安倍元総理の「国葬儀」については、多くの人が語っているので今さら私が意見を言うまでもないのだろうが、2点だけ感想を述べる。
1点目。葬儀の当日まですぐ近くで反対デモをするのは、さすがにいかがなものかと感じる。今回の「国葬」には私自身も反対である。安倍晋三氏に対しては政治家として反感を覚えることのほうが多かったのは事実である。しかも閣議決定で「国葬」を決めるというのはこれまでなかったことであるという。最近の政治家の自分勝手さにあきれると同時に怒りを覚える。とは言え、儀式の当日にしかも日本武道館のすぐそばで反対デモをするというのは、さすがに遺族に失礼だ。強く反対する気持ちは、最終的に選挙で意思を示すしかないのである。こんなバカなことをしていれば、反対派に対する反感も高まるであろう。常識的な判断をしてもらいたい。
2点目。自衛隊が目立ちすぎだ。日本は平和国家だ。それなのに自衛隊の参列者があまりに多く、しかも空砲を打つなど、軍事色の強いイベントになっていた。一見右翼集会のようにも見える。誤解のないように申し上げるが、自衛隊が悪いと言っているわけではない。自衛隊に対する反感もない。しかし日本は敗戦国であり、そこから平和国家であろうと努力してきた国だ。あそこまで自衛隊が前面にでる必要はあるまい。
今日本は経済的に大変な状況だ。外交面でも多くの問題がある。政治家にはもっとまじめに政治をおこなってほしい。