まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

続・言葉は難しい~褒めるということ~

2005年04月16日 20時11分19秒 | ぶつぶつ
美味しい料理を作った人を目の前にして、その料理を食べたときに「美味しい」と言葉で賞賛すべきかどうかという話題になったときのこと。

ある友人が「褒め過ぎると言葉の持つ価値が下がるので、本当に大切なところで褒め言葉は使わなければいけない」(A)と言った。その時私は「褒めるという言葉を発しない限り、その人が感じた主観的な(あるいは客観的な)良さは相手には伝わらないので、良いと感じた時、常に口に出すべきだ」(B)と思った。別に「(A)」は間違っていると言いたいのではなく、人それぞれ感じ方や考え方が違うということである。

更にここで大切なことは聞き手(受け手)もまた個々に違った価値観を持っているということである。つまり「褒められれば褒められただけ嬉しいと感じる人」(a)もいれば、「そんなに褒められると嘘臭いので辞めて欲しいと感じる人」(b)もいるわけで、今4つにパターン分けした話し手と聞き手(A)(B)(a)(b)の組み合わせだけで考えてみても1/2の確率でお互いの関係に亀裂が生じかねないのである。

そう考えていくと100人の人の中には100通りの感性があるわけで、各々がそれぞれの価値観でもって会話進めているのであれば、それはそれで「言葉は難しいなぁ」と思ってしまうのである。

皆さんは「どんな時」「どんなタイミングで」「どんな褒め言葉を」口にしますか?

ロング・エンゲージメントを観た

2005年04月13日 23時07分41秒 | フランス
何を血迷ったかレディースデイの水曜日の最終回に行ってしまった。なので、観客は勤め帰りのギャルばかり(^^;)
それはさておき、今回鑑賞したフランス映画は「ロング・エンゲージメント」と言って映画「アメリ」のピエール・ジュネ監督と、同映画の主人公アメリを好演した女優オドレイ・トトゥのコンビによるもの。ずっとロマンチックな恋愛ものかと思っていたが、第一次世界大戦下のドイツとの最前線が舞台になっているため、けっこうエグイシーンが多かったのが意外であった。

今回この映画に惹かれたのは、上記の理由によるものの他に、雑誌で紹介されていた写真の中の一枚で、トトゥのバックの風景がなんとなくパリのオルセー駅(オルセー美術館の前身)に見えたからという理由がある。結果的に予想は的中し1920年代におけるパリの名所を見ることができたのである。もちろん、そらは既に実在しない風景なので合成なのであるが、作り物であっても当時の状態を忠実に再現しているみたいだったので大いに満足している。劇中登場した光景を列記してみる。

・ガルニエのオペラ座とその広場
・サン・ラザール駅の構内
・サン・ラザール駅前広場(たぶん)
・パリ東駅の駅前(たぶん
・オルセー駅構内を見下ろす風景
・セーヌ川からみたオルセー駅)
・エッフェル塔とパリ万博(水の宮殿?)の遺構
・とある書物室(オペラ座内のものと酷似)

ちなみに、この映画の原題は「A VERY LONG ENGAGEMENT」その名の通り、ものすごく長い物語であった。何がともあれラスト2~3分におけるトトゥの名演技で私の涙腺はユルユルになってしまった。

関西の劇場での公開は今月の15日で終わりであるが、興味のある方はコチラまで。
http://long-eng.warnerbros.jp/

言葉は難しい

2005年04月11日 20時44分49秒 | ぶつぶつ
最近、使い間違えた言葉・・・
「腹ごなし」と「腹ごしらえ」
「腹」以降の語感が近似なのだが
相反する意味になるので要注意だ。

最近、とあるカフェで後ろの席の
オジサマがUSJのことを、幾度となく
「USスタジオジャパン!」
と言っていた。【何か】が多いけど
その【何か】を減らしてもどこかが
中途半端。

不思議なことに、そんな、まったり
とした午後のひと時を経験しただけ
でも、個人的には、ある意味大きな
収穫だったようにさえ思える。

桜と富士

2005年04月10日 23時08分07秒 | ぶつぶつ
今日、しんの字さんの企画で花見をしてきた。前日までの予報ではかなり降水確率が高かったにも関わらず、(直射日光にさらされずに済んだという展点においては)かなりいい感じの曇天で、また個人的に懸念していた焼肉大会をする輩も周辺にはおらず、終始まったりとした空気の中「花を楽しむ」という事が出来た。

