まっしゅ★たわごと

街歩き、建築、音楽、フランス、それに写真の話題を少々

くらくら倉敷紀行【09】てくてく美観地区6(倉敷えびす商店街迄)

2019年05月20日 23時15分42秒 | ぶつぶつ


火の見櫓の裏手あたりも散策してみる。



その先の小道はけっこう狭い道路なのに、割と頻繁に車が通る。軽に乗ったおじいちゃんおばあちゃんの車も申し訳なさげに脇を走っていくので、この道が生活道路になっているのだろう。こちらこそ、申し訳ない。



改修中の井上家住宅は、道路上に張り出した仮囲いが木製のしつらえになっていて美観地区の建物群に馴染むようになっているところに、



美観地区ならではの配慮や苦労が感じ取れた。



殺風景な郵便局の建物も何だか趣があるように見えてきたのは気のせいか??



自販機だって美観地区にしっかり溶け込んでいる。。。というよりも設置台数が圧倒的に少ないように思う。



もちろんコンビニや個人でやっているような日用品販売店舗のようなお店も見かけない。



この界隈に住まうということは、映画のセットの中に住むようなものではないかと思ってみたり。



話変わって、倉敷銘菓のむらすずめをば、ちゅんちゅん。



観光客があまり通らない小道もまた風情が残っていて素敵。



裏手側から少し商店街の方に進むと倉敷ラーメンやら飲み屋さんみたいなお店がチラホラ見えてくる。



美観地区一帯は西と南を道路に、東をアイビースクエアに北を鶴形山公園に囲まれていて、外からの文化的浸食から身を守ることが出来ているような気がした。(今は都市計画でガシガシに規制されている結果なのだろうけれど)

つづく
くらくら倉敷紀行2019(まとめ)

くらくら倉敷紀行【08】てくてく美観地区5(カフェ エル・グレコ迄)

2019年05月20日 22時54分45秒 | ぶつぶつ


美味しいランチを「旅館“くら”しき」でいただき、美味しいいちごパフェを「“くら”しき桃子」でいただいた我々の【“くら”“くら”倉敷紀行】の主な目的はコレで果たされた。が、しかしまだまだ歩き足りないエリアが幾つかあったので、引き続き美観地区内をてくてく周ることにした。



美観地区内に証券会社が!



この橋からの眺めが絶景ポイントであるみたいで、平日にも関わらず順番がなかなか回って来ない。



その橋のたもとにあるこの豪邸がなかなかエエ色をしていらっしゃる。この建物は有隣荘と言って、倉敷の実業家・大原孫三郎が家族のためにと建てた旧別邸なのだとか。別邸といいつつも、なかなかデカイ。





瓦の緑色と山吹色とそれらの移ろいゆく色々たちの協演がたまらない。そして、その裏手側の小路同士の辻の対角にある建物たちが、



なまこ壁を有した皆様で、その先には



生なまこ壁小道が続いている。



更に振り返ればこの絶景!!まるで西欧諸国のどこかの国で描かれた絵画のような光景がある。



左側の建物は旧倉敷銀行の本店建物で、現在の中国銀行所有の建物となっている。その建物の更に北向かいにあるのが、



倉敷市倉敷公民館。2面道路の角地に建つも、東は美観地区の小道、南はもっと狭い小道、西はアーケード商店街へと繋がっている。更に北側には小高い丘があって、なんでこんな奇抜なところに公民館を作ったかというような四面楚歌的な立地である。



しかも、車社会である倉敷の街において・・・で、これらの車は一体どこからやってくるのかと言えば、きっと、



このトンネルを通ってやってくるのだろうと思う。銘版を見ると大正15年に当時の皇太子殿下が倉敷へ来られた記念を発端とし、昭和2年に竣工させているというから結構古いトンネルである。



更に昭和47年に一度補修工事を行っているらしい。



どこをどう改修したのか知りたいところである。



大原美術館は時間の関係で割愛したが、エル・グレコの受胎告知を収蔵しているとは、なかなかどうして驚きである。



そりゃもう、隣接するカフェにエル・グレコって名前が付いていても全然許せてしまうくらい。



ここだけ何故か溝がレンガになっている。なぜ?

