映画「轢き逃げ」は水谷豊氏が監督・脚本を手掛け、またその撮影のほとんどを神戸で行ったという映画である。
そして今日、ミント神戸で行われた舞台挨拶を見に行ってきた。
当初は撮影NGということであったが、スタッフ側からの「SNSで拡散してくれるなら」ということで撮影可能な時間を区切ってのプチ撮影会が行われた。さすが時代は変わったなと思った。
今でこそ「相棒」シリーズで不動の地位を獲得している水谷豊氏であるが、個人的には「熱中時代」の北野広大、「事件記者チャボの中山一太、「気分は名探偵」の夢野圭介あたりからのファンである。そして、生水谷豊氏はどんなものかと期待していたところ、想像以上に声が素敵でカッコいいオジサマになっていた。胸キュンである。
さすがは役者といった感じで、離れしていらっしゃるのかインタビューの答えが主演男優たちの緊張しまくった受け答えと違って全然余裕な印象。しかも、ちょっとひねった語り口でファンを笑わしてくれるところもエンターテイナーだなあと思った。ちなみに、今日の舞台挨拶はミント神戸だったのだが、水谷豊氏が昔飼っていてワンちゃんの名前が「ミント」というのだと明かしてくださった。その時は、皆で拍手である。
ちなみに、舞台あいさつ後7~8人ほどの客が足早に劇場を去って行かれた。おそらく試写会や封切り当日の5月10日(金)に既に観賞し終わっていて舞台挨拶だけを見に来ていたお客さんなのだと思われる。通常料金だと1800円のところ、舞台挨拶の回は2000円するのだ。舞台挨拶だけ見て帰るというのに少し驚いた。
帰りに元町と三宮の間の商店街を歩いていると、初めて見たのに何か最近みたような不思議な感覚の店と出会う。はて?どこで見たのかと記憶を辿っていくと、さっきスクリーンで見たシーンの一部であったことに気づく。
他には、六甲アイランドやポートアイランドや異人館や中華街などなど、近いところでは石屋川や高羽の交差点、それに摩耶ケーブル(摩耶ケーブルは2回!!)などなど知っている風景がたくさん出ていて楽しかった。知らない土地がロケ地であればスクリーン内の各シーンと実際の街の繋がりがちぐはぐだったとしても、わかり得ないことなのだけれども、知った土地であれば「そこ曲がるとなんで、あっちにワープしているの?」みたいなものがあって、逆にそっちが気になったりもする。
内容は重いが、密度の濃い2時間7分であった。
オススメの一本である。
【公開日】5月10日(金)より全国公開
【劇場(神戸市内)】OSシネマズミント神戸、109シネマズHAT神戸
【出演】中山麻聖、石田法嗣、小林涼子、毎熊克哉、水谷豊、檀 ふみ、岸部一徳 他
【ロケ地】北野エリア、元町高架通商店街、南京町、UNICORN、三宮本通商店街、東遊園地、北公園、CinemaKOBE、神戸大学、小磯記念美術館、ジャンカルド、北野天満神社、アジュール舞子 ほか
【公式HP】http://www.hikinige-movie.com/