新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

生前退位のご意向があるやに

2016-07-15 08:43:42 | コラム
法律の規制があった:

天皇陛下に生前退位のご意向があるやに報じられ、色々と議論が飛び交っている。憲法の解釈まで云々されているし、皇室典範の改正やら特別立法の必要性を唱える向きもあるとか。陛下のご公務が如何に大変で負担になっているかは既に報じられているし、我が家でも家内とともにご心から同情申し上げている。陛下は当方以上か以下の重症かは判断のしようもないが、心臓のバイパス手術をなされただけではなく前立腺がんの手術も受けておられる。周囲には医師がついていて十分に予防措置もされ可能な限りの休養を取っておられるのだろう。だが、体力的な負担はいかばかりかと拝察申し上げる。

私は過去10年間で心筋梗塞の発症が3度、心不全での緊急入院が2度、顔面の皮膚癌の手術が2007年にあった。1985年にはアメリカでの自動車の貰い事故で頸椎を損傷され復帰まで半年を要し、30年経った今でも今日のような高温・多湿の日は特に精神的にも落ち込んでしまう。しかも、陛下は当方よりも1学年下というだけのご高齢で大手術の後の体力で、あれほどのご公務を消化しておられては、アメリカの大企業の経営者など遠く及ばないほどの激務だと拝察している。

勿論「負担が大きいから退位する」と言っておられるのではなかろうし、皇太子殿下にお譲りのなろうとのご配慮もあるかと報じられている。だが、法律の規制があり改正を今始めても2年は要するとも報じられている。如何なる大企業の大経営者でも自らの意思で退任出来るのに、陛下の場合はそうとは行かないとはとあらためて知らされて、何と言って良いやら解らないのだ。

陛下自身がお認めになったように物忘れなどがあるご様子だが、それ以外にもあの歩行の様子やお顔色を拝見すれば良くご無事で地方の視察等を過密というか強行日程でこなしておられると感心するだけだ。当方は9月でパスポートが失効しているが、更新する意欲はない。知人の一人には国内だろうと国外だろうと機内で何らかの心臓の発作が起きた場合の大問題を考えれば当然の処置だろうと言われた。だが、陛下は海外までも出向いておられる。その危険性は言うまでもあるまい。

安倍内閣や宮内庁が今後如何なる姿勢でこの重大なる案件に対応していくかなどは知る由もないが、陛下と皇后のご負担を軽減する方法も勿論検討されているだろうと思いたい。同時に皇太子殿下ご夫妻の決意というか考え方も重要な鍵を握っていくだろうと思っている。自分自身のことを言えば、四度目の心筋梗塞が如何なる形で何処で襲ってくるかという恐ろしさを、街中でもジムの中でリハビリテーションで教えられた軽い運動をしている程度の間でも抱えている。

陛下が法整備が整うまで、これから先も無事にご公務をこなして行かれることを祈念するだけだ。


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