職場の人に、しばらく前に亀戸に行った話をすると「亀戸と言えば、船橋屋のくず餅が絶品!」というお話をいただいたので、早速買ってみた。
売り場には「当店のくず餅は発酵食品であるため若干の酸味が感じられる場合がありますが品質には問題ありません」との注意書きがあった。あれ?くず餅ってそんなやつやったっけ?
発酵食品とな?
箱を開けてみる。
餅の部分は真空パックではなく、なんとなくビニールがかぶせてあるだけである。
小麦粉を発酵させただけのものに餅を名乗る資格があるのか?と。いや、私の知っている「くず餅」とは「葛(くず)」を粉状にしたものを甘く煮て寒天状にした餅である。
「くず餅」「東西」でググッてみた。なるほど。
黒蜜のパッケージは船のカタチをしているけど、
屋号にかけているのだろうね。それに、総武線沿線の一都市である亀戸にある船橋屋という屋号は、同じ総武線沿線の一都市である船橋と何か関係があるのかどうなのかって思っていたら、そもそも船橋が小麦の産地で、そこの小麦を使い始めたことに由来しているらしい。いやはや、小麦って舶来品だとばかり思っていたけれど、日本にも産地があるのね。
鼻を近づけるとかすかな腐臭が漂うが、気にするほどではない。
有り余るほどの黒蜜と黄粉が入っているので、たくさんかけて食べることができた。お味はと言うと、黒蜜と黄粉が美味しかった。。。いや、くず餅は?・・・所詮、小麦である。ほとんど風味は感じられない。
それは「竹輪」でも「麩」でもない、ただの小麦粉をこねて作っただけの「竹輪麩」を初めて食べたときのビミョーな感動に近いものであった。