新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

「野外便所」は誤訳だ

2018-01-20 08:52:54 | コラム
また shithole論を:

このところ、この言葉のことばかり採り上げて論じてきたが、そこにまた折良くアメリカはワシントン州に住む昔の同僚のL氏から私の問い合わせに答えて、厳しい意見が寄せられてきたので紹介する次第。

当方からは「ご無沙汰で申し訳なかったが、今回は数ある話題の中から一つだけ採り上げて貴兄のご意見を賜りたい。 それはトランプ大統領は言っていないと否定したあの失言とも言うべきハイチを形容して使った shithole という言葉についてだ。我が国のテレビや新聞をこの言葉を捉えて大騒ぎをしているだけに止まらず、何としたことか「野外便所」と訳したのである。

そこに今度はマイク・ウルフの暴露本と言うべき Fire and Fury が加わったので、我が国のマスメディアは益々トランプ大統領批判の勢いが強くなった。因みに、この翻訳本は来月初旬には発行されるらしい。マスコミはこの本の中にある「トランプ氏は当選と決まった時にまるで幽霊にでも出会ったかのように真っ青になっており、夫人は泣いていた」という件を抜き出して報じたし、私は「矢張りトランプ氏はまさか自分が当選するとは予測していなかったと一部で言われていたことを裏書きしている」と感じた。

L氏からの返信はかなり激越だった。大要下記の通りである。これは38%と報じられているトランプ大統領支持派のプーアホワイト以外の層にある共和党を支持する人たちの中でも強烈トランプ嫌いの意見の部類に入るのではないかと思う。

>引用開始
彼は何であれほど無作法で鈍感になれるのかと呆れている。あんなに無作法な者はホワイトハウスには相応しくないし、まして大統領になるべきではなかった。そちらでも報じられていると思うが、彼の就任1年目の支持率は過去最低である。

私はミュラー氏がロシアゲートの操作を推し進めて彼を弾劾するに足る十分な証拠を挙げててくれることを希望したい。私は我が国の民主主義は余りにも劣化した状態してしまい、二度と元には戻れないかと危惧するものだ。

日本にも聞こえているかも知れないが、共和党が2018年の戦略計画は、トランプ大統領が Fire and Fury の内容を大声を上げて非難したために、後退せざるを得なくなって一向に進んでいない。

私はこの本を読もうとは思っていない。それはもしも読めばこれまで以上に現在の連邦政府の在り方に失望落胆させられるだろうから。今後とも日本におけるトランプ大統領の最新の評判と評価を知らせて欲しい。
<引用終わる


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ご存じの方がおられると思うが、ワシントン州というところはそもそもトランプ氏支持の州ではなかった。また、彼の見解がトランプ大統領不支持派を代表するとは思わないが、トランプ大統領が口を極めて非難する fake news派のNYタイムスやWポストやCNNとは異なる見方であると思っている。




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