さて今回のタイトルに書いた「桜」と「富士」という名詞は、あえて語るまでもなく我々の一つ上の世代の日本人にとっては「心の故郷」と言っても過言ではないのでは無いかと思う。それは、ものの名前の付け方に如実に現れているのではないかと思うのである。

<桜>
・サクラカラー(コニカカラーの前身)
・寝台特急「さくら」(先月廃止)
・サクラクレパス
・さくら銀行(三井住友銀行の前身)

<富士>
・フジカラー
・寝台特急「富士」
・フジテレビ
・富士銀行(みずほ銀行の前身)

ちょっと思っただけでゴロゴロと出てくるのである。他、何かあったかなあ?

命名する際に、これと言った妙案もなくただ漠然と日本一のモノにしたいと思ったときに当時の起業家は「日本を代表するモノ」の名前を冠したのである(想像)
だがしかし、同じネーミングであっても<桜>を冠したモノはコトゴトク、廃止または合併の危機に見舞われその名称が消えていっているものの、逆に<富士>を冠しているモノは逆境にも耐えているようにも見える。

ならばネーミングから測るモノの耐力は「【桜】<【富士】」が正解なのかなと思ってみたり・・・所詮、桜は散り行く運命にあるのだろう。今日はそんなぶつぶつでした。

野村芳太郎氏、逝く

2005年04月09日 19時54分08秒 | おすすめ
誠に失礼な話であるが、実は「まだご存命だったんだぁ~」というの感想を持った。既に年号が平成に変わってから今年で17年も経つが、野村芳太郎氏は実に「昭和の日本映画の一時代を担ったうちの一人」であると思う。

といいつつも、私は氏が関わった作品のうちのわずか2作品しか見てはいないのであるが、この2作品がこれまた素晴らしい出来なのである。そこで、野村芳太郎氏のお薦め映画2作品を紹介してみる。

<砂の器>
丹波哲郎が刑事役に扮しているが、それ以上に主人公の和賀英良(わがえいりょう)を演じる加藤剛の演技が光る。原作は松本清張氏の同名小説である。原作で和賀はエレキ系の妖しい音楽を奏でる現代作曲家という設定であったが、この映画ではピアノ協奏曲「宿命」を創作しているという設定になっている。ラスト近くで犯人を追い詰める執念の刑事と犯人の幼き日々のつらい回想風景がコラージュされるバックでこのピアノコンチェルト「宿命」の完成披露演奏会の模様が重ねあわされていく手法は見事としかいいようがなくティッシュ1箱無くては見られない作品である。近年、同映画を焼きなおしたカタチで、中居正居主演の同名ドラマが放映されているが、薦めたいのは断然映画版の方である。

<八甲田山>
遠い昔に起きた日本軍による「雪中行軍(せっちゅうこうぐん)」という厳冬の吹雪の中、八甲田山中を大勢の大軍で歩き切る訓練中に本当に起きた事故を描いた作品。音楽を「砂の器」と同じ故芥川也寸志氏(芥川龍之介氏の三男)が手掛けている。体力に自身のある軍人たちが出口の無い漂白の景色の中で衰弱し、また気がおかしくなりながらバッタバッタと倒れていく中で、也寸志節の切ないメロディが流れるシーンが圧巻。今から考えると、よくぞソコまでのキャスティングが組めたなと感心するほどの豪華な顔ぶれである。3時間程の長い映画であるが、退屈なタイトルに反して一度見ると忘れられない作品になることは間違いなしの一品である。

初めての陶芸体験

2005年04月07日 23時33分46秒 | おすすめ



先日、友人に連れられて陶芸体験をしてきた。
もともと陶器に対しては少なからず興味があり、個人的には浜田庄司氏をはじめとする益子焼の素朴さや、赤い土に白い釉薬でダイナミックなデザインを醸し出すことが出来る萩焼の器でお茶やコーヒーを飲むのが好きなのだが、今まで実際に土に触れる機会はなかったのである。

