河津桜と菜の花と河津川
昨夜は、ふぉあぁさんの小部屋で『3.10 三浦オフ』の打ち合わせをした。
適当に飲みながらですけど、きっちり打ち合わせをした。エライべ。
で、近々昼食やルートの詳細をアップします。
6時、起きたら、ちょっと頭が重いッス。っつうか、ちょっとではなく真性二日酔いです。
ふぉあぁ家で2.7ℓ飲み、さらに自宅近くのコンビニで500缶を2本買ってましたね。
進歩ないッスね。
「う～あ～うぅ」ですけどジャージを着てタイツを履いて…6時45分に出発です。
飯は食う気にもなりませんでした。
まぁ、僕は「二日酔いは走って治す！」の人ですから。
7:00 @ 湘南銀河大橋
河津桜を見に行く、これが今日の課題です。
風は北東から、背中をぐぐぐっと押してくれます。
もう、北風サイコー！状態ですね。
えぇ、分かってますよ。帰りは逆風です、もちろん。
でも、な～んも考えず追い風を楽しみましょう。
走り出して1時間、ようやく「腹減ったぞ、飯食いてぇ」という気になった。
コンビニでおにぎり二つ、8:05 @ 江の浦
江の浦のコンビニを出発したときにすぐに僕を抜かして行った観光バスがあった。
萌黄色の可愛らしい観光バスだったから印象深かった。
そう、可愛い観光バスだったけど、
乗っていたのは40年位前に可愛かったかもしれない人ばかりだたった。
それも印象深かった。河津桜ツアーかな？
県境を越えて熱海市に入るとソメイヨシノが開花しているじゃん。
ソメイヨシノがこんな調子じゃ河津桜は葉ざくらかもしれないなぁ…。
花見が目的だし、熱海でもいいんじゃねぇ？とモチベーションがちっと下がる。
8:50 @ 熱海ムーンテラス（ここまで50.1km、1時間48分、平均速度27.9km/h）
走り出して程なく先ほど抜かしていった萌黄色の観光バスに追いついた。
僕は勝手にばあさんたちの熱い視線を感じて、その瞬間ケイデンスが上がった。
「あの兄ちゃん、さっき真鶴あたりで見たわよ」と言ってるに違いない。
これがモチベーション？
ばあさんが僕のモチベーションか…。
本当に熱い視線はあるのか？ 熱い視線があったからどうだと言うのだ？
そのバスには登り坂で抜かれ、平地と下りで追い抜くという繰り返し。
そのまま網代を過ぎ伊東市に入った。
ここで道が空き、萌黄色のバスは遥か彼方に見えなくなってしまった。
走る動機を失った僕は、伊豆高原を避け川奈へ迂回するルートを選んだ。
川奈の分岐、今日は左へ
も～のんびり走っちゃうもんねぇ。
でもさ、川奈ルートもアップダウンがきついんじゃね？
伊豆高原は、「ひたすら登れや、わりゃ！」って感じで潔いけど、
川奈の方は「もう登りは終わってあとは下りだよ～。…ウソだよ～登るよ～」の繰り返しで凹むぜ。
おまけに川奈港で道を間違え、延々と走って行き止まりッス。
そんなロスやアップダウンにも少し疲れ始めてきたところで135号線に復帰した。
まだ10時30分だけど、帰りの向かい風のことを考えたらこの辺で引き返すべきか…、
なんて考えながらローソン伊豆高原店でボトルの飲料を補給する。
と、あの萌黄色の観光バスが目の前を過ぎた。R134は混んでいたのかな。
とにかく "モチベーション" が戻ってきたんだよ。
すぐに漕ぎ出す。さっきの"検討"はどっか行っちゃった。馬鹿ッスね。
間もなくバスを抜き、しばらく同じくらいの速度でバスを先行する。
バスに背中を見せながら、もう心の中じゃ、
「ばあさんたち、見てくれ、俺だよ俺！ 信じられる？ ずっと走ってたんだぜ」
意味あるのかどうか分からないけど、僕のケイデンスは間違いなく上がった。
一本道だから前後20～30台の車は僕を2時間半前に見たかも知れないッスね。
バスの前後200mくらいの間を行き来する。
伊豆大川の直登りに入る前にきっちりバスに道を譲って、さよなら～となった。
萌黄色のバス、萌黄色のバス、と心に思い描きながらペダルを回し続ける（ウソ）。
河津町に入った瞬間、車列がスローダウン、やがて渋滞に。
その脇を慎重に抜けながら、河津川まであと2kmってところで萌黄色のバスを捉えた。
そして、11時50分、僕は河津桜まつりに参戦した！
自転車がバスに勝っちゃったんだね。
ここまで114.29km（4時間12分、平均速度27.1km/h）
河津は信じられないくらいの人でした。
そして桜は満開、桜の木の根元には菜の花が咲いていて、南伊豆はすっかり春でした。
ただね、北風が冷たいッス。
旨そうで温かそうな露店がたくさん出ているんだけど、この人出。
自転車が一緒だと近づけない。うぅう。
桜並木のサイクリングロード、自転車を押して歩いていると、
後ろからメットを抱えたお兄さんに声かけられた。
250ccのスクーターで走ってきたとか。
「一国（R1）で抜いたんですよ。僕藤沢から来たんです」
その後、「へぇ」だ「うーん」だ「まさかなぁ」で言葉になってないッス（^^
やっぱ自転車って凄い乗り物だよなぁ
さて、いい加減体も冷え切り、温かいものを食える状況にないと分かったので帰らなくちゃ。
とりあえず、北東に向かって漕ぎ出す。
が、5秒で挫折。
この向かい風の中を120kmも走れないッス。
輪行袋を持ってきてるわけで、軽く挫折しちゃいましょう。
と、言っても河津駅から乗車するのは不可能です。
中国の旧正月状態ですから…。
風が収まるのを待つという手もありますが、日を越すどころか月をまたぎかねません。
下手すりゃ職を失っちゃう。
で、下田まで走っちゃうことにしたッス。下田始発でのんびりビールの人だな。
ここから下田市 @ 本根岬
輪行と決めてしまえば、心から追い風を楽しめ…ちょ～横風ッス。
危ないくらいの風、右側の山に当たって戻る風はまるで僕を海に突き落とすかのよう。
慎重に慎重に走って、ようやく下田に着いた。ふぅ。
下田公園から港と街並みを見下ろす。ここまで133.43km（4時間58分、26.8km/h）
電車の発車時間まで15分。輪行が間に合うか！
ここでも、ベンチで踊り子号を待つばあさんたちの熱い視線です。
「ど～すんのかしら」「あらら、やだタイヤ取れちゃったわよ」なんて声も聞こえます。
そのうち「は～ぁ、なるほど」なんて遠巻きにしてたばあさんが声を掛けてきます。
「凄いねぇ、てきぱきと」
もうねぇ、僕、鼻ふくらんじゃってます。ばあさん相手に鼻ふくらましても仕方ないッスけど。
で、見事に10分で輪行完了。走って切符買いに行き、ホームに駈けます。
ばあさんが「頑張ってね」と声を掛けてくれますが、
えぇと、もう頑張らないんです、すみません。ボックスシートで発泡酒の人なんです。
BRM324伊豆300kmの試走も兼ねて、往復200～220kmを走るつもりが簡単に挫折。
ブルベだったら風が吹こうが雨が降ろうが走らなくちゃいけないのに…
◇本日の自転車◇
河津桜は見事でした。
134.70km 5時間08分 平均速度26.1km/h
↓挫折しちゃいましたが…、とりあえず頑張った
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