つづく
くらくら倉敷紀行2019(まとめ)

くらくら倉敷紀行【07】てくてく美観地区4(くらしき桃子様)

2019年05月20日 18時54分20秒 | おすすめ


倉敷でスイーツパフェと言えば「くらしき桃子」が定番と言えるだろうということでやってきた。



本店と中央店の他に最近になって総本店というのが出来たらしく、新参者には少しややこしい。店ごとで扱っているパフェも違うらしい。。。



やってきたのは中央店。ガレのカラフルな器たちが美しい。倉敷は大原美術館の影響もあってか和洋折衷的な雰囲気のある街とい印象が強い。だから店内に西洋ガラス器があっても不思議ではないような気がする。



注文したのは「いちごパフェ」
フルーツの旬に合わせてのメニュー展開のため、通年販売しているのは中央店限定のももこパフェぐらいしかないのだ。
いちごたっぷり&クリーム少なめで大変美味しゅうございました。

つづく
くらくら倉敷紀行2019(まとめ)

くらくら倉敷紀行【06】てくてく美観地区3(くらしき桃子迄)

2019年05月20日 18時37分51秒 | ぶつぶつ


倉敷アイビースクエア近くにあった「まぼろしの酒」の看板。文字通り「まぼろしの酒」やったみたい。ガイドブックにも載ってないみたいだし。。。



ここだけを切り取ると京都みたいにも見えてくる。



骨董品屋さんでは糸巻きやら足袋の木型などが売られている。



川辺のベンチに腰を下ろしてみたらし団子とか食べたい。。。



きびだんごが月見団子っぽく飾られているがディスプレイとしては正解なのかい?



美観地区の南端にあるのは「安政三年創業」という、



廣榮堂本店である。何年か前に建替えをしたらしく綺麗な建物になっているが、内装の梁には従前の建物に使われていた梁を活用しているらしい。



南端部から美観地区側を見ると美観的な街並みが広がっているが、180度回転し南側を見やると、



何の変哲もない街並みが広がっている。。。このギャップが物凄い。



てなわけで、端の向こうは見なかったことにして美観地区の景色に身を委ねることにする。





乗船客に一様に笠を被せることで情緒的景色を保たせているところが良いなと思った。ちなみに、画面の左端にチロっと見える赤い車だが、



少し引いて見てみると美観地区南端から少し入ったところで立ち往生している。ほどなくしてUターンして美観地区を出ていくのだが、



「この先60m先より歩行者等専用道路」という標識が地味に掲げられている。地味過ぎて観光でやってきた車両はけっこう入ってきてしまうようで、



60m先に入ったところに立てかけてあるこの看板を見て、誤りに気付き帰って行かれるのである。いやはや、交差点のところで一般車両進入禁止とし60m区間内のみ「関係者を除く」とするとか、交差点の所に一般車が入れないように見やすい看板置いとくとかした方がええんでないのかねと思ってしまう。



60m区間内のいろいろと複雑なしがらみとかがあるのだろうけどね。



再び火の見櫓のここに戻ってきたのが、おやつどきの少し前。。。



そろそろ行きやすか!

つづく
くらくら倉敷紀行2019(まとめ)

くらくら倉敷紀行【05】てくてく美観地区2(倉敷アイビースクエア迄)

2019年05月20日 18時01分07秒 | ぶつぶつ


建物と建物の間に蓋をして、うなぎの寝床みたく細長い建物を作ってみた感じ。これは美観地区としてどうなんだろうとも思うが、上手くごまかしているのでアリなのかなとも思う。



旅館くらしきでお腹を満たした我々は、次の目的なる「くらしき桃子にてフルーツパフェを食する」というプロジェクトを実行させるべく、ハラゴナシを兼ねてテクテク歩き遂行することにした。



ここで小舟に乗ってしまっては次なる目的を達成できないことは目に見えておるので、



これらのことは見なかったことにするかわりに、たくさん写真に収めることにした。



倉敷アイビースクエアを目指して歩いていたわけではなく、



行動のコンセプトとしては「疲れてしまわないように、それでいて美観地区内をまんべんなく廻ろうと、そしてあわよくばアイビースクエアも行っちゃったりなんかしちゃったりして」と言った心持で歩いていたのだが、



『あれ?もうここが倉敷アイビースクエアっすか??』というくらいに近い場所に出現した。正直に言おう。当初「るるぶ」の鳥瞰地図で歩行コースをイメトレしていた時、妄想の中の倉敷美観地区のスケールはイタリアのフォロロマーノみたいな存在感を持って我々の脳内に広がっていた。



町の奉行所みたいに使われていたのが昔のことで、





それが倉敷紡績の工場となり、



それらの遺構の保存を兼ねつつ現在は観光資源として活用されている。



中庭の蓮池。右側の列の手前から5つ目の蓮は何故か知らないが鯉たちの恋焦がれる場所となっている。



天空の城ラピュタのパズーの飛び込む扉(・・・うそ)