正直言って多少なりとも甘く見ていたので、いざ作り出すとその難しさに圧倒される。
それは、焼いて確かめるまでもなく散々なモノしかできないだろうということは明らかで、当初は、素焼き前の写真をアップしようと思ったが先生の作ったものをしてみた。(コチラの方が、あとから自作のモノとの比較がしやすいだろうから(>_<))

しかし、自身の体験として大きな収穫もあった。それは陶器を見る目が変わったと言うこと。それは、作陶の前後に出された湯呑を見て早くも感じることができた。

・どうやって角を丸めているのか?
・どうやって円筒を作っているのか?
・底はどんなカタチになっているのか?

工房訪問時に、玄関から作業場に入る手前の一角に先生の作った作品の展示・販売コーナーがあり、その時は何の感情もなく物色して通り過ぎただけだったのに、帰りに同じコーナーで辺りを見回すと、目に入る全てのものが新鮮なアイディアに富んだものに見えてくるのだから不思議なものである。明らかに他の4人の友人たちも私と同じ反応を示していたのだから。

完成したモノが手元に届くのはは一ヵ月後であるが、またソレを見ることにより陶器そのものへの出来栄え云々よりも、新たな価値観が生まれるのではないかと密かにわくわくしているところである。

コンクラーベ

2005年04月03日 21時06分13秒 | フランス
本日午前4時半過ぎローマ法王ヨハネ=パウロ2世が死去したことに伴い近日中にコンクラーベ(法王選出会議)が行われるという。コンクラーベのもともとの意味はラテン語で「カギのかかった密室」の事であり、実に法王が選出されるまで何日も密室に候補者である枢機卿たちが閉じ込められるのである。

候補者全員が自分以外の誰かに一票ずつ票を入れて、全数の2/3以上の票を得た者が次期ローマ法王になるという。しかし、一回目の投票で決まらなければ話し合いをし再度投票、そしてまた決まらなければ何日でも話し合い(駆け引き)と投票を繰り返すらしいのである。まるで、その語源が日本語の「根比べ」に由来しているのではないかと思うほど気の遠くなる話である。

またこの新法王が選出されるまでの間、事務代行をする枢機卿を「カメルンゴ」といい、投票の結果が出た時点で投票用紙がその場で燃やされ、そのバチカンの煙突から立ち上がる白い煙を見て人々は新法王の誕生を知ることになるのである。つまり、燃やされた投票用紙によって密室で行われたコンクラーベの内容が外に出ることは決してないのである。

さて、ここからが本題・・・

・ローマ法王の死去
・コンクラーベの開催
・カメルンゴによる事務代行

この3点のテーマを核にして書き下ろされた小説が実は「ダ・ヴィンチ・コード」へと続く物語の第一弾「天使と悪魔」なのである。作者のダン・ブラウンがここまでのことを推し量って作品を発表したかどうかは不明だが、トム=ハンクス主演による「ダ・ヴィンチ・コード」の映画化が決まり、その上、社会情勢として何十年に1回しか行われないというコンクラーベが行われるということで一気にまたこのシリーズが注目されるのではないかと思う。

十三探検隊 ~下町探訪編~

2005年04月02日 18時23分21秒 | 都市
この度、隊長のかさはらさんと副隊長の きっちぃさんに率いられ、下町十三界隈を十数台のチャリンコ暴走族の一員として練り走って参りました。
いやぁ、ホンマに楽しかった\(^-^)/

昔ながらの温泉(銭湯)アリ、袋小路寸前の狭幅生活道路アリ、得たいの知れない落書きアリ、トンデモない屋号のお店がアリとバウネタの治外法権と言ったところでしょうか。どことなく今里界隈と似ていると思いましたが、そんな風に客観的に考察する余裕も無いまま、我々チャリンコ暴走集団は事あるごとに列を乱し、オモムロにカメラを取り出し対象物を激写する者また口を半開きにして見物する者と道行くおっちゃんおばちゃんを圧倒させておりました。

<追記>
画像の複数枚アップの方法が未知なので撮った写真は「まっしゅちゃしん」の方にアップすることに(>_<)

かさはらさん、きっちぃさん、そして参加された皆さんお疲れ様でした♪