 21時14分33秒 | ぶつぶつ
世の中には、姓と名の一文字を入れ替えると不思議なゴロになってしまう氏名を持つ人がいる。今は仮にソレを頭文字だけに限定してみよう。

たとえば「えなり かずき」。彼の姓名の頭文字を一字入れ替えると

「かなり えずき」

となる・・・「かなりえずく」のかぁ・・・。
また、これは業界では有名な話であるが、女優の「加藤あい」。彼女の名前を同じ法則に則って入れ替えると

「阿藤 海」

に・・・。
更に例出してみるならば、こうだ
ダース・ベイダーの正体であるアナキン・スカイウォーカーは

「スナキン アカイウォーカー」

という、トンデモナく間抜けな響きに変わり、
盗作事件で世間から姿を消した安部なつみは

「ナべ アツミ」

という「なべ おさむ」の妹かと思わせるような形相を呈してしまうのである。
ちなみに、幼少の頃の知人が「オカマ ダサヒロ」になってしまうのも個人的には見逃せないのだが、他に「これはどう??」ってのが有れば御披露頂きたいと思う今日この頃である。

免許更新に行ってきた

2005年08月28日 20時47分15秒 | 
週に一回程度、しかも近所にお買い物程度しか運転しない私でも、うっかり失効だけは避けたいので早めに更新に行ってきた。

車にあまり興味の無い私だが、なんだか前回更新と微妙にイロイロな点について違っていることに気付く。(端的に言えば、道路交通法が改正されただけなんだけどね)

中でもいちばん違っていたのが更新期間。
前回は、更新期間1ヶ月で誕生日過ぎると失効だったのが、誕生日の1ヶ月あとまで更新猶予期間が設けられているのは非常に有りがたいと思った。

更に前回の優良ドライバー講習は「講習室に掲げられた悲惨な事故現場の写真と統計をパネル化したものを見て終わり」だったのが、今回は「事故の被害者家族に降りかかる非情な現実を描いたドラマの鑑賞15分」と「講師による道交法改正の要点と解説15分」になりしかも、講義後に講師のチェックを貰わないと免許証を受領できないシステムになっていた。

特にドラマは良く出来ていて、実際に私の前の席に座っていた人は感極まって涙ぐんでいた程である。同じ情報でも視覚のみに訴える手法よりも音声認識で得る情報の方が記憶に残りやすいので、今になってやっと講習の中身が少しだけ充実してきたように思った。

続・ヴォロチャーエフ要塞の日々

2005年08月27日 22時52分31秒 | 音楽
久々の音楽ネタ!と言いたいところだが、またもやロシアの天才作曲家ショスタコービチのネタである。7/6の記事の中で「ヴォロチャーエフ要塞の日々」という封印されて映画音楽の音源をゲット。

『ヴォロチャーエフ要塞の日々』でネット検索をしてヒットしたのがクラシック山蓄のサイト。http://www.yamachiku.co.jp/down/tmp200404.txt

でまあ早速注文・・・。

うん!イイネ!
特に交響詩「十月革命」に引用されている旋律の荒削りなトコロにググッと来るものがある。管弦楽法そのものは未成熟なところがあり、晩年のソレには明らかに劣っているが、その分メインの音型がストレートに耳に飛び込んでくるのだ。

ちなみに、この「ヴォロチャーエフ要塞の日々」という曲は急-緩-急の型に則った3楽章形式になっていて、第1楽章に例のメロディーが、更に第3楽章にはその旋律が展開形式として奏でられる。

中間楽章は信号ラッパとエコーが延々と奏されて大して面白味のない音楽になっている。でもこの楽章「Japanese Attack」という副題が付いているみたい。彼にとって日本ってどんな風に映っていたんだろう?

社家の町・西村家庭園

2005年08月25日 23時45分56秒 | 都市

     

上賀茂神社境内を流れる小川から分岐する明神川。かつて、その川の流れに沿って神官たちの家が並んでいた。一般公開されている西村家庭園はそれらの社家の中では最も古い面影をとどめていると言われている。

     

賀茂の社家の特徴は、庭内に明神川の水を取り入れ『曲水の宴』のための小川の水としたあと、再びもとの明神川へ返すという工夫がされているということである。

         

上の写真で左下にある窪みがソレ。一般公開されていない他の社家にも同様の窪みが残されている。ちなみに雨の降っている日は取水口を閉じて庭が荒れないようにしているらしい。

☆開邸日:3月15日~12月8日 午前9時30分~午後4時30分

☆入邸料:大人 500円 小人 250円

☆市バスの上賀茂神社前下車 徒歩5分


「つくばエクスプレス開業」の記事を見て思ったこと

2005年08月24日 22時45分01秒 | 都市

      

東京の「秋葉原」から茨城県の「つくば」を45分で結ぶ鉄道が開業したということで、秋葉原駅前の写真がgooニュースに掲載されていた。ななんと、背後にそびえるヨドバシカメラの店舗が梅田のソレと同じデザインなのである。