「紡績工場の跡地だったと思うと、ものすごく感慨深い!」・・・と隣で妻が言っていた。



アイビースクエア側から美観地区の街並みを望んでみた。

つづく
くらくら倉敷紀行2019(まとめ)

くらくら倉敷紀行【04】てくてく美観地区1(旅館くらしき迄)

2019年05月20日 17時38分18秒 | ぶつぶつ


アングル的には何の変哲もないスクランブル交差点であるが、



交差点名は泣く子も黙る(いや、黙らない)美観地区入口である。ここが入口である。決して出口ではない。しかも日中は車両の進入は出来ないから美観地区歩行者等専用入口である。車両の通行については午前7時から翌朝4時まで通り抜け出来ないと書かれている。つまり午前中の4時から7時までの間しか入っちゃいかんということになる。そんな用事で入る車両は新聞配達くらいしか思い浮かばない。



元町通り沿いに見ると何の変哲もないが、通りに対して直行方向に視点を変えると現代の街並みと、



まるで映画のセットのような古風な街並みが向かい合っていることがわかる。



入口御脇には、最近レンタルで読み始めたコミック「へうげもの」の中で出てきそうな陶器。岡山・倉敷と言えば備前焼である。



前日までは曇天ばかりが続いていたが、この日の空は綺麗に化けた。



美観地区に入るも、大原美術館の前を軽く通り過ぎ、



風流な柳の小道も通り抜け、



なまこ壁の建物や火の見櫓にも見向きもせず、我々はひたすら歩き続けた。とある目的のために。。。



「旅館くらしき」の限定50食ランチを食べるが為に。。。



ババーン!!
11時半前後に入ったのが良かったのかお庭側の蚊取り線香の香りが漂う庭園側の座席に座ることができ、また彩り豊かな数々の食材を愛でながら食することが出来た。大変美味しゅうございました。



こちらは隣接する旅館の入口。もとい、お食事処を併設する旅館の入口。



その入口の脇には待合所と、



4畳半程の座敷があった。
ちょうど今、大河ドラマの龍馬伝をレンタルで見ているところなので、寺田屋旅館とかとイメージが被る。いずれにしても江戸情緒が残っているというか、美観地区は貴重な歴史的財産だと思う瞬間であった。

つづく
くらくら倉敷紀行2019(まとめ)

くらくら倉敷紀行【03】美観地区へGO!

2019年05月20日 10時27分07秒 | ぶつぶつ


倉敷駅南口の2階正面の入口はペデストリアンデッキに接続し、



西はアパホテル等が入居する複合商業施設に、



東は別の複合商業施設に接続している。



ペデストリアンデッキとほぼ同じ経路を形成するような配置で地下道もある。ちなみにこちらは地下街ではなく地下道である。詳しくはコチラへ。
倉敷美観地区へのアクセス (←文末の「ちなみに、美観地区は屋根はありません」がツボ)



駅南にある国道429号線には横断歩道が無く、駅から美観地区まで徒歩で移動するとなると地下道かペデストリアンデッキからのアクセスしかないのが少し不便。エレベーターとか無さそうだし。。。
ちなみにウィキによると国道429号線は岡山県倉敷市から京都府福知山市に至る一般国道であるとのこと。グーグルで「国道429」と入力すると予測変換で「酷道」と出てくる。。。



ペデストリアンデッキの終端にある標識。



交差点の南側にある標識。どうしても商店街コースも示したいらしい。



せっかくの晴天なので商店街コースではなく元町通りコースを行くことに。まず目に飛び込んできたのは市営パーキングと



その隣の広島銀行の支店。



どちらも時代を感じさせるテイストがある。



交番に至っても、一見無機質な作りをしていながら1階の窓には木製風の飾り格子が設けられている。



美観地区に近付くにつれて目に入るようになってきたのは、やはり「なまこ壁」をモチーフにした装飾である。



これも、なまこ風か?



倉敷駅から倉敷市役所方面に至る倉敷市のメインストリートであるはずなのに、昔からの建物を大切に使っている感はあるなと思う。およそ時代年代は異なるが潜在的には「美観地区」の雰囲気に影響されているのかもしれない。



ほどなくすると美観地区らしきエリアが近づいてきた。



うん!なんかドキドキしてきた。



次の交差点が入口っぽいっす。

つづく
くらくら倉敷紀行2019(まとめ)