湯の字にっき

日々の日記をつらつらと綴っております

ぶるーの感想。

2012-10-10 | 畑中さんのこと。
終わってしまったら気が抜けてしまったわ。
楽を終えてからパンフレットを読みました。
なんか、どうにでもとらえてよい、という感じのお芝居の時は
なるべく情報を入れないようにして見るのが好きなのでね。

貴ちゃんのアヤメは佳奈の生まれ変わり。
だからずっと前に会ってるってことなのね。
それは思わないでもなかったけど。

んー。でも。私はやっぱり、あの子は新しい命の方がいいかな。6人だけでなく、もう一つの命。
佳奈の孫として、柊の子供として、昔に生まれるはずだった命。
親が自分の子として生まれ変わるという感覚が近すぎて苦手。どうも近親嫌悪のきらいがあるな私。
それに、佳奈の生まれ変わりだとしたら、アヤメが生まれるのはまだ少し先で
そうすると石榴の生まれ変わりのセージはそれまで待たなきゃいけなのかな。と
さびしいじゃないか、みんないとしいひとがそばにいるのに。
あの石榴がひとりぼっちだなんて。
舞台上に現れなくても現世にいると思いたいな。

石榴殿。素敵でしたな。男っぽい。りりしい人。
佳奈の手を掴んで逃げる時、本当に必ずぎゅっと手を取るので佳奈の気持ちで嬉しくなる。
貴ちゃんも縋るような、目で見るし、あそこ、すごく好き。

余談ですが、大内さんが
佳奈殿、あの方は。と柊のことを訪ねるシーン。
彼女は、あの方はと言い直しているのかと思ってた。楽でようやく佳奈殿と聞き取れた。
ささいなことですが、失礼いたしました。

畑中さんの浜成が謎でね。
彼はそんなに葛に執着も憎しみも抱いていなかったように思う。俊哲よりは。
どちらかというと、自分が斬られた時に、俊哲に眼差しで殺れと伝えて
葛の刀を掴む。あの時、結構満足しちゃってんじゃないのかと思ったりするのだが
巻き込まれちゃってでも、罪を犯したので、繰り返しの転生の度について回る
赤い記憶に苛々してたりしてたのかな。

そういえば畑中さん、ここ、すごい息が上がってる雰囲気で登場してきてたのね。
これも楽で気付いた。肩が上下してて、息が荒い感じ。
見えないところでたくさんの殺戮を、この男はしてきたのね。
どすどすと歩く浜成殿。赤頭巾とわるものの方が似合う気がする。
恋愛面でもダークサイドだったな。

岡内さんが刀を、血を払う仕草がやっぱり好きで。
風を継ぐ者でも、小刀を血振りしてたの思い出した。
ただ、柊を斬るところは、やはりちょっと弱くて。キレイなんだけど。
柊と青のライトと刀のタイミングが、合うでなく、合わせようとする感じなのが惜しい。
だけど、初日よりどんどん殺陣のシーンは迫力が増してきて
すごくかっこよかった。

楽日だけ(2回とも)、柊に逃げろと言う時の音楽が不自然に下がりすぎて気になった。
前の日までそんなの感じなかったのに。

また本当にささいなことだけど、オープニングのダンスの地球バックに
人の成長の後、みんながごろんと床に仰向けに倒れるところで
青い線のようなライトが床に半円を描いていくのだが
2個遅れて動くのがついつい気になって見ちゃった。
畑中さんのそばの二つ。真ん中の一個は回りと同じ感じで定位置に付くんだけどね。
まあ、たまたま上から見た回がそんな感じだったのかもしれない。

欠けてるピースの話でちょっと救われた。
いっぱい欠けててもいいんだって思った。
欠けてる分、いろんな人に出会って埋めていけばいいんだって。

最後の最後の東北の空。
見上げる6人の顔が何かから解き放たれたよう。
背負い続けてきた業を昇華させて現世を生きて欲しい。

そして大内さん。素敵な話をありがとうございました。
ヒロインな樹里ちゃんとのダンスの時も、ときめいたし。
ザバダックの曲でのダンスが見られたのも嬉しかったし。
柊をなくした慟哭のシーンの息遣いが好きだったし、
踊りながら現世に帰るところ、最初は紫のを首に巻き切ってたけど
途中から手に持ってるようになった気がする。
自分が今どこにいるかわからない感が出ててその方が好きだった。

ちょっと勿体ないなと思ったのは
最初のバスケのシーンのとこの大内さんの表情が面白かったので
前方下手のお席でしかその表情が見えなくて勿体なかった。
バスケのボールをバウンドさせる時、自分の時もちゃんと音でるかな? お、でた。という風に
疑問から喜びに変わる時の子供っぽいような表情がなんだかとても好きでした。

今回のBlue、思ってたんとちょっと違うーと思った初日。
回を重ねる毎にいろんな発見をしてだんだん好きになって、
曲とダンスもどんどん繋がってきて、今では、2曲目なんか
足とんとんしてる畑中さん浮かんじゃうし、
「ふたつの影」の赤頭巾青頭巾のうごうごしてるところも忘れ難いし(ザバ曲はああいうの合うなー)
「硝子の振子」は本当にキレイだったし。
なんていうか、受け止め方に時間がかかったり、(気持ちの)方向転換がなかなかに出来なかったり
これって老いなんかなーなんて思ってしまったりしたよ。なんか保守的な自分にがっくり。
もっといろんなことを見て、いろんなことを自由に感じていきたい。
そんな風にも思えるBlueでした。

そういえば、浜成と俊哲が攻め入るあのシーンのダンス。
まるまる一曲大内さんがいないというのも、Blueとしては初の試みかなーとか
思ったんだけど。前もあったかしら。
踊っている時の表情が前より鮮やかでそういうのも含めて
忘れ難い「The Blue Rose」奇跡の薔薇でした。

楽のあれこはまた別に書こう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする