まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

4年に1回しかない出会い

2012年02月29日 23時44分49秒 | 音楽



職場の近所にあるCDショップで何気に視聴したアーティストに胸がキュンとしたのである。
その名はデイヴィッド・ギャレット、その人の奏でる「ロック・シンフォニー」というCDの
(初回限定スペシャル・エディション)(DVD付)である。

リスニングコーナーでウットリし
店を出て歩きながらニンマリし
家に帰りアマゾンでまた胸キュン

なのである。しっかし、このルックス・・・一部ではクラシック界のベッカムと呼ばれているとか。。。

ロック・シンフォニー(初回限定スペシャル・エディション)(DVD付)

是非、視聴してみたい方はコチラもどうぞ
David Garrett Rock Symphonies


で、何故に「4年に1回しかない出会い」なのかというと「2/29に良い音楽と出会う」という機会が
暦の仕組み上「4年に1回しか有り得ない」というだけのことである。おそまつさまでした<m(__)m>

『ビブリア古書堂の事件手帖』を読んだ

2012年02月26日 23時02分28秒 | おすすめ



『ビブリア古書堂の事件手帖』を読んだ。『ビブリア古書堂の事件手帖』はライトノベルと呼ばれるジャンルに属するらしい。ライトノベルトは最近良く耳にするようになったが、どういうジャンルかよくわからない。よくわからないなりに「ライト→軽い→中身の軽い→物語の層の薄い」小説のジャンルと感じていた。ウィキペディアによると

・・・「中学生~高校生という主なターゲットにおいて読みやすく書かれた娯楽小説」としている。特徴としては、そのほとんどが文庫本の判型であり、比較的安価であることが挙げられる。ただし1990年代末以降においては読者層の変化や嗜好の細分化などから、より少ない発行部数でも採算の取りやすい新書(ノベルス)やハードカバーなどでの発売も増えている。読者の年齢層は、主として中高生を対象としているものの、その読者層は30代前後まで拡大しているとされる・・・ただその一方で、ライトノベルとその他の小説の境界は曖昧であり、そもそもはっきりとした定義を持たないことから、「ライトノベルの定義」についてさまざまな説がある。また『源氏物語』や『南総里見八犬伝』にもライトノベルと共通する特徴があるとする議論もある・・・

となっている。確かに筆致は軽いタッチだし人物の描写も若者向けで、私の好きな『重厚さ』からは掛け離れた作品には仕上がっているし、普段好んで読んでいる作品群と比べると『稚拙な』印象も醸し出しているように思えるが、それでも不覚ながら大変面白く興味深く読んでしまったのである。

物語の舞台は北鎌倉にあるビブリア古書堂という古本屋。ここに持ち込まれる古本の曰くつきの古本と持ち込んできた売り主の秘密が、ときには美しく、ときには儚く交錯していくのである。今までない感じの謎ときのスタイルである。古本に対する造詣が深くなったし、ふらっと近所の古本屋に立ち寄ってみたくもなった。前から「実は奥が深いのでは?」と思っていた古本屋さんの奥深さに触れられたような気がした。ちょっとほろっとさせられる部分もあって、すごく読後感の良い作品だと思った。続編が出ているようだから近いうちに読んでみよう・・・


興味のある人は是非読んでみて!

ビブリア古書堂の事件手帖―栞子さんと奇妙な客人たち (メディアワークス文庫)


ここからは、蛇足・・・

ちなみに古本屋の一部を為している「ビブリア」とは作品中に説明はないが「ビブリオ」のことで、「ビブリオ」とは「ビブリオグラフィ」の略である。そして、「ビブリオグラフィ」とは「書誌学、文献目録、参考文献」を意味し、そこから「ビブリオ」が「書物」の意味合いでも使われるようになっている。個人的には「ビブリオ」と聞くと、パリにあるフランス国立図書館を思い出す。この図書館は建築家のドミニク・ペローが設計した図書館で開いたまま立てられた本が4冊向かい合わせに置かれているような感じに4棟の建物が配置されていて、なかなかカッコイイ図書館である。ここのメトロの最寄駅(私が訪仏したときにはメトロ14号線の終着駅になっていた)の駅名が「ビブリオテーク・フランソワ・ミッテラン駅(仏: Bibliothèque François Mitterrand)」(←リンク先にある駅名の右にあるスピーカーをクリックすると発音が聴けるよ)となっていて「ビブリオテーク」という言葉がフランス語で図書館を意味する言葉であることを知ったからである。

