阪急西宮ガーデンズのプレオープンに行ってきた。対外的には11/26(水)グランドオープンのはずなのに施設内は人・人・人でいっぱいだった。
今どきよくあるタイプのツインコリダー風の通路と吹抜の組み合わせだが、天井面と壁面の納まりが絶妙な曲面形状をもって構成されているので実に優雅な雰囲気が醸し出されている。
南東角にある円形の吹抜ホール。シースルーエレベーターとの組み合わせは定番だけど、天井の趣が羽田空港第2ターミナルビルに似ているなあと感じた。ここの最上階にはシネコンが併設されている。
4階のフードコートは片流れのアーチ型の折上げ天井に葉っぱのようなカタチをした天窓が取り付いている。この三次元的な納まりはどことなくフランスチックな感じがして大好きである。
4階にある9000㎡程の大きさがあるという屋上のガーデンズ。施設の屋上を駐車場にしない変わり、駐車場は大胆にも地階から3階までの施設の中央部を貫いている。駐車場の周りにモールが四周張り付いていて、それらのモールから各店舗に繋がる動線は目新しい構成だと思った。
東モールと西モールは吹抜けが無い代わりに、広い廊下が確保され中央には休憩用のソファが用意されている。ちなみにフロアガイドの「東モール」「西モール」は幾度と無く、「東ティモール」「西ティモール」と誤読しそうになってしまった・・・私だけだろか??
4階西モールはシックは佇まいになっている。ここだけ切り取ってみると、まるでホテルのエントランスロビーの様にも思えてしまうくらいいい感じである。
しかし、なんと言ってもまだプレオープン。21時以降の動線計画が一般客にわかりにくく、そしてまだ施設係員も状況を熟知していない様子。ただ、これがとても初々しく「まあ、プレオープンだからいいか」と思えるくらい微笑ましくも感じたりした。
外観写真などは、引越しの都合により来週以降にならないとアップ出来ないのが残念・・・。
しかしその理由がわからず、しばらく商店街を彷徨い歩いた。
夕陽の見えるだいだい色の空を見上げ、
ふと頭の中に浮かんだ想念にハッと気付かされた。
そうだ、そろそろあの人の一周忌なのであると・・・。
そして、思った。「そうだ、あの店に行こう。。。」
一年以上も訪れていない店に一人腰を下ろし珈琲を頼む。
おもむろに鞄から書籍を取り出すも、ただただ字面のみを
滑り行くだけで物語が進んで行くことはまるでなかった。
店内を流れるチャイコフスキーのくるみ割り人形の調べに
耳をそっと傾けながら、そっと目を閉じてみる・・・
幾らばかり経ったであろうか、足元が若干冷たくなっていた。
花のワルツが終わりレコードが差し替えられる。
続いて始まる物静かな弦楽器群の調べに耳をそばだてる。
グリーグのペールギュント組曲であった。
哀しい物語をモチーフにした物悲しい響きのこの楽曲は
今の私の心象風景を映し出しているかの様でもあった。
半年の空白期間を経て、私はこの地で働き始めるのである。
魔王の宮殿のクライマックスが私の心の何かを駆り立てる。
そうだ、また新しい気持ちで歩んで行こう!!
某月某日・神戸・茜屋珈琲店にて
先日、昼間にまとまった時間があったので、JR大阪駅の新北ビルの工事の進捗を見に行ってきた。このビルの建築の進め方は、建築に興味の人たちの間でも密かに話題になっているのである。
この辺りの記録は今までゴリモンさんのブログ記事などで見知っていたのであるが、そろそろ我慢が出来なくなってきた。
工事が進むに連れて跨線橋部分がだんだんせり出して来ているのである。いずれ、この渡りの部分は南側のアクティ大阪に到達するのだ。
横から見るとこんな感じで、
上から見るとこんな感じになっている。ちなみに、ホーム屋根の両脇に見える色の違っているところまで、大屋根がかかる予定だと勝手に想像している。しかし、スケール的に考えて暴風雨時、ホーム上に風雨が大量に吹き込むのではないかということが、ちょっと心配。
完成予想パースなどを見ながらあれやこれやと想像するのがこれまた楽しい。
阪急グランドビルからの眺望。いずれ解体されることのビルの左隣には現在、新しいビルが建築中である。そして、右手前には改良工事中のJR大阪駅と新北ビルがある。
更に正面のアクティ大阪も南側に増床工事を行っており、いずれも2011年の竣工と言うことになっている。
注意して見てみるとタワークレーンの台座基部が確認できる。
ヨドバシカメラ付近から、新北ビルを見上げてみる。なんと言うかボーグキューブみたいだね。
