普段は自ら赤提灯に向かわない私。
職場の用件やら何やらかんやらで、
アルコール摂取量が増大している。
今日がその最終日。
これからミク友さんたちの企画する
イベントに臨むところである。
午後2時集合で飲み放題だとか・・。
そして、その期間に、私の財布から
諭吉っさんが二人ばかりラチラレテ
しまっている。
滅多にないことだし、良しとしよう。
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街歩き探検隊の方たちと「殯の森」(もがりのもり)というタイトルの映画を見に行った。カンヌ国際映画祭で賞をとった河瀬直美監督の作品である。
「殯の森」の公式ホームページはコチラ
予告編を見る限り、新人とは思えないほどの自然な演技をしている「うだしげき」さんの動きに期待感大だったのだけれども、本当に期待通りの役をこなしていたように思う。それに、老人福祉施設の施設長を演じる「渡辺真起子」さんの演技に釘付けになる。この人、素で話をしているのか?演技をしているのか?その境界が全く見えない。これは河瀬監督の醸し出す世界観の賜物なのか?かなり驚かされた。もちろん、「尾野真千子」さんの体当たりの演技も良かったのだけどね。
そして「ああ、なんとなくフランス人に喜ばれる」雰囲気のある映画だなあというのがいちばんの印象である。逆に言えば、日本人である我々は「カンヌ国際映画祭で、ヨーロッパ人が絶賛した日本映画」を分析することで初めて、この映画の質や価値を測ることができるのかなあと思った。 日本映画なんだけれども、日本にはなかなかない映画だから、こういう映画は感受性の高い若い人たちが見た方がいいんじゃないかなあと思った。こういう映像を通じて「生きる」ってなんだろね?などということを考える習慣が芽生えるかなあと私は思う。
映画鑑賞後に軽プチ街歩きを行い、辿り着いたのが「カジュアル ふれんち れすとらん ONO おおの」というお店。悪いけど、九条にこういうお店があること自体が衝撃的である。
私がオーダーしたのは「和牛の赤ワイン煮込み」。これに、グラスワインと食後のケーキ&コーヒーセットを付けても1500円行かないのだ。しかも、和牛はトロトロに煮込まれかなり美味しい。もちろんデザートもシェフの手作りケーキである。
ぐるなびに掲載されている写真を見るとイマイチっぽいんだけれども、もし九条で食べるものに困ったときに行ってみるといいかも。
場所は淀屋橋にあるレトロスポットである。普段はテナントとしていろいろな業種が入っているので入る事はなかなか出来ないけれど、つい最近では「大大阪カレイド・スコープ」というようなアート作品の展示という形態を取りながら地下の食堂などを開放していたりするのである。
芝川ビル公式HPはコチラ
そして、今回会場として開放された4階のテラスというのが、最近まで増築されて貸し部屋として使用されていた部分を撤去し、たった2枚しかない昔の写真からディティールを起こし再現されたスペースなのである。
当日の天気予報でさえも雨を予感させるものになっていて、かなーり心配していたのだけれども、幸いにして雨は一滴も降らなかった。私は、あまり他のブログの方との交流はないのだけれども、ネットを通じてお互いネームを知るもの同士がリアルで対面を果たし、また、全く未知の者同士が共通の話題を通じて縁を広げていく、そんな会であった。
建築を鑑賞する立場の人間から言わせれば、一通りのファサードや基準階のプランを知った後は、やはり、地階とか屋上階というものが見たくなるものなのである。しかも、ここ芝川ビルの立地というのは、都会のビルの谷間になるので視界的にはかなり面白いものになっているで、この空間を体感できたことは、かなり大きな収穫だったように思う。本当に気持ちのいい屋上でやった。
屋上の一角に据え置かれていタプロジェクター。これは何をする装置なのかと言えば、そう!隣のビルの外壁を拝借して・・・
こうなる。そして、
こうなる。更に、
こうなっている。(ちょっと、くどいね。でも「ふっ」と周りを見渡すとひっそりと休日のオフィス街のビルたちが静かに寝ているのが、とてもエキセントリックに感じられ、それは不思議な高揚感に通じていくのだ。あれ?私だけ??)
このような素晴らしい企画をされているのが、「大バン(おおばん)」こと「大オオサカまち基盤」の方たち。そして、我々を導いてくれたのが、ゴリモンさんを通じて知り合ったのりみさんである。
ビアガーデンとは言いつつも、主は飲むことでもなく、食べることでもなく、ただただ語らうことであった。私の中のビアガーデンのイメージと言えば、大して美味しくもない料理と共に予定調和的な会話に終始するというものであっただけに、いろいろ楽しめた。
名残惜しくてスタッフが撤収作業を終える間際まで居座ってしまった。
古い建築物を肴にアルコールを楽しむ。そんなひとときであった。
建築と人々との饗宴。なかなか素晴らしい企画、スタッフの皆様ありがとうございました。
ちなみに、4階とテラス部分はレンタルスペースになっているらしい。料金表はコチラへ。(平面図もあるので興味の有る人はどうぞ)
名古屋での、とある日の光景との出会いが私に「雨天時の都市の特異な色彩感覚の素晴らしさ」を教えてくれた。そこから始まる梅雨の梅田の20景。
↑ 1 開発中の都市、あるいは未完成な都市
↑ 2 空に溶けゆくスカイビル、そして都市の稜線
↑ 3 ゆるやかな曲面の局面、対決から協調へ
↑ 4 劇画風のポスターか?舞台のチラシか?
↑ 5 実写に見えないのは手前のグレアの加減かも
↑ 6 同じアングルなのに異なったテイストを呈す
↑ 7 存在感を増す建設中のサンケイビル
↑ 8.9.10 動画の一コマに見えるように撮る試行
↑ 11 高層化されたシェルターから汚染された都市を望む
↑ 12 不安定感、ズシーン!!
↑ 13.14 蟻と同じような行の列
↑ 15 四つの風景のモンタージュの可能性
↑ 16 青よりも白いことへの憂鬱
↑ 17 フェイクになり得たかも知れない風景
↑ 18.19 梅雨の梅田の雨だ!
↑ 20 そして、エピローグの不在
こちらは丸ビル。関西の人はコレを見て、たまに「アレ?丸くないやん」と呟く。ソレほんとの話アルネ。
そして、こちらが、新しくオープンした「新丸ビル」である。ちなみにこちらも全然丸くない。丸くないどころか、若干丸みを帯びた丸ビルとは対照に金属的で尖っている印象を受ける。
ブレードランナー的な威圧的で退廃的な印象すら受けるのは私だけだろうか?確かに商業施設として低層階を高層階と分けることで、スカイラインをコントロールしているのは理解できるのだが・・・。
丸ビルの改築工事が済んだときに感じた旧丸ビルへの想いは、この新丸ビルの全面改築が終わった事により、完全に吹き飛んでしまった。もう、それは憧憬や面影などと言えるような代物ではなかったのだから。
新丸ビルは丸ビルと比べて低層階と高層階とのデザイン的な繋がりを完璧に捉えているところは評価出来るが、あまりにも無機質で表情が無さ過ぎる。
両者を並べて見ると、雌雄の様にも見えなくも無い。ところで、何が一体「トランスフォーマーかと思った」のかというと、コレ。
確かに「丸の内ビルディング」の「M」だけど、やり過ぎでねえかい?・・・特にミッドタウンのシンプルなアレを見た後だから、なおさらそう見えるのかもしれない。