フランソワ・ミッテランはフランスの第5共和制4代大統領で私が物心ついたあとの記憶による最初のフランス大統領になる。ネットで検索してみると任期は1981年5月10日-1995年5月17日で、1996年1月8日に没しているからそんなに昔の歴史上の人物でもない。前大統領はヴァレリー・ジスカール=デスタンという聴いたことのない人で、次大統領はジャック・シラクになる。シラク大統領の次は、ニコラ・サルコジ大統領だからあんまり後退してないことが窺える。デスタンの前は、ジョルジュ・ポンピドゥー、シャルル・ド・ゴールへと遡って行くが、ジョルジュ・ポンピドゥーはあの「ポンピドゥーセンター」のポンピドゥーで、シャルル・ド・ゴールは「シャルル・ド・ゴール空港」のシャルル・ド・ゴールであることを考えると、近い将来、ニコラ・サルコジ大統領にちなんだ施設がパリ市内にできるかもしれないし、できないかもしれない・・・

どんどん話がそれてしまった・・・(反省、そして涙目)

パンチDE摩耶山??? 3月の摩耶山のイベント

2012年02月22日 23時45分44秒 | 六甲・まや
こんなものを見つけた・・・

MAYA AMORE!@Mt Maya

何かの冗談だと思って他のサイトも覗いてみたところ・・・あったあった!!

MAYA AMORE ― マヤ アモーレ ―

という企画らしい。
更に、こんな行事もあるという

摩耶山春山開き~摩耶詣祭~

この中で特に私の目を引いたのは「摩耶鍋の販売」と「摩耶昆布の配布」の文字。摩耶昆布??摩耶鍋??ななな、何ですか?こりは?マヤ アモーレは参加できないけど、摩耶鍋・・・いや、摩耶詣祭は是非とも行ってみたい感じである。

当日の摩耶ケーブルは10時始発を大幅に繰り上げ9時20分始発として運行するらしい。まさに地域密着系だね。ちなみに、昨年は強風のためロープウェイが運休し「まやビューライン」経由では天上寺には行けず、更に山上も荒天のため規模を縮小して取り行われたらしい。今年は晴れるといいな。

摩耶詣・・・へぇ~、季語にもなっているんだぁ。

氷瀑!!【摩耶山探訪10回目】

2012年02月19日 00時05分33秒 | 六甲・まや



元旦以降、ずっと足が遠のいていた摩耶山に久しぶりに行ってみた。本日の神戸は最高気温が4度、最低気温が0度、そして天気は曇りときどき雪となっている。そして、一般的に神戸の市街地よりも摩耶山上の方が5度寒いと言われている。





市街地を歩いていても、少し固めの雪が降っているので、当然、山上は積もっているだろうと希望的観測を抱いてケーブル&ロープウェイを乗り継いで山上に向かう。ロープウェイの車内から下界を見下ろすと雪の降っているであろう場所が白く覆われているのがわかる。





そして、山上駅の温度は・・・氷点下1度。今日も「摩耶山上の気温は市街地の気温マイナス1度」説は正しいということが実証された。





掬星台にもわずかながらの残雪が・・・その後ろにはウナダレル人が・・・はて。





石から等間隔に距離を取って積もる雪たち・・・はて。





山上駅前の広場から北に向かって石畳の階段を下りて行くと、次第に白い面が増えてくる。普通タイヤだと走るのがちょっとコワイ感じになっている。





バス道から自然観察園に降り、湖面が凍結したあじさい池に辿り着く。石を思いっきり投げつけても、カラーン!コローン!!と大きく飛び跳ねて行く。カチンコチンに凍結しているらしい。





