およそ一年程前に「屍人荘の殺人」という書籍を読んでものすごく感動し、映画かと続編を望んだ。そして図らずもそのうちの一つである続編が三ヶ月くらい前に刊行された。ちなみに、「屍人荘の殺人」も年内中に映画化されるみたいであるから今から楽しみである。
タイトルからして京極夏彦氏の『魍魎の匣』を想起させるが、似て非なるものであることは確かである。
今作も前作と同様に、時空を超えたと言っても過言ではないほどに、未だかつてない程に奇想天外なクローズドサークルが形成されていて、作者の力量が存分に発揮されているように思う。ここで書きたい感想を書いてしまうと全てネタバレになってしまいそうなので、この場では何も書かないという選択肢を取ってみようと思う。そして読んだそばから、私は本作の映画化と更なるシリーズ化を望むのであった。
魔眼の匣の殺人