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製作地 クメール王朝 現カンボジア北部~現タイ東北部(イサーン南部)
製作年代(推定) 12-13世紀
種類 施釉陶器
サイズ 胴径:約9.5.cm、全長:約9.5cm、高さ:約7cm、口径:約3.6cm、重さ267g
クメール王朝で手掛けられた褐釉陶器・鳥形石灰壺、12~13世紀のアンティークの作品です。
この胴径約10cmの鳥型の容器は、噛み嗜好品”蒟醤(キンマ)”に用いられる石灰を入れるための壺(石灰壺)として作られたもので、壺内部には石灰の付着痕が確認できます。
顔部から”ふくろう”が象られたと考察されるもので、ロクロ成形ののち貼付け・線刻により加飾がなされたもの、同種品の中ではつくりが端整でややオリーブ掛かって目に映る褐釉の色味は雅趣に富み、作品からは見飽きることの無い表情の豊かさ、そして愛らしさが感じられます。
アンコール期(日本の平安時代後期~鎌倉時代)の古陶としての時代の浪漫が薫る一品です。
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