まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

まっしゅ、新生・大阪駅を探訪す!【6】

2011年05月29日 14時49分56秒 | 都市



連載第6回目にして、やっとたどり着いた感がある。5月のオープン以来まだ何度かしか来れてないけれども、
何度でも来たい感じの素晴らしい駅になったと思う。「駅」というよりその名(大阪ステーションシティ)の
通り「街」だなあと思う。





この駅を訪れる人たちは口々に同じことを言うのだ「わぁ~空港みたい」と。
先日、写真を撮っている私の隣にいたあるカップルの会話が耳に入ってきた。

「この駅設計した人って、確か関空をやった人と一緒やでぇ」
「へぇ!そうなんやぁ!」

って・・・ぶんぶん^^;・・・『それ間違ってますからぁ!』私は心の中でそう呟いた。





確かに、空港じみているよなぁ、ここわ。
若干のやり過ぎた感も、ここまでダイナミックな空間であれば、それはもう感嘆の声にしかならない。
この「街」に降り立った人々は、常に「上を仰ぎ見ている」かあるいは「下を見下ろしている」か、
またそれらをしながらケイタイやデジカメで写真を撮っているかしかしていない。





自由通路に立つ金銀2本の時計と屋根のガラス部分から降り注ぐ光と影が「街」に佇む人たちの時間を
刻み続けている。





7年という長い歳月を経て生まれた新生大阪駅は「駅」らしからぬという点からだけではなく、
「駅」であるという点においても世界中のどの駅よりも好きな駅になった。





きっと、もうヨーロッパのどの駅に降り立っても、また、どんなに美しい欧州の空港に降り立っても、
もはやこれ以上の感動を感じることはもうないのではないかとさえ思ってしまうのである。



まっしゅ、新生・大阪駅を探訪す!【5】

2011年05月29日 01時47分27秒 | 都市



最近、スカイビルが綺麗に見えるスポットを見つけた。





上手くタイミングを図らないと一枚目のように
エレベーターのカゴに邪魔されてしまうけど





たまにはそういうことがあっても、まあいいじゃないか。





ここに立つと梅北の過去・現在・未来が一堂に集う。
これもまた今しか見ることができない一期一会。





昼間に訪れると、スカイビルこんな風に見える。
青空の日のこのビルは格別の趣があって好きだ。


まっしゅ、新生・大阪駅を探訪す!【4】

2011年05月27日 22時34分43秒 | 都市



某月某日某所





人々の賑わいとは裏腹に





人の気配のしない階段を見つけ





ててててて、と降りてみる





すると奇妙な看板が目に入る
交番!?・・・ですか??





看板に促されるまま進んで行くと
ななんと、そこにはぁ!!!








何と交番があるのである。まるで
ドラクエの城壁の外を歩いた先に





カジノとか秘密の武器屋とかを
見つけたような高揚感があった。





梅北の先行開発区域完成までの
暫定措置なので一度行ってみて!


ちなみに、もう少し詳しい記事が
ゴリモンさんのブログにあるので、
興味のある人はこちらへどうぞ。

↓ ↓ ↓

ゴリモンな日々「超駅前の裏通り」


まっしゅ、新生・大阪駅を探訪す!【3】

2011年05月18日 00時27分08秒 | 都市



前回、前々回に引き続きのネタで、今回は伊勢丹2階出入口と駐車場を結ぶ歩行者専用通路について書いてみようと思う。





伊勢丹側にある歩行者専用通路は、昔の11番線ホームを利用している。







現在の11番線ホームはシャトルバス連絡路の南隣にあり、何故、隣のホームに番号がずれているかと言えば、大阪駅大改修工事が始まったすぐくらいの時までは大阪環状線のホームは現在のように「1番線」「2番線」と番号では呼ばれずに「外回り線」「内回り線」と呼ばれていたからである。ところで、上の写真の「HV」「EV」とは何をあらわすのだろうか?「HV」はハイブリブリッドカーで「EV」はエレクトリックカーか?だとしても、ライン引きしている意味がわからん・・・





