とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

書評『線の波紋』(長岡弘樹作)

2016-04-04 17:11:15 | 読書
 私は横山秀夫さんの小説が大好きです。横山さんは警察小説を得意にしていますが、横山さんの作風に近い若手の作家といえば長岡弘樹さんだと思います。

 この『線の波紋』という作品、全体の構想力はすばらしいと思います。最後の1行で感動を呼び起こす、そんな奇跡のような技を見せてくれます。

 ただし、ところどころに無理があるという感じは否めません。リアリティに不足しているように思われ、なかなか作品世界に入りこめないのです。

 注目の作家のひとりです。これからも追い続けたいと思います。
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