たまたまきのう休みだったので、テレビのワイドショーを流していた。羽鳥慎一モーニングショーである。東須磨小の教師のいじめをかなり長い時間紹介していた。他のことをしながらだったので、飛び飛びに見ていた感じだったので詳しいことまで紹介されていたのかがわからない。しかし憶測で言っていることもあったので、じっと見ていてもよくわからなったのではないかと感じた。
自分なりに整理してみる。
①映像を見る限り、加害者側の行為は悪質であり許すべからざるものである。
②この行為を加害者側がどういうつもりでやっていたのかはわからない。悪意がなくじゃれあっているつもりだったのかもしれないし、じゃれあっているふりをしているが明らかに悪意があったのかもしれない。その真相はこの映像だけではわからない。
③おそらく、ここまでひどい行為は他の学校ではない。しかし、学校の職員室の中で力関係があり、それによるひずみは明らかに存在する。例えば陰口なんかはどこでもある。とは言え、それは学校だからではない。どんな社会でも必ずある。
④この事件を生徒のいじめと結びつけるのは無理がある。こんなひどい先生だからこの学校のいじめの件数が増えたというのはこじつけである。東須磨小学校のいじめ認知件数が平成29年度に0件であったということのほうが信じがたい。「いじめ」の定義にもよるが「いじめ」のない社会なんかないのだ。
⑤加害者側は確かに悪い。しかしただこの人たちをたたくだけでは加害者側と同罪である。そういう同調圧力はあってはならない。
⑥この事件と様々な教育界の現状と結びつける意見は無理がある。この事件が特殊なのである。ただしもしあるとすれば、古い学校の常識と新しい学校の常識の乖離の問題だと思われる。古い価値観を新人教員に求めるがゆえにこのような事件となった。古い価値観がすべて悪いわけではないが、古い価値観こそが学校をブラックにしているのも事実である。