今回は関西空港駅に9時40分集合だったので、普段仕事に出かけるのよりも30分早く家を出なくてはならず、土曜日で非仕事モードな私には起きるのが、ちーとばかし辛かった。でも普段より、ちょいと早く家を出ただけで太陽の高度がだいぶ違うので、いつもの駅までの景色もまるで違った陽光を浴びて輝いていた。それが、上の写真である。タイトルは『壺』。
9時40分集合にもかかわらず、9時40分着の関空快速で集合場所に辿り着く。厳密に言えば遅刻であるm(_ _)m・・・さて、今回のツアーは他の見学者たちと空港二期工事エリアをバスとグラスボートに乗って見学するという企画であるが、強風のためあいにくグラスボートは中止となってしまった。
フェンスより左側が滑走路でほぼ完成している。あとは、試験や試用が繰り返された後、合格であれば様々な開港直前イベントを経て開港となる。フェンスの右側は全く開発がなされていないが、今後も当分の間は開発される予定はないらしい。つまり空き地のままである。関空の需要がもっと多くなった暁には新ターミナルが建設されるようであるが、その前途は決して明るくはないのではと私は思う。
(↑クリックすると拡大する)そもそもこの空港の二期工事のプランは本当に、しっかりと熟考された結果の計画なのかどうなのか、いやもっと言うなれば一期工事の計画の際に、ちゃんと二期分も計画されて作られていたのかどうなのか疑問がある。上の写真を見てもわかるように、二期ターミナルは一期ターミナルと離れているばかりか、鉄道駅や空港バスターミナルとも隔離されているのである。本当に、この空港は今後、アジアのハブ空港としての役割を担うという展望を活かすことができる計画になっているのだろうか?・・・まあ、この辺は、今後のお楽しみということにしておこおうか。
二期滑走路を上から見るとこんな感じになっているらしい。地面からわずか3~4m高くなっただけの物見櫓からは、よくわからないけれど。かなり出来上がっているようである。ちなみに滑走路の中央にテーピングされている「X」の印であるが、実はアレはまだ供用がされていないことを示していて、パイロットが間違えて着陸しないようにしているらしいのである。そういえば昔、神戸空港の開港前の滑走路ウォーキングの時にも、こんな感じの「X」の舗装がされていて、それがすごく不思議だったことを思い出した。こんなところで、疑問が解決するとは夢にも思わなかった。
物見櫓から一期ターミナル方向を望む。中央左手に見える塔が日本で三番目に高い管制塔である。つい最近まで、成田空港に次いで二番目に高かったらしいのだが、セントレアにタッチの差で負けたとか。
そして、これが滑走路を望むための物見櫓。もう少し、色気を出して欲しかった・・・というか、せめてもう一層高くして欲しかった・・・。櫓の前にはテトラポッドが二基置かれ、予めツアーガイドさんが用意している油性マジックでブロックに書き込みが出来るようになっている。なかなか粋な計らいだと思った。中でも秀逸なのは下のコメント。
「テトラポット」って・・・(汗)正確にはテトラポッドなんだけど、それは置いといて「テトラポッド」に「テトラポッド」ってそのまんまソレだけを書き残すセンスって素敵だなあと思う。しかし、もっと正確に表現するならばこれはテトラポッドではないのである。「テトラ」は「4」を意味し「テトラポッド」とは「四肢動物」を意味しているのである。なので、こういう形状のものは、ただ単に消波ブロックや護岸用ブロックと表現するしかないのである。ただ、「バンドエイド」や「セロテープ」「ホッチキス」と同じで商標登録されている「テトラポッド」を通称名と混同して使っているだけなのである。
次に気に入ったのが、コレ。小口に書くセンスがたまらん。しかも何故かアンパンマン!!我々が子供の頃は、よくドラえもんの絵を描いたものだが、最近の子供たちのソレはどうやらアンパンマンが主流らしい。ここに書かれているコメントを一通り見てみてのだけれども、キャラクターものの中ではダントツでアンパンマンがいちばん多かった。
二期工事見学後は、展望ホールに移動。関空ターミナルの設計は設計コンペでレンゾ・ピアノ氏の案に決定となったのだが、幸か不幸か本案には展望ホールが無く搭乗予定者以外はターミナル内からは滑走路を望めない構造になっていたため、ちょいとバスで移動しなければいけないような辺鄙な場所が展望ターミナルとなっている。滑走路の端っこにあるため、望遠レンズがないとここから写真を撮るのは、かなり至難の業である。
そういうことも有ってか展望ホール建物内にはバズーカ砲みたいなカメラを持った人たちがたくさんウヨウヨしてた。
帰りは皆でラピート号で大阪市内に戻る事に。この列車、難波と和歌山の間だけを走らせるだけでは勿体無いほどデザインのいい列車である。設計は建築家の若林広幸氏である。前から見ると「鉄人28号、横から見ると「グフ」みたいなフォルムをしている。かなり奇怪な姿をしていて、私がコレをいちばん初めに見たときは銀河鉄道999の幽霊列車を思い出した。ちなみに踊る大捜査線シリーズの「交渉人 真下正義」に出てくる暴走列車を見たときにはラピートを思い出した。つまり、悪役顔なんでしょうな、このフォルムは。
★次回探検隊のお知らせ★
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第13.7回探検隊(また微妙な回数・・・)
内容:大阪市中央卸売市場 本場見学
日時:2007.02.24(Sta.) 9:00~(確定です)
集合場所:大阪市営地下鉄千日前線玉川駅に8:45までに集合
予算:100円(資料代)程度
備考:果実せり見学、水産・野菜売場の見学など
終了後、のだ周辺を小散策します。
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