まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

BIG ISSUE(ビッグ イシュー)という雑誌

2005年05月31日 23時02分32秒 | おすすめ
しばらく前から大きな街の主要なポイントでホームレスが売っている得体の知れない雑誌のことが気になっていた。知識の乏しい私は、てっきり新興宗教団体がホームレスをいぢって、ストリートマガジンという名の教典を頒布しているのだとばかり思っていた(恥)

けど、つい最近、「BIG ISSUE(ビッグ イシュー)」というストリートマガジンのことを取り上げている某民放テレビの深夜番組のとあるドキュメンタリーを見る機会を得た。

販売者であるホームレスの人々はまず、発行元であるビッグイシュージャパンより一冊90円で同誌を買い取り、指定されたポイントで道行く人に一冊200円で販売する。そしてその差額である110円×販売部数が販売員個人の一日の収入になるのである。同誌の発行コンセプトはこう。

「ホームレスの仕事をつくり自立を支援するためのストリートマガジン」

詳しくはコチラを参照して頂きたい。

そのドキュメンタリー番組によれば、ホームレスといえば「仕事もせずに日々寝て過ごす怠惰な人」というイメージが強いのですが、実際はそうでもないみたい。それで、本当かなあと思い通勤の途上でいつも定位置でこれを売っている販売員に声を掛けて一冊買ってみた。

売る方も日銭を獲得するために必死なので、身なりは多少汚れてはいるものの商品を客に渡すときの息遣いや「ありがとう」「またヨロシクおねがいします」の声が『生きている』ように感じた。買って欲しいから売っているという気持ちが伝わってくる。社会というシステムから阻害されている彼等が、社会システムにガッツリ馴染んでいる小売店舗の販売員より生き生きとしているのである。

別に偽善的に「彼らを支援しよう!」というわけではないけれど、こういう流通形態も有りなのかなと非常に興味を持っている。紙の質感といい閉じ方といい、さすが発祥が欧米(イギリス)であるだけあって実に粗造りだけれども、内容はけっこう充実していて真面目に楽しく読める。皆さんも怖いもの見たさで一度買ってみては如何でしょうか?

骨組系写真(6)

2005年05月30日 22時44分16秒 | 写真
骨組系と言ってしまっていいのかどうなのかわからないけど、東京国際フォーラムのアトリウム内部の写真。ここへ来るたびにスタートレックのエンタープライズを始めてテレビで見たときと同じゾクゾク感を感じるのである。

ちなみに、いちばん初めにエンタープライズ号を見たのは、とある地方局で放送された宇宙大作戦のパイロット版の「光る目玉」という話。既にSFX技術を駆使したハリウッド映画が巷で放映される中において、あまりの陳腐なSF表現に感動したのと同時に、登場人物の人間的な重みを大切にしているスケールの大きなストーリーであることに脱帽し、以後カーク船長が命を落とすところまでの全ての話を見届けることに。


「交渉人 真下」を見た

2005年05月29日 20時40分32秒 | 都市
正式には「交渉人 真下正義」という映画なんだけど、チケット売り場で売り子が「コーショーニン マシタ」と連呼していたので、その中途半端な言葉の響きに惹かれてタイトルにしてみた。

映画は「踊る大捜査線」シリーズの外伝みたいなやつで、脇役の真下刑事(ユースケサンタマリア)が主人公になったもの。内容的には「首都東京を舞台にした地下鉄パニックムービー」である。今回これを鑑賞するに至った目的は何と言っても或る都市伝説の片鱗が垣間見れるのではないかという不純な動機からである。

その不純な動機とは秋庭俊氏の書いた「帝都東京・隠された地下網の秘密」という本によって想像されるある特別な地下空間のことである。実に興味深い。だけど、やはり公共性の高い映像にそういった映像は使われるわけはなく、明らかに東京メトロ(旧営団地下鉄)のパラレルワールドとしてストーリーを構築しているにも関わらず、駅構内や地下鉄の走行の映像は全て他の鉄道会社施設・車両を使用しているのに驚かされる。

東京メトロは営団時代に経験したサリンテロ以前から駅・車両施設でのロケを許可しない会社なので、何故か神戸市営地下鉄の車両に「中野」や「新宿」などの東京の地名の入った行き先を取り付けて撮影しているのである。確かに撮影に使用された海岸線は利用客もかなり少なく撮影もしやすいのだろうなあ。

