新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

4月21日 その2 COVID-19に対する自衛策

2021-04-21 17:15:56 | コラム
紺屋の白袴?:

本21日は午前中に言わば定期的な体調の診断に掛かりつけのクリニックに伺い、午後からは先週以来続いている突如として痛み出した2本の虫歯の治療に歯科医にと、多忙な一日だった。

掛かりつけのクリニックでは5月1日から6月30日まで午後をワクチンの接種に当てるとの掲示があり、S医師は「この決定があったことは良かったが、ワクチンの配布の予定がハッキリしていない」と言われたし、先生が未だ接種を受けておられないようだった。午後の歯科医で伺った所では、歯科医の先生方に接種が開始されるのは5月7日からと決まったようだが、この調子では高齢者向けの接種が開始される時には、未だ接種を受けていない医師が注射をすることになる模様で、これはおかしいのではないかと語っておられた。「紺屋の白袴」という古い言い慣わしを思い出した。

二人の先生方から伺った所では、ワクチンが間に合っているかどうかも問題だが、区役所でも何処の場所でどのような人を集めて接種するかも確定していないのが現状のようなのだった。私はそうだからと言って区役所や東京都庁を責めるのは筋が違うように思えてならないのだ。それは、菅首相がアメリカに赴かれた際にファイザーのブーラCEOに数量の確保を申し入れられた次元にあったのでは、区役所が予定を立てられないのも止むを得ないと見たからだ。

菅内閣には緊急に手を打つべき事が山積してしまったようだ。大阪や東京での感染の急拡大を見せつけられては蔓延防止等重点措置では間に合わないのは歴然としているし、緊急事態宣言を可及的速やかに発動しても、そう易々と収まる事態とは見えないのだから。そこに加えるに、ワクチンの入手遅れが重なってしまった。私は政府が緊急に打つべき手は、最早外出禁止くらいまで持って行かない事には、どうにもならない気がするのだ。街頭で立ち飲みしている若者たちの言い分を聞けば、彼らは事態を舐めきっているだけではなく、政府が打つ手をまるで信用していないようだから。

その政府のお膝元の東京に発動する緊急事態宣言が来週の25日からと聞こえたが、それでは遅いというよりも、またもや「先手ではなかった」という事態になりはしないかと気懸かりだ。我々一般の後期高齢者はワクチン接種の順番が回ってくるまでは、細心の注意で自分を守っていくしかないと思う。現に、私は今朝ほど掛かりつけのクリニックまで約10分ほど歩いたのは、過去1週間での最長不倒距離だった。でも、S医師は言われた「ウイルスは何処で宙を舞っているので見えないのだから、何とか工夫して自衛する以外の対策はないのだろう」と。



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