このブログのなかに 「生老病死の倫理学」 というカテゴリーを設けています。
最初は 「生と死の倫理学」 というタイトルで起ち上げたのですが、
そのうちに病気や老いの問題も扱わなければということになって 「生老病死」 に拡張しました。
この生老病死というのが、仏教が説く人間の根本的な四苦であるということは、
皆さんよくご存知のことでしょう。
さらに、この四苦で終わりではなく、「四苦八苦」 という言い方もあって、
人間の苦しみはもっとたくさんあるということもたぶんご存知でしょう。
しかし、じゃあ八苦を全部言えと言われてスラスラ答えられる人はどれくらいいるでしょうか。
私も初めて知って以来、そのうちの2つはとても印象的なのですぐに覚えられましたが、
残りはなかなか覚えられずにいました。
しかし、先日の放送大学における対面授業 「生老病死の倫理学」 のときに、
Wikipedia で調べていって話をしたのをきっかけにやっと全部覚えることができました (たぶん)。
皆さんもこの機会にぜひ覚えてみてください。
まず、「四苦八苦」 と言われると四苦のほかにあと8つ苦しみがあるように思われがちですが、
そうではなく、四苦プラスあと4つの苦で合わせて八苦だという仕組みを知っておきましょう。
だから生老病死のほかにあと4つだけ覚えればいいのです。
そう考えると気が楽になりますね。
さて、残りの四苦はすべて4文字熟語になっており、それが覚えにくさの最大要因です。
元の四苦のほうは生苦、老苦、病苦、死苦とそれぞれ二字熟語で、
しかも 「生老病死」 という4文字熟語さえ知っておけば全部クリアですから、
私なんかでも簡単に覚えられてしまうのですが、
それに対して4文字熟語を新たに4つも覚えなければならないというのは、
やはり記憶に障害を抱えた者にとってはハードルの高い仕事になります。
まずは、私でもすぐに覚えられたインパクトの強い2つからいきましょう。
内容的にも 「あるある、その苦しみ」 と思えるようなものなので覚えやすいと思います。
最初は 「愛別離苦 (あいべつりく)」。
愛する者と別離する苦しみです。
これはツライですね。
1年間くらい悪夢を見続けちゃいそうですね。
誰でも思い当たることがあるでしょう。
漢字もそのまんまですね。
続いて 「怨憎会苦 (おんぞうえく)」。
怨みや憎しみを抱くような相手に会ってしまう苦しみです。
私は個人的にはそういう相手に出会ったことはありませんが、
小説や映画などでそういったケースはいくらでも取り上げられていますから、
その手の苦しみがあることを想像するのは難しくありません。
おどろおどろしい音の響きと漢字のインパクトが強烈に記憶に残ります。
3つ目はこのあいだやっと覚えたばかりですが、
意味も漢字もわかりやすいので、ちゃんと覚えようとさえしていれば、
もっと簡単に覚えられたかもしれません。
「求不得苦 (ぐふとくく)」 です。
求めるものが得られない苦しみです。
これも 「あるある」 という感じですね。
求めても得られないもの、たくさんありすぎます。
私が以前に書いた 「幸福になる方法」 は、
求不得苦を避けるための方法だったと言えるかもしれません。
最後が 「五陰盛苦 (ごおんじょうく)」 です。
これは本当に覚えにくいです。
「五蘊盛苦 (ごうんじょうく)」 とも言うらしいですが、
「蘊 (うん)」 なんていう漢字はまず書けるようになると思えませんから、
こちらはゼッタイに覚えられないでしょう。
それと比べると、五陰盛苦はまだなんとかなりそうな気もします。
意味がまた難しいです。
詳しい説明は Wikipedia にお任せしてしまいますが、
「五蘊 (五陰)」 というのは色・受・想・行・識という5つの心身の働きのことで、
心身が活動しているだけで次から次へと湧き起こってくる苦しみが五陰盛苦です。
「受 (しゅ)」 や 「想 (そう)」 や 「識 (しき)」 の説明を読んでみると、
私が 「受け止め方のゲーム」 と呼んでいる話は、
五陰盛苦をコントロールするための方法だったのかもしれないと思えてきます。
さて、四苦八苦のうちの生老病死以外の残りの4つ、覚えられたでしょうか?