それはそうと、地下鉄の車内そのものがパニックに襲われるそいうシーンで、さすがに尼崎の脱線事故を想像してしまい。少し気持ちが悪くなった。そもそも鑑賞している映画館が、事故のあった塚口駅の2つ隣の伊丹駅前だったから、なおさらそう思ったのかもしれない。

ドタキャン

2005年05月29日 11時45分38秒 | ぶつぶつ
この言葉を初めて聞いて以来ずっと、「直前のドタバタによるキャンセル」のことだと信じて疑いもしなかったけど、本当は「土壇場でキャンセル」することの略やったんやなあと、今朝ボーっとしているときにふと思った。

ある意味「発見!」けど、ある意味「おバカ」

続・初めての陶芸体験

2005年05月27日 23時33分27秒 | おすすめ
昨夜、しんの字さん宅で陶芸の完成披露試写会&品評会が行われた。正直言って完成品に対する出来具合の期待は皆無であったけど、一ヶ月前に手で捏ねくり回したモノが一体どんなカタチに豹変しているのかという点でドキドキだった。

何年か前から益子焼だとか萩焼に興味を持ち、陶芸展に足を運んで実物を購入しるなどして完成品に触れることは多かったのだけど、「土が器になる」瞬間を目の当たりにするの機会を得たのが、この日が初めてであった。

ただ出来上がったモノを見るだけなのに、「土の特性」「釉薬の質感」「土の伸縮率」などなど、イロイロ多くのことを感ずることが出来、実際に作った者同士で批評しあうことによって、お互いの「土いぢり」に対する見識が深くなるような気がした。

個人的には、やはり自分で作ったマグカップが気に入っている。思いのほか良く出来ているのは、先生の言われたことを守って作ったことと、先生の塗ってくれた釉薬の質感がものすごく良かったことに由来しているということは一目瞭然・・・けど、やはり自らの手から出来上がったと思うだけで、シロウトなりに大変満足することが出来、それを実用品として使い続けて行くことが出来るのが、また陶芸の魅力でもあるのだろう。

サントリーチューハイ-196℃

2005年05月24日 21時58分00秒 | おすすめ
昨夜の新聞夕刊が一面を除く全ての広告が「サントリーチューハイ-196℃」を讃えるものになっていた。黒地に-196℃に瞬間冷凍されたレモンの黄色が映えるように構成されていて、トップ記事から最後の事件欄まで新聞記事を捲り続けた果てに「美味しそう♪」という錯覚に陥り、早速購入してしまった。味はレモン・グレープフルーツ・ウメの3種類有り、私の飲んだのはグレープフルーツ。ちなみに、本日発売の新商品である。

サントリーのホームページを訪れると

「-196℃ 瞬間フリーズ グレープフルーツ」は当社が開発した果実まるごとを-196℃で瞬間凍結・パウダー状に微粉砕し、これをアルコールに浸漬してチューハイに仕上げる「瞬間フリーズ製法」を採用し、みずみずしい香りが特長の果実の鮮度にこだわった新しいおいしさを実現しました。

と書いてある。

新聞広告から想起された味とは若干の差異はあるが、これがなかなか美味しい。しかし、缶チューハイの宿命だろうか、原材料に糖類が入っているせいか、果実の甘さよりも糖類の甘さの方が際立つので、腹の出具合の気になる方は乱飲に注意していただきたいところである。

ロストロポーヴィチ氏来日

2005年05月22日 19時01分15秒 | 音楽
1000人のチェロコンサートの行われた今日までの3日間、神戸のワールド記念ホールで練習を含め計3日間氏の指揮の下、演奏する機会を得た。かのロシアの作曲家ショスタコービチがロストロ氏にチェロコンチェルトを捧げ、またショスタコービチの交響曲の初演も果たしているほどショスタコ氏との関係は深い。
ロストロ氏はロシアの、いや世界の名チェリスト兼指揮者で、巨匠中の巨匠である。

かつて熱狂的にショスタコービチを愛聴していた身からすると、かなり嬉しい!
氏は当然日本語は話せないので通訳付の練習であった。ちなみに、ロストロ氏の喋ったカタコトの日本語を付記しておく。

・コンバンハ
・コンニチハ
・スバラシイ
・アリガトウゴザイマシタ

また同日共に第一部の指揮をされた大友直人氏は多数の外国人参加者に配慮して、そのほとんどの指示を滑らかな英語でしていた。これもなかなか遭遇し得ないことなので貴重な体験をしたと思っている。テレビや雑誌で見る限りインテリっぽいなあと思っていたけど、ズバリこの人はインテリなのかも!
しかしながら、英語も日本語も気品に溢れていて人生における余裕すら感じさせる身のこなしである。外見のみの判断だけど、人として惹かれるところが大きい。

高齢化社会到来!!

