まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

天ぷら屋さんで天ぷらを食べる幸せ

2009-11-22 12:06:00 | 飲んで幸せ・食べて幸せ
子どもにはできない楽しみってありますよね。
大人になって、自分で稼いでいるからこそできる楽しみ。
寿司屋さんで寿司を食べるとか、天ぷら屋さんで天ぷらを食べるとかっていうのは、
そういう大人の楽しみのうちのひとつだと思います。

しかし、福島に来た当初、美味しい寿司屋さんや美味しい天ぷら屋さんに
めぐり逢うことができませんでした。
寿司屋に関して言うと、福島市内にはたくさんあるのですが、
どこもシャリが大きくて、都会の寿司に慣れた私には、
まるで握り飯を頬張っているようで口の中がいっぱいになってしまい、
ネタとシャリの絶妙なハーモニーを楽しむことができないのです。
その後、美味しい寿司屋を探すこともしなくなってしまい、
未だに福島市内に行きつけの寿司屋さんはありません。
いわきとか仙台とか塩竃まで行けば美味しい寿司が食べられるのですが、
やはり太平洋からも日本海からも遠く隔たった中通りでは、
美味しい寿司を食べるのは難しいのでしょうか?

天ぷら屋さんに関して言うと、当時、市内に一軒だけありました。
一度行って食べてみて、イマイチだったなあと思う間もなくその店はつぶれてしまい、
その後福島には本格的な天ぷら屋さんがずっとなかったのです。
しかし、10年近い歳月が流れて4年ほど前のことでしょうか。
福島に久しぶりに天ぷら屋さんができたのです。
天ぷら ひら井」 です。
ここは最高です
日本料理屋で修行を積んだ板前さんが、その日本料理の技術を駆使して、
目の前で天ぷらを揚げていってくれます。
東京でもこれほどの天ぷらはそうそう食べられないでしょう。

ケータイを壊して、行きつけのお店情報をすべて喪失してしまい、
まず、いの一番にデータを修復すべく訪れたのがこの店でした。
ボジョレー・ヌーボー解禁の日にたまたま街に出ていたというのは、
会議で長引いて帰りが9時くらいになってしまい、
疲れ切ってとにかく美味いものが食べたいと、
1人でふらっと 「ひら井」 を訪れていたということだったのです。
1人でふらっと天ぷら屋さんに行くなんて、ああ大人だっ。
ひとつひとつ丁寧に仕事をされたネタが目の前で揚げられ、
アツアツのうちにそれを頬張る。
ああ、なんて幸せなんだろう
さっきまでのイライラも、身体中の疲れもすべてが吹き飛んでいきます。
中学生や高校生の皆さん、大人になるとこんなに幸せなことが待っているのです。
今は一所懸命学び、自分で稼げる力をつけて、早くこの大人の幸せを味わってください。

追伸
揚げたてを食べたいので、天ぷらの写真を撮っているヒマはありませんでした。
ご覧の写真は、「エビ1号」 です。
最近この店に導入された、伊勢海老用の水槽です。
ここから掬った海老が、その場で天ぷらに揚げられていきます。
その一連の作業を眺めているだけでも幸せな気分にひたれます。

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