まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

『へうげもの』読了!

2019年06月16日 19時03分25秒 | おすすめ


織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の時代を生きた古田 織部(ふるた おりべ)を描いた物語。戦国時代後期から江戸時代前期へ至る時代の移ろいを武人の立場ではなく、茶人の立場から、描いた異色の意欲作。一は誰しも高慢・物欲・嫉妬・怒り・肉欲・貪食・怠惰という七つの業(ごう)を持ち、そのいずれの業によって突き動かされ、裏切り合い、殺し合い、生き抜いていくのだということが通奏低音のように作品全体にちりばめられている。そんな折り込み聞いた某上司の言葉を信じて読み始めたコミックである。

正直なところ戦国時代、特に「織田・豊臣・徳川」ライン、もしくは「信長・豊臣・家康」ラインには苦手意識があった。よくわからなかったのだ。作品の中で、古田 織部はこれら時代の主人公たちを脇役にして、「同僚の秀吉と共に信長に仕える34歳の古田佐介」として生き、やがて秀吉の元、千利休の弟子として天下のために尽くし、最期は家康より逆賊の嫌疑をかけられ1615年6月11日に切腹をし命を落とすところまでが描かれている。享年73歳。

ちょっとコレの作品は自分でも想定外なのだが、一式買い揃えて手の届くところに置いておきたい衝動に駆られている。
へうげもの(1) (モーニングコミックス)
へうげもの コミック 全25巻完結セット

ウィキペディアによると第1服の刊行が2005年12月22日で、最終巻となる第25服が2018年1月23日となっていて、実に13年の時を経て描かれているということも驚きだし、最終巻の刊行が一年半程度前の事であったことが、また新鮮に感じた。良い作品を教えていただいたことに改めて感謝である。

ここで少しだけ、気になった言葉・記憶に残った言葉を書き残してみる。

・肩突
・小茄子
・楽焼
・今焼
・緑釉
・織部焼
・志野
・織部十作
・楢柴肩衝
・肩衝
・茶杓
・茶室
・小堀遠州
・上田宗箇
・徳川秀忠
・伊達政宗
・佐竹義宣
・金森可重
・本阿弥光悦

いや、もうどっから手を付けて良いのかわからないが、興味の幅が広がったのは事実である。
コミックが原作なんて嫌だろうが、是非とも大河ドラマでやって欲しい一作である。せっかくなので、勝手にキャストを考えてみる。

・古田織部:大泉洋

・織田信長:遠藤憲一
・豊臣秀吉:高橋和也
・徳川家康:内野聖陽

・明智光秀:堤真一
・石田三成:山本耕史(真田丸と被るのだが・・・)
・伊達政宗:香川照之

・小堀遠州:濱田岳
・金森可重:神木隆之介 
・千利休 :堺雅人

・おせん :松岡茉優
・茶々  :蒼井優
・おね  :仲間由紀恵

だめだろうか。

白ヤギ黒ヤギ問答

2019年06月01日 10時48分44秒 | ぶつぶつ
夫:♪黒ヤギさんからお手紙着いた・・・♪
妻:やぎさんゆうびん?
夫:あの歌は凄い!無限ソング。

妻:考えた人すごい。
夫:ヤギがヤギに手紙送るのに紙で送るのってどうよ?

妻:確かに・・・
夫:そもそもの間違いは白ヤギさんなんじゃ?

妻:なんで?
夫:紙で送らなければ事件は起こらなかったかも

妻:木簡で送るとか!
夫:木のハガキな
妻:木なら食べなれないから意思の疎通ができる
夫:石カンなら石だけにイシの疎通ができる

妻:石棺・・・?

夫:も、もしくは宛名のとこに「食べる前に読め」とか赤字で書く。
妻:「親展」みたいに?

夫:それな!でも、それだと歌にならないから、きっとそういうヤギもいたの
かもしれないが、きっとそういうヤギたちは歴史の中に埋没したんだよ

妻:そういうことかぁ。。。

夫:意思の疎通できなかった方が歌になって現代でも語り継がれている
妻:どっちがいいのかな、意思の疎通ができなくて歴史の残るのと
意思の疎通ができて歴史に残らないのと・・・
夫:そりゃ、意思の疎通ができて歴史に残らない方が幸せなんじゃないの

妻:なんで?

夫:だってあいつら、きっと死ぬまで手紙のやり取りやってる
妻:そういうことかぁ
夫:しかも最初が「愛してる!結婚しよう!」とかだったら、悲惨