・愛別離苦
・怨憎会苦
・求不得苦
・五陰盛苦
の4つです (読めましたか?)。
ぜひ覚えて、飲み会の席などで蘊蓄を披露してみましょう。
(おっと、五蘊のウンは蘊蓄 (うんちく) のウンだったのか…)
最初の2つはなかなか脱却が難しそうですが、
求不得苦と五陰盛苦の2つは完全にはなくせないまでも、
軽減することはできるのではないかという気もしなくもありません。
成仏 (輪廻転生の無限循環から解脱する) なんていう方法ではなしに、
四苦八苦をコントロールできるようになれると幸せに生きられるのですが…。
最初は 「生と死の倫理学」 というタイトルで起ち上げたのですが、
そのうちに病気や老いの問題も扱わなければということになって 「生老病死」 に拡張しました。
この生老病死というのが、仏教が説く人間の根本的な四苦であるということは、
皆さんよくご存知のことでしょう。
さらに、この四苦で終わりではなく、「四苦八苦」 という言い方もあって、
人間の苦しみはもっとたくさんあるということもたぶんご存知でしょう。
しかし、じゃあ八苦を全部言えと言われてスラスラ答えられる人はどれくらいいるでしょうか。
私も初めて知って以来、そのうちの2つはとても印象的なのですぐに覚えられましたが、
残りはなかなか覚えられずにいました。
しかし、先日の放送大学における対面授業 「生老病死の倫理学」 のときに、
Wikipedia で調べていって話をしたのをきっかけにやっと全部覚えることができました (たぶん)。
皆さんもこの機会にぜひ覚えてみてください。
まず、「四苦八苦」 と言われると四苦のほかにあと8つ苦しみがあるように思われがちですが、
そうではなく、四苦プラスあと4つの苦で合わせて八苦だという仕組みを知っておきましょう。
だから生老病死のほかにあと4つだけ覚えればいいのです。
そう考えると気が楽になりますね。
さて、残りの四苦はすべて4文字熟語になっており、それが覚えにくさの最大要因です。
元の四苦のほうは生苦、老苦、病苦、死苦とそれぞれ二字熟語で、
しかも 「生老病死」 という4文字熟語さえ知っておけば全部クリアですから、
私なんかでも簡単に覚えられてしまうのですが、
それに対して4文字熟語を新たに4つも覚えなければならないというのは、
やはり記憶に障害を抱えた者にとってはハードルの高い仕事になります。
まずは、私でもすぐに覚えられたインパクトの強い2つからいきましょう。
内容的にも 「あるある、その苦しみ」 と思えるようなものなので覚えやすいと思います。
最初は 「愛別離苦 (あいべつりく)」。
愛する者と別離する苦しみです。
これはツライですね。
1年間くらい悪夢を見続けちゃいそうですね。
誰でも思い当たることがあるでしょう。
漢字もそのまんまですね。
続いて 「怨憎会苦 (おんぞうえく)」。
怨みや憎しみを抱くような相手に会ってしまう苦しみです。
私は個人的にはそういう相手に出会ったことはありませんが、
小説や映画などでそういったケースはいくらでも取り上げられていますから、
その手の苦しみがあることを想像するのは難しくありません。
おどろおどろしい音の響きと漢字のインパクトが強烈に記憶に残ります。
3つ目はこのあいだやっと覚えたばかりですが、
意味も漢字もわかりやすいので、ちゃんと覚えようとさえしていれば、
もっと簡単に覚えられたかもしれません。
「求不得苦 (ぐふとくく)」 です。
求めるものが得られない苦しみです。
これも 「あるある」 という感じですね。
求めても得られないもの、たくさんありすぎます。
私が以前に書いた 「幸福になる方法」 は、
求不得苦を避けるための方法だったと言えるかもしれません。
最後が 「五陰盛苦 (ごおんじょうく)」 です。
これは本当に覚えにくいです。
「五蘊盛苦 (ごうんじょうく)」 とも言うらしいですが、
「蘊 (うん)」 なんていう漢字はまず書けるようになると思えませんから、
こちらはゼッタイに覚えられないでしょう。
それと比べると、五陰盛苦はまだなんとかなりそうな気もします。
意味がまた難しいです。
詳しい説明は Wikipedia にお任せしてしまいますが、
「五蘊 (五陰)」 というのは色・受・想・行・識という5つの心身の働きのことで、
心身が活動しているだけで次から次へと湧き起こってくる苦しみが五陰盛苦です。
「受 (しゅ)」 や 「想 (そう)」 や 「識 (しき)」 の説明を読んでみると、
私が 「受け止め方のゲーム」 と呼んでいる話は、
五陰盛苦をコントロールするための方法だったのかもしれないと思えてきます。
さて、四苦八苦のうちの生老病死以外の残りの4つ、覚えられたでしょうか?
・愛別離苦
・怨憎会苦
・求不得苦
・五陰盛苦
の4つです (読めましたか?)。
ぜひ覚えて、飲み会の席などで蘊蓄を披露してみましょう。
(おっと、五蘊のウンは蘊蓄 (うんちく) のウンだったのか…)
最初の2つはなかなか脱却が難しそうですが、
求不得苦と五陰盛苦の2つは完全にはなくせないまでも、
軽減することはできるのではないかという気もしなくもありません。
成仏 (輪廻転生の無限循環から解脱する) なんていう方法ではなしに、
四苦八苦をコントロールできるようになれると幸せに生きられるのですが…。