旧11番ホームはほぼ当時の姿のまま残されており小荷物昇降機の扉があったりもする。





小荷物昇降機のシャフト部分も撤去されずに残っている。





ホームの端はこの辺で終わっており、ここから駐車場までは鉄骨フレームに折半を張った程度の簡易な歩廊が続いている。





上の航空写真によれば、旧11番ホームは赤く縁取った部分で、昇降機のシャフト部分が緑の四角を書いた部分。それに簡易な作りの歩廊は青い四角の部分になっている。





それを地図で見るとこうなる。ちょうど、簡易な歩廊部分の直下はJR西労組事務所・JR西日本商事大阪駅倉庫・JR西日本旅客鉄道大阪車掌区が並んでいて、更にその奥には、大阪駅大会議室・JR西日本旅客鉄道大阪電車区が入居していおり、かなり混沌としているのがわかる。ここは、かつて西梅田貨物駅と北梅田貨物駅を連絡する貨物線が高架下をくぐっており、貨物線を廃止した際に活用されたスペースだと思われる。

そして、ちょうど旧11番ホームがあったであろう場所の「ブルートレイン便荷物」と書かれた「荷物」のところらへんが茶色くなっていて、そこから右下方向に通路状のラインが2本見えるが、ここは旧大阪中央郵便局と大阪駅を結ぶ連絡通路があったところで、その昔、郵便物を国鉄で運んでいた頃の遺構で、今でもそれは、ホーム上で販売するKIOSKの商品などを搬出入するためのルートとして活用されているのである。

上記のリンク先の写真で見るとわかりやすいのだがホーム手前寄りに右側の旧大阪中央郵便局から東海道線の線路と直角方向のラインでホーム上に白い櫓のようなものが並んで建っているが、これが、郵便局に至る連絡通路と連絡する昇降機の機械室部分なのである。






そんなわけで、旧大阪中央郵便局の建替計画が宙に浮いている今、建替案の如何によって、新ビルとなる施設と大阪駅の一体性も合わせて考えられるわけで、逆に言えば新ビルの計画案が具体化しない限りは、この辺りの高架下部分は容易に手が付けられないということになり、手がつけられないとなると、その直上に位置するシャトルバスの通行路もあまり手の込んだ構造に出来ないということなのではないだろうかと思ったりもする。

そもそも、そういう込み入った事情があるから、伊勢丹に近接した部分に立体駐車場を設けることが叶わず、歩行距離2分という微妙な距離感の位置に建設されたのかもしれないなと思ったりもするのである。

まっしゅ、新生・大阪駅を探訪す!【2】

2011年05月16日 23時24分54秒 | 都市



前述のシャトルバスの往復する先のパーキングがこちらの建物。最近は市役所の地下駐車場にもタイムズ24が入り込んでいたりして、時代は変わったなあと感慨深く思うことも少なくなくなったと感じている。





そして、前述の伊勢丹2階西口にあるシャトルバス乗り場の横にはタクシー乗り場が併設されており、そのタクシーはどこから進入するのかと言えば、梅田ランプ東から梅田ランプ西に向かうところの阪神高速池田線梅田出入口の手前からタワーパーキングから入りゆくのである。





一般車両はどこから出入りするのかと言えば、「くろしお」やら「はるか」やらが通過する梅田ランプ西の踏切そばという非常に分かりにくいところからの出入りになっている。




後ろに阪神高速池田線の梅田出入口に接続する高架道路の側壁が見える。





ちょっと、不便なところに出入口を設けたなあとも思わなくもないが、逆に言えばヨドバシ梅田マルチメディア店みたく梅田のど真ん中に出入口が無い分、街の中心部で大渋滞を誘発する恐れもないし、阪神高速の出入口にも近接していることもあって、まあそれはそれでいい場所に作ったのかなあとも思ったりする。






