水島新司さんが亡くなった。少年時代に楽しませていただいた漫画家だ。少年のころが思い出される。
水島新司さんの作品は少年のころはたくさん読んでいた。『ドカベン』『男どアホウ甲子園』『一球さん』など、当時リアルタイムで読んでいた。しかし水島さんの作品で一番好きだったのは『野球狂の詩』だった。当時私は少年マガジンを毎週読んでいた。『野球狂の詩』は連載ではなく、時々掲載される作品だった。東京メッツという弱い架空の球団が舞台であり、そのチームの選手の人生が描かれるいい漫画だった。野球のロマンを感じさせた。
日本の野球ブームは実は水島さんが作り上げたのではないか思っている。もちろん野球自体のおもしろさもあった。しかし、野球にドラマを与えたのは水島さんをはじめとする漫画家たちだった。野球はズポーツを超えた人気を得たのは水島さんの功績である。
野球殿堂に入ってもいい人だ。ご冥福をお祈りする。