大手スーパーやコンビニエンスストアが外装材の色調や看板の色使いで統一を図っているのはよく見かけるが、一建物のデザインを丸ごと踏襲しているのには衝撃を受けた。

昨今、駅前の再開発事業によって開発された街並みが結果的に、同じモノになっていることは周知の事実だが、都市形成の一部として多大な影響を与え得る巨大商業施設が、都心部において恣意的に同じ景観を作り出していることに一抹の不安を覚えた。


京都・ルーブル美術館展へ行く

2005年08月23日 22時51分29秒 | フランス

     

今回のテーマは「19世紀フランス絵画 新古典主義からロマン主義へ」ということで、モンテクリスト伯好きの私としては舞台となった時代の1815年以降の人々の生活が感じ取れたらいいなァと言った程度の認識で赴いた。

とはいえ、なんと言っても「ルーブル美術館展」である。週末の日中なんかに行けば大変な人ごみに遭遇してしまう。そこで、大雨の平日に代休を取り・・・

・週末を避けた平日

・客足が鈍る雨の日

・出来るだけ開館直後

・夏休み終盤(子供たちが夏休みの宿題に追われる頃?)

・秋になる前(「芸術の秋」と呼ばれる前に)

以上5つの条件の揃った今日、決行してみた。そして、結果はこんな感じ。

     

イヤッホ~イ!!案の定ガラガラであった。しかしながら私の退館する11時半くらいになると館内はかなりの人でごった返していたので出勤と同じ行程で動いて正解だったと思う。こんなところにジグザグに並ばされた日にゃあもう・・・(▼▼メ)

個人的にいちばん見たかった絵は「マラーの死」という絵。フランス革命の解説本や教科書を読んでいると必ずと言っていいほど挿入されている絵である。そして、ハカラズモ私の心にヒットした絵はコチラ。

        

いや、もう美しすぎる!!

てなわけで、ルーブル美術館をプチ満喫して会場を去る。この後、白川沿いに四条河原町まで出て、上賀茂神社・西村家庭園・円通寺・国際会議場を廻るがこの辺のレポはまた後日イタシヤス(^_^)ゝ

 


よく出来た物語

2005年08月22日 00時13分20秒 | ぶつぶつ
先日スターウォーズのエピソード3を観に行って、続編であるエピソード4・5・6が無性に見たくなったのは私だけではないはず。なぜならば、TUTAYAに置いてある同作品が連日連夜借りられっ放しなのである。

しかし、今夜ようやくゲット!さすがに一日2回も足を運んだだけのことはある。でまあ、「新たなる希望」と「帝国の逆襲」を見終えたわけであるが、このサーガは見かけのSFXの派手さよりも良く出来た物語であることが理解できた。

全9章の中編にあたる旧三部作(4・5・6)は、当時は映画化の予定すらなかった前編の内容を踏まえて語られているし、新三部作(1・2・3)は既出の続編に続くようにというだけではなく、展開自体がシンクロするように構成されている。

特に新三部作(1・2・3)を観たあとに続けて旧三部作(4・5・6)を観てみると、そこで演じられている俳優陣の一挙手一投足や何気ないセリフの意味が感慨深く胸に響いてくるのだから不思議なものである。

10年以上前にSF映画好きだった頃の少年まっしゅはド派手な戦闘シーンを繰り返すばかりのスターウォーズがあまり好きになれなくてスタートレックばかり見ていたのだけど、大人になって初めて脚本の良さに気付いたのである。

阪急サン広場館OPEN!!

2005年08月21日 23時42分56秒 | 都市

     

梅田にある阪急百貨店の解体工事に先駆け北東の角に阪急サン広場館がオープンした。一階の広場があったところには阪急交通社が店を構えている。某記事によると今後の予定は以下のような感じらしい。

~阪急百貨店は16日から梅田本店(大阪市)の建て替え工事に入る。最初の3日間は休業。11月以降に取り壊す本館南側部分の売り場を北側に移し、19日から営業を再開する。同店では2007年秋までの1期工事期間中、売り場面積が約3割減る~

ここは新商品などのキャンペーンなどに使われていたところで、かなりの狭小スペースに建てられている。ここは新商品などのキャンペーンなどに使われていたところで、かなりの狭小スペースに建てられている。

     

それほど小さな商業ビルではないのだが、周りが大き過ぎてものすごくこじんまりした建物に見えてしまう。記事によれば本館南側の解体は11月以降らしいけど、9月7日の心斎橋そごうオープンと大阪駅改修工事と北梅田地区再開発と目が話せない日々が続きそうである。


原了郭の黒七味

2005年08月20日 23時22分32秒 | おすすめ

     

暑い日が続いている。食欲も若干細めだ。そんな私も今年はコレで結構食欲増進をはかれているので、ちょっとご紹介。先日京都へ抹茶パフェを堪能しに行った折に買ってきた逸品。

七味なんだけれども、全然赤くない。むしろ真っ黒なのである。しかも山椒の風味が効いていて匂いを嗅ぐだけで口の中がジュワーッとしてくる。スーパーで売られている七味より遥かに高いけれども、何に振りかけても風味が増幅されて美味しいので、ちこっとだけオススメ。