まっしゅ、新生・大阪駅を探訪す!【1】

2011年05月15日 01時07分49秒 | 都市



JR神戸線沿線で言うなら三宮と大阪の中間地点は芦屋になる。芦屋以東に居住していれば大阪は神戸よりも近い存在であり、芦屋以西に居住すれば大阪は神戸より遠い存在になってしまう。そんなわけで、7年間にも及ぶ大改修を経て新生したにも関わらず、なかなか大阪駅をちゃんと探訪できずにいたのであるが、やっと私生活が落ち着いてきたので、何とかその新しい何物かに触れることができるようになった今日この頃である。

まあ、そんなわけで、まっしゅ目線でいろいろ書いてみようかなと思ってみたり。。。





今回は、メインの大屋根の周辺ではなく、三越伊勢丹の西端にある2階の出入口とそこから専用駐車場までを結ぶシャトルバスについてご紹介してみる。








このシャトルバス、個人的にはものすごく興味を惹かれたのでシリーズの第一弾に持ってきたわけである。で、何がそんなに私の興味を惹いたのかと言えば、その「近さ」である。







どのくらい近いのかと言えば、私の足で徒歩2分。やや歩調の遅い人が歩いても3分はかからない近さである。まあ、ショッピングをして荷物満載に持ってこの距離を風雨の中や、寒空や夜空の下で歩くのは、ややつらいのでそういうことを想定しているのであれば、まあ有りなのかなとも思う。近いと言っても、駐車場を建設しているときは、こんなに「遠くに作って大丈夫なのかなあ」とか「駅ビルまでのアクセスはどんな通路で結ぶのだろうか」と思っていただけに、逆に「え?シャトルバス??」みたいな驚きがあったのも事実で、そういうこともあって微妙な感じがするのだ。







三越伊勢丹の店舗の案内やバス乗り場には「15分ごとに運行」と書かれているが、現在は休みなしでピストン運行され、その近さ故に一周2分のサイクルで運行している。ということは、徒歩2分の距離を2分間隔で運行しているから時間的にはどちらを選択しても無駄が無いということにはなっている。





これは立体駐車場側のバス乗り場。屋根部分が車両の上部まで被さる構造になっていないので風雨が強いときはちょっと濡れてしまいそうである。





駐車場側より大阪駅の望む。この距離、お金があったら関空のウイングシャトルや成田空港の国際線ターミナルにある無人運転システムみたいなもので運行させたりできたのかなと想いを馳せてみる。





この通路はシャトルバスだけのものではなくて、タクシー利用も兼ねて作られているようで、それでも何となく半端な作りだなあと思わずにはいられない光景なのである。


映画「阪急電車」を見た♪

2011年05月09日 00時06分38秒 | おすすめ
何というか、安心して見れる邦画であり、邦画臭くない邦画であったような気がする。昔ながらのローカル風情を湛えた阪急今津線での出来事が爽快にまとめられていて、しかも、原作にワンポイントひねりを加えているのに、原作の世界観を壊さずにいて、それがとてもいい具合にハマっていて素敵だなあと思った。ところで「『阪急電車』の何が良かったかと言えば、阪急電車が良かった」と妻に言ったら、妻に「鉄ヲタ?」って言われた。もちろん、妻は登場人物の愛すべき『軍ヲタ』くんに掛けて行ったわけなのだが・・・