あじさい池から谷を降りて行く沢沿いの道は、冷気の通り道なのか残雪が他の所よりも顕著に多くなっている。





更に進むと徳川道に向かう登山道に入るが、ここまでくると白い部分が増え、見た目だけでも足元が凍結してそうな感じがして危険なので戻ることにした。そして・・・





あじさい池は一種のダム湖のようなものになっていて、沢に向かって水がちょろちょろと落水するようになっているが、この時期になると一日を通じて0度を上回ることがなかなかないらしく、写真のような氷瀑というものが出現するらしい。





巨大な水の流れが瞬間冷凍されたような様相を呈しているが、きっとチョロチョロとした流水が徐々に凍結していったものなのだろうと勝手に思っている。





凍結面の上には今朝降っていたのか雪が積もっていた。





横から見ると飴細工を溶かしたようにも見える。





上から見ると何のこっちゃようわからないけど、





もう少し拡大して見てみると、何ともグロテスクな形相をしているようだ。





自然現象って不思議で、かつ神秘的だなあと思う。行きのケーブル&ロープウェイで他に何組かのカップルと出会ったが、2時間ほどここで氷瀑と対峙していたけど、人っ子一人来なかったなあ。こんな素晴らしいものを見ずに帰ってしまうなんて、ちょっと勿体ない気がする。





やがて氷瀑に夕陽が差し始めた。氷瀑にとってみれば冬の1日において唯一陽の光が差しこむ束の間の時間なのである。





局部的に照らされた氷瀑は妖しげに輝き始める。





よく目を凝らすとキラキラと点滅しているのである。きっと冷え切っていた氷の表面が陽光に照らされたことで部分的に溶け始めたのだろう。溶解して流れ始めた僅かな水滴たちがキラキラと輝いているのである。





面白がって同じところに長居していたのだが、手袋を外して撮っていた両手の先が、あまりの寒さに痛くなってきた。慌てて手袋をしても痛みが消えないし、持参して行ったホッカイロも全然冷たいし、もしかしたらここは氷点下1度よりもあと何度か低いのだろうと思い到ったので、そろそろ引き上げることにした。





摩耶ロープウェイ山上駅のバス時刻表。さっき、同バス停に向かうバスとそこから折り返して六甲ロープウェイ山上駅に向かうバスとすれ散ったが、お客さんは一人も乗っていなかったような気がする。冬の摩耶は閑散としていて、摩耶ビューライン(ケーブル&ロープウェイ)は定期点検のために2週間ほど運休するし、オテル・ド・摩耶もその運休に合わせて1週間休館するのだ。





そんな摩耶山にもホッティーな話題が・・・掬星台の東端にある東屋に不思議なビニールシートがかかっている。





近づいてみると「BAR」と書いてある。期間限定のBARが開設されていて「摩耶ビューライン」の往復乗車券を持っていると一杯目は無料で頂けるというイベントが催されているのである。





我々は「ゆず茶」と「チョコレートカクテル」をオーダーしたのであるが、中でも「チョコレートカクテル」の味は絶品であった!!





手作り感満載の期間限定BAR、周囲にあるビニールシートは防風の効果はあるが、中で息を吐くと真っ白になるくらい寒くて面白くて楽しい。





どのくらい期間限定なのかと言えば、2月の11日(土)12日(日)18日(土)19日(日)の4日間のみである。でもこれはなかなか訪れる価値があると思うよ。





営業時間は17時~19時で、暗くなるとイルミネーションが光るらしい。
詳しくはコチラ→http://kobe-rope.jp/cont-eve/cont-eve024.htm




体がほっこりしたところで、下山することにした。





17時過ぎの山頂の気温は氷点下2.5度、





ロープウェイで虹の駅まで降りると氷点下4度になっていた。何故かいつも山上よりも途中乗り換え駅の虹の駅の温度計の方が低い値を示してるのが、ちょっと不思議な感じがする。





下りのロープウェイの車窓から見た芦屋・西宮方面の街並。夕陽が雲間に隠れてしまったせいか、ものの1分もしないうちに茜色がどこかに消えてしまって残念だっだけど、すごく綺麗だった。

さて、次はいつ行こうかな?

