新宿少数民族の声

国際ビジネスに長年携わった経験を活かして世相を論じる。

太陽光発電(再生可能エネルギー)

2015-07-21 09:06:58 | コラム
我が国は世界第3位の太陽光発電大国:

紙業タイムス社の週刊誌版”FUTURE”の1786号に UNEP-FI (国連環境計画・金融イニシアティブ)特別顧問・末吉竹二郎氏が過日都内で開催された CAN-Japan (Climate Action Network)主催のセミナーで「気候変動はビジネスをどう変えるか」と題して講演された際に、この太陽光発電の世界の大国について語られたことが報じられていたので、そこからこの太陽光発電大国関連をご紹介する次第。

実は個人的には太陽光発電と聞いただけであの忌まわしい菅直人の退陣予告声明と孫正義との「コラボ」を想起せざるを得ないし、この事態があったというだけで太陽光発電について否定的というか嫌悪を感じざるを得ないのだ。それだけではなくあの発電設備は国内メーカーのみならず中国からの輸入にも依存すると聞くや、科学的に優れているかいないかなどという議論を飛び越えて排斥したい気分になるほど毛嫌いしていた。

末吉氏によれば、2014年時点で世界全体の再生可能エネルギー(水力を除く)の発電量は 657 GW(GW=10億ワット)で、上位7ヶ国は1位:中国 153 GW、2位 アメリカ 105、3位 ドイツ 86、4位 イタリア 32、5位 スペイン 32、6位 日本 31、7位 インド 31 となっている。3位以下は中国とアメリカに大きな差を付けられていると解る。

そこで太陽光発電だが、14年末での上位10ヶ国は次のようになっている。ここでも単位は GW である。1位 ドイツ 38 (前年比+1.9)、2位 中国 28 (同+10.6)、3位 日本 23.3(同+9.7)、4位 イタリア 18.5(同+0.4)、5位 アメリカ 18.0(同+6.2)、以下フランス、スペイン、英国、オーストラリア、インドの順になっている。なお、我が国は嘗ては断然たる第1位の太陽光発電大国だった由だ。

なお、14年末時点の風力発電能力は 1位が中国で 115 GW、2位がアメリカで 60 GW、3位がドイツで 39 GW で御三家であるとされていた。以下スペイン、インド、英国、カナダ、フランス、イタリア、ブラジルの順だった。と言うことは、オランダの風車は発電とは関連がないのかなと思わせられた。ここでは我が国はお呼びではないようだ。

以上は太陽光発電に対する個人的興味から引用しただけであり、その経済性や将来性等の議論は専門家にお任せしたいと考えている。しかし、末吉氏はその世界各国での再生可能エネルギーへの新規投資額合計が2014年に先進国で1,390億ドル、途上国で1,310億ドルあったと指摘されていた。また04年からの累積投資額は2兆180億ドルで1ドル120円換算でも242兆円という莫大な金額に達していたと述べておられた。



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