そんなわけで、今回はネタバレというよりはリアル阪急電車ネタ炸裂と言った具合なのである。。。

私が良かったと思った「阪急電車」であるが、何が良かったのかと言えば、片道15分の奇跡の名脇役とも言える「阪急電車」のカット割りが時系列的にぴったりと合っていたということである。それはどういうことかと言えばカットごとシーンごとに登場する『電車の車体番号がぶれていない』のである。映画やドラマの製作というのは、1シーンを撮るのに恐ろしい程の手間と暇を掛けるわけで、公共交通機関の乗車と下車のタイミングは大抵の場合、異なる時間を走行する(または飛行する)車体(または機体)が使われるものなのであるがこの映画では違うのである。中谷美紀が車体番号「3058」の列車に乗れば、次の走行シーンやそれに続く下車のシーンも同じ「3058」の車体が使われているのである。(実際のところ、同一の列車を通常ダイヤの隙間に臨時列車として1日に4~6往復運行させて、時系列の都合が着くように撮影スケジュールを組んでいたらしいのだ)

ちなみに劇中で用いられている編成は「3058」「3068」「3070」の3編成で、そのいずれもが、今風の方向標識幕タイプではなく、かつての方向標識板タイプの車両を使っているのだ。我々が幼少の頃に慣れ親しんだと言えば、歳が大体わかってしまうのだろうが、それは今となっては昭和風情の残る「2000系」「3000系」「5000系」が主力であった頃の景色である。古きを見れば、「710」「820」「1010」などが支線を走り、新しきを見れば見たことのないような(当時では)キラキラした「6000」や「7000」などが走り出したあの古き良き時代だった頃の今津線を思い出すのと共に、阪急電車と言えば、まさにこのカタチであり、何とも『おぉ!監督さま!!よくわかっていらっしゃる!!』という言いようのない感謝感激の念が湧いてくるのである。

ここまで書いて思い出したことがある。その昔、「私は阪急電車ファンだったなぁ」ってことを。ちょうど小学生の頃だったろうか、そう阪急ブレーブスが全盛だった頃でもあったかなあ・・・毎月、阪急電車の駅で配布される「阪急沿線」という小冊子をもらうのを楽しみにしていたっけかなあ・・・そういえば、1号から100号までが両面見開き四ページの一色カラー刷りの厚紙で、101号からはツルツル紙質に変わりモノクロではあるが、数ページにわたる豪華なものになり、ちょうど通産100号を超えたところで表紙の題字を含めた全体が刷新され、それまでの1号から100号までが上下巻セット(1~50と51~100)の記念冊子となって書店で販売されたので、友人のおじさんを通じて梅田の紀伊国屋書店で買ってきてもらったことを思い出した。阪急沿線は今でいうところのTOKKみたいなもの(確か、その前はリネアって言ってたっけ・・・)で、現在と比べると商業的な方面への記載はほとんどなく、駅の改修工事のことやダイヤ改正、車両の技術情報やそれらの歴史とかが情報発信されていたような気がする。そう思うと鉄道会社のペーパーも四半世紀以上前と比べると相当変わったなあと思う。

かなり脱線してしまったが、映画の方はと言えば、職場の近所の道がロケで使われていたり、妻とよく乗り降りしていたホームを登場人物たちが歩いたり、といろいろ楽しめたなあと思う。阪急の沿線で生活したことがある人は是非見に言って欲しいし、阪急電車に縁のない人は、この映画を見て阪急電車の魅力を発見してほしいなと、かつての阪急少年は思うわけである。

ここからは、小ネタ的独り言・・・

その壱
時江の若い頃の回想シーンの平林寺のガードを走行する列車は阪急電車の相当古い車両だが、ほんの一瞬だったのでCGによる合成なのか、実際に走行している旧型車両のはめこみ合成撮影なのかは不明。あれは10形とかそんな感じくらいに古く見えたけど果たして・・・

その弐
TOHOシネマズの鷹の爪団のショートムービーが毎回楽しみだったのだけど、今回は放映されなかった。もしかすると、クマがしつこく喋るあの「生肉を食う」というセリフが自主規制にかかったためなのではないかと思っている。ちょっと、残念な感じ・・・

その参
中谷美紀の実年齢をパンフレットで知って驚いた。3~4歳上の人だと思っていたのに、年下だったのですかぁ・・・