年末は今迄のHに対する怒りがとうとう爆発し、殆どスルーしていたのですが、しつこいというか、粘り強いというか、鈍感なバカ男は前回、書いた通り、めげずに連絡をしてきます。
今日は「お母さんとおばあちゃんに去年、お世話になったから挨拶に行きたいんだけど…」と言われ、また私の弱点である祖母と母親を引き合いに出され、一緒に恵比寿に行く羽目に…
案の定、いつもどおり不機嫌だった祖母は大好きなHを見るなり上機嫌となり、その態度の変わり様に、その場に居たヘルパーさんや母も唖然としました。
Hは小一時間程、祖母の話し相手になってから、祖母の写真を撮ってくれると言って、撮影の準備をし始めた。
普段、私が祖母にカメラを向けると物凄く嫌がりしかめっ面をするのですが、プロであるHがカメラを向けた瞬間、祖母は手を組んで膝の上に乗せ、笑顔のままカメラをみつめ、5~10分も微動だにしませんでしたHがカメラを向けている間中、その姿勢と笑顔をじっと保っていた祖母の気取った姿を見て、私は思わずふきだしてしまったのですが、母も「おかしすぎるぅ~」と言っておなかを抱え、涙を流しながら大笑いし始めました。
母がこんなに笑った姿を見て、介護をしている母は怒ってばかりだったのに、こんなに大笑いをする姿をここ数年、見たことがなかったなぁとちょっと嬉しい気分になった
撮影会も終わり、恵比寿の家を出て、もう用事も済んだので、今度こそ、さようならと言うと、「せっかくだからご飯食べて帰ろう」と言われ、ヒルズで食事をし、「じゃぁね」というと「展望台に上がろう」と言われ、まぁ、今日は祖母と母を喜ばせてくれたので、最後はHのいうことくらい聞いてあげようかと思い、展望台行きのエレベーターに乗ったら…二人だけの密室で、いきなりへをこくH
全く、最後の最後まで最低な男だなぁ~と思いながら、52階までガス室に閉じ込められた状態だったのですが、お正月で都内の車がすいていたり、寒さで空気が澄んでいた為か、物凄くきれいな夜景を満喫できました。
そして同じ階にあるバーで一杯飲んでから帰ろうということになり、延々とHに「やり直そう」と説得されながら、私はもう絶対に無理だから連絡するな!という話を繰り返していたら…いきなり鼻がムズムズしたのか、鼻を触り始めたH…そして無意識に鼻毛を抜いた
夕方には祖母を喜ばせてくれて、最後とは言えどもヒルズで食事して、エレベーターではへをこき、夜景を見て最後のデートのオオトリに鼻毛を無意識に抜いたHを見て、私は思わず噴出してしまった。
今回こそはもう絶対に連絡を取らないと断固として、私の意見を語っている最中に、この男、いきなり鼻毛を抜いた…この神経…おかしすぎる…もうHの話に反論したり、Hに対して怒る気も失せ、大爆笑。
思わず「このシチュエーションで、鼻毛抜くって…」と涙を流しながら言ったら、Hも苦笑し「あっ、無意識でやってしまったぁそうだよなぁ~失礼…でも笑ったからまりっぺの負けということで、この喧嘩は仲直りね」と訳のわからんことをいう。
別に喧嘩してないし、私があなたと居るのが嫌なだけと反論すると、「でもここで鼻毛を抜くなんて想定外