まさおさまの 何でも倫理学

日々のささいなことから世界平和まで、何でも倫理学的に語ってしまいます。

白河の文明開化

2014-09-12 07:10:02 | 人間文化論
先週お伝えするのを忘れてました。

1年ぶりに白河に行って私は感動に打ち震えてしまいましたっ!

こちらですっ!



おおおっ、素晴らしいっ!

なんと洋式便器じゃないですかっ!

よかった、よかった。

おめでとうっ白河!



あれっ?

何のことか私の感動が伝わっていませんか?

まあたしかにこの写真だけじゃどこのトイレかわからないでしょうね。

これは、なんと!

白河駅の男子トイレなんですぅぅぅぅぅ!

苦節127年 (白河駅開業は1887年=明治20年)、

とうとう白河駅にも文明開化の波が到達しましたっ!

私が年に一回、白河に通うようになったのは2007年のことでした。

当時は白河駅ばかりか白河一帯に洋式便器が存在していませんでした。

駅前のコンビニも見た感じ新しそうなのにトイレは和式。

白河厚生総合病院も駅から歩いていけるところに古い病棟が建っていて、

すべてが古い造りで、トイレも基本、和式便器でした。

洋式便器がまったくなかったわけじゃないんですが、

それは患者さん用で、戸口がアコーディオンカーテンになっていて、

いつでも看護師さんが入って来られるような仕組みになっていました。

とてもじゃないけど落ち着いて用を足せる環境ではありません。

白河駅はたしか一度改修工事があって、トイレが一新されたんですが、

それでも頑なに和式便器のままでした。

なぜ白河市民は (あるいは白河のゼネコンの意向にすぎないのかもしれませんが)

ここまで和式便器に固執し続けるのか理解できませんでした。

私は幼少のみぎりから洋式便器で用を足してきました。

福島大学に着任したとき学内に洋式便器がなくて本当に困りましたが、

着任早々から声をあげ続け、比較的早期に洋式便器の設置を勝ち取りました。

今や全トイレに温水便座付き洋式便器が配されるまでになっています。

それに比べて白河では、白河厚生総合病院が現在の位置に移転新築されたときに、

トイレがすべて温水便座付き洋式便器になってくれたのはよかったですが、

それ以外はあいかわらず和式便器の天下でした。

もはやほとんど諦めかけていたときに、先ほどの便器を発見したのです。

思わず駅員さんにいつから洋式便器になったんですかと聞いてしまいました。

駅長さんらしき方が次のように答えてくれました。

「ずっと前からじゃないでしょうか。

よく知らないんですが、私が6月に着任したときには今の形でした。」

ふっふっ、君はいい時に赴任してきたね、

去年までは洋式じゃなかったんだよ、などと言ったりはしませんでしたが、

127年間ずっと和式便器だった歴史もこうして埋れていってしまうのかもしれません。

とにかく白河にもやっと欧米化の波が到達したことを喜びたいと思います。

ただし残念ながら今回は洋式便器になっただけで、

温水便座付き洋式便器にはなっていなかったので、

欧米化を超えてさらに日本的テクノロジーによる改善の手が白河にも及ぶことを、

白河市民とともに祈り続けたいと思います。