首都圏外郭放水路へ行ってきた!【後編】

2012年02月12日 02時02分44秒 | 都市

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映画「魍魎の匣」にも使われたし、確か「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」にも使われていたような気もする。いろいろフォトジェニックな場所もあったし、巨大水槽へ下りる階段の途中から全体を俯瞰した光景も素敵であったが、階段の昇降中は危険防止のため一切の撮影は禁止されているのが残念であった。だがしかし、その圧倒的な空間には相当度肝を抜かれる。



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たくさん写真撮って、選びきれないから気に入った写真を全部ブログに載せてみた。皆さんはどの写真がいいと思う?

首都圏外郭放水路へ行ってきた!【前編】

2012年02月04日 21時03分11秒 | 都市



首都圏外郭放水路へ行ってきた!と言ってもかれこれ一年前の今くらいの出来事である。東京日帰り出張にかこつけて一泊した後に、宿泊地から電車を乗り継いではるばるやってきたのである。浅草から東武鉄道の伊勢崎線に乗って、まずは北上する。4本あった線路がいつのまにか2本の線路になり、春日部で野田線の乗り換えるも、ここから先は牧歌的な景色の広がる単線が続くのであった。エライ遠くまで来たなあというのが実感であったが、実際はそれだけでは終わらなかった。。。





駅を降りてみると、これまた驚くほどタクシーが来ないのである。しかも、町のバスは何と1日に4~5本しか走っていない始末である。このままだと時間に遅れてしまうという危機感もあったが、何とか他の見学者と分乗し目的地にたどり着くことが出来た。





ま、間に合ったぁ・・・
当施設の一般見学は平日の1日2回のみで、当日または前日までの降雨で放水路への立ち入りが出来ない場合は中止となる。更に予約は1ヵ月前にはたいてい埋まってしまっているためなかなかの激戦区なのである。







時間になり簡単な当日申し込み書と見学会に際しての型どおりの注意説明を受けた後、係員の同伴のもとに、まずは施設概要の説明から始められていった。ちなみに、当該施設は国土交通省江戸川河川事務所の所管となっており、当施設の職員によって説明がなされていくのである。





そもそも首都圏外郭放水路とは何かと言えば、元来、利根川の流域となっている春日部市付近は東西方向を山で挟まれており降雨の際に市内への雨水の流入が激しく、台風や大雨の際の利根川の氾濫や雨水排水処理設備が追いつかないなどによってしばしば床上浸水や床下浸水お被害にあっており、これを防止すべく、利根川界隈の雨量が一定の量を超えた場合に、この巨大地下放水路とその貯蔵槽に莫大な量の雨水を貯め、河川の増水がおさまった後に、ポンプアップして江戸川に放流するという設備なのだそうだ。







そしてそれら放水路の末端にある巨大な地下貯水槽が、かの有名な巨大神殿なのである。





ちなみに放水路は巨大なシールドマシーンによって掘り進められていく。大深度地下を掘り進める場合は、地上から砂を掘って後から埋め戻す開削工法よりも、モグラのように横からドリル状のもので掘り進めていくシールドマシーン工法の方がいろいろな面において都合がよいのである。





少し掘り進めては、進んだ分の側面の土をセメントミルクで崩れないように固めた後に、内側からコンクリート製のパネルをはめ込んでいく。そしてまた掘り進める。ただそれの繰り返しである。何キロも掘り進めるとなると気の遠くなるような繰り返し作業となるのである。





施設敷地内に展示されている実物大のコンクリートパネル。





同じくシールドマシーンの巨大な歯。





これをゆっくりと回転させることで、ゴリゴリと地下の硬い岩盤を削り取って行くのである。





事務所棟の屋上からシールドマシーンの展示物を見下ろす。





事務所棟の屋上から巨大神殿方面を望む。実はこのグランドの下に巨大神殿が眠っているのである。





グランドの脇に立って説明パネルを見てみる。





とうとう巨大神殿の入口にやってきた。意外と簡素な入口である。後ろに見えるのは事務所棟。





さあ、いよいよ地下神殿に潜入である。


つづく。。。