2005年05月20日 23時06分35秒 | ぶつぶつ
今日は野暮用のため、昼から仕事休んで自宅に戻る。

その途上、街の至る所にオジジとオババがタムロしているのを目撃する。平日の昼間ってこんなに爺ちゃん婆ちゃんって居たっけかな?

中でも、歩道でアキレス腱伸ばしながらペットボトル茶を飲んでいるオジジには驚かされた。
「どうぞ長生きしてください」私は心の中で、そう呟いて氏のそばを無言で通り過ぎたのであった。

チェロ協奏曲

2005年05月19日 00時13分20秒 | 音楽
今夜、神戸市内の某ホールで4つのチェロ協奏曲を一度に聴ける演奏会があった。曲目は以下の通り。

・ショスタコービチ
 チェロ協奏曲 第2番 ト短調 作品126
  (チェロ独奏 林 峰男) 

・ドヴォルザーク
 チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
  (チェロ独奏 ラルフ・カーシュバウム)

・シェンデロヴァス
 "Do"の協奏曲(2002・Japan Premiere)
  (チェロ独奏 ダヴィッド・ゲリンガス)

・エルガー
 チェロ協奏曲 ホ短調 作品85
  (チェロ独奏 マリア・クリーゲル)

よくよく考えてみるとチェロ協奏曲を生で聴いたのは、実はこれが初めてかも知れない・・・。せっかくなので、各曲の感想を書いてみよう。


<ショスタコービチ チェロ協奏曲 第2番>
第1番は何度かCDで聴いていて覚えているけど、この第2番は聴いた事があるのかどうかも記憶にないほど、私にとっては影の薄い作品。何となくショスタコービチ的な色は各所にちりばめられているけど、全体的に魅力に欠ける曲。なので生演奏聴いていても、良いのか良くないのかよくわからなかった・・・。


<ドヴォルザーク チェロ協奏曲 ロ短調>
曲自体を久々に聴いたので懐かしさいっぱいで聴くことができた。特に幼少に何かを体験したというわけでもないけど、第2楽章の中間部のチェロとフルート(2回目はオーボエ)の掛け合いにはデジャブに似た懐かしさをいつも感じる。


<シェンデロヴァス "Do"の協奏曲>
リトアニア人作曲家の書いた現代曲。いちばん期待していなかった曲なのに、衝撃的な美しさ に感動し拍手のときに生まれて初めて「ブラボー!!」と叫んでしまった。今回の独奏者でもある、リトアニア人のダヴィッド・ゲリンガスのために捧げられた曲。超絶技巧を駆使しないと弾けない激しい曲だった。
曲の感じは、エストニアの現代作曲家レポ・スメラのシンフォニーを想起させるもので、さすがバルト三国(エストニア・ラトビア・リトアニア)と呼ばれるだけあって、感性もお隣さんなんだなと妙に感心してみたり。


<エルガー チェロ協奏曲 ホ短調>
当演奏会のプログラムには「人気の割には演奏頻度がそう多くなく、おそらく悲痛な運命のチェリスト、ジャクリーヌ・デュ・プレの名盤の影響が大き過ぎるのではないか」と書かれていたのだが・・・

ジャクリーヌ・デュ・プレと同じ女性チェリストによる演奏で
ジャクリーヌ・デュ・プレを彷彿とさせる様な髪の色をなびかせ
ジャクリーヌ・デュ・プレと似たような音質の音を出している

様に見えたのは私だけだろうか?
それはそうと、開演から終演まで3時間も要すると、さすがに疲れる。

ダーリンは外国人

2005年05月18日 00時28分41秒 | おすすめ
最近はまっている本がコレ。
かなり面白い。
作者は小栗左多里(おぐりさおり)で、夫で外国人のトニーとの共同生活から見える「言語にマツワル諸々の不思議」を紹介していくというもの。日常の思いもしなかった言葉の不思議に「へぇ~」の連続。

日本人が外国語を難しいと思うのと同じで、日本語を覚えようとする外国人もまた日本語の難解さに苦しんでいる。本書を通じて、外国人の目で見る「日本語」の一端を体感したとき、その語感の神秘に心打たれる瞬間が何度もある。

現在、出版されているのは以下の3つ
ダーリンは外国人
ダーリンは外国人2
ダーリンの頭の中

ちなみにこのシリーズ、漫画です、ハイ。