名古屋滞在残り2週間となった今日、今年の5月にチケットをゲットしていたコンサートを聴きに行ってきた。きっと名古屋に在住してなければ行くこともない、しかも居住地から徒歩10分圏内にある愛知県芸術劇場コンサートホールである。
第26回名古屋クラシックフェスティバル
・ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団
・指揮:マリス・ヤンソンス
・曲目:ブラームス「交響曲第3番」
ムソルグスキー(ラヴェル編曲)「展覧会の絵」
今回は14000円のB席で、舞台の後方第一列目のちょうど、指揮者の顔が見える所に座って聴いていたのだけど、感じた事を簡単に書いてみることにする。そういえば、すごく久しぶりに音楽ネタを書くような気がする。
ブラームス「交響曲第3番」
第1楽章、展開部の盛り上がり方が素敵だね。さすが、このくらいの楽団となるとブラームスの演歌を美しくそしてごく自然に謳い切っている感がある。第2楽章では、なんとなく終楽章の動機が聴こえるような気がしたけど、気のせい?この曲はあまり解説本など読んだこと無いからその辺は知らない。ちょっと、調べてみようかな?と思った。そして、第3楽章のホルンの主旋律には萌えた!柔らかくて温かくて揺らぎの無い音に心が揺れた瞬間だった。更に、待望の終楽章、冒頭は若干遅めに感じたけれど展開部では逆に勢いが増し、その対照的な印象にググッと来た。特に中間部のダイナミクスの素晴らしさに感動。総じて良い演奏だと思った。
ムソルグスキー(ラヴェル編曲)「展覧会の絵」
冒頭「プロムナード」の出だし・・・若干上ずったトランペットはその次の音でミストーンをしてしまった。これは相当致命的なミスだ。すぐにトロンボーンの旋律が被ったけど、曲全体としては出鼻を挫かれた感じ。そのせいなのかどうなのか、木管楽器を中心にミストーンが目立ち、緊張感の無い演奏が続く。名門オケだから、凄くレベルの高い演奏をしているにも関わらず、聴く側の印象としては「たとえそれがアクロバティックな演奏であったとしても、ともすれば、ただの危なっかしい演奏にしか聴こえない」こともあるのだなあということを知る。終盤の「バーバヤーガ」辺りからやっと緊張感を持ち直し、「キエフの大門」で大団円を迎えたものの、今ひとつしっくりとこない演奏だったように思う。
アンコール:ハンガリー舞曲第1番
オーケストラを後方から望む席に座るときのメリットは「指揮者の表情が見える」ということであるが、逆にデメリットとして「アンコールの曲目がわかってしまう」ということが挙げられる。まあ、それはいいとして、これは実に素晴らしい演奏であった。きっと十八番なんだろうね。一糸乱れぬスピード感と緊張感に私の心は圧倒されてしまった。場内空間のそれら全てがブラームス色に染まりながら素晴らしい響きに包まれた。ある意味、今回の演目でいちばん完成度の高い演奏だったような気がした。
オーケストラを後方から望んだときにもう一つ感じたのが、ステージ上にいる彼等はリアル西欧人だということである。つまり、皆、外国語で会話をしているということ。しかも、何を話しているのか全くわからない。でも、彼等の話している言葉はわからなくても、彼等の奏している音楽はよくわかるのだ。すごく不思議なことなんだけど、改めて音楽ってスゴイなぁと感じたひとときでもあった。
先日、名古屋最後の思い出作りを兼ねて名古屋メシを堪能してきた。
まずは、山本屋本店の味噌煮込みうどん。名駅のエスカにある店舗は超長蛇の列だったので、名古屋駅と国際センターの間にある堀内ビル店へ行ってみる。ここは同じ系列の店舗とはおもえないくらいの超ガラガラのお店で店内には2~3組の客しかいなかった。
少しカタめのうどんに、とても脇役とは思えない程に美味いお漬物。
ネギの苦手な私でもフツーに美味しく頂けた♪
そして、もう一つの名古屋名物といえば、ひつまぶしである。立ち寄ったのは名鉄百貨店の上にある丸屋というお店。本当は松坂屋本店にある某有名ひつまぶし専門店に行ってみたかったのであるが、待ち時間が常に1~2時間という話を聞いてそこは諦めたのである。
個人的には2杯目の薬味を載せて食べるのが好き。
これはちょっと載せすぎかもね・・・。
ちなみに、味噌煮込みうどんとひつまぶしの間に立ち寄った別腹専門店では、こんなことが・・・
確か、オーダー聴き取りながら復唱してたような気がしたんだけど。
出てきたモノを見て、過ちを優しく正してみるとオモムロに「え~っ!」という唸り声がしてきた。まあ、そんなトンデモハプニングさえもいい思い出であると思い返せるほどの甘くて美味しい名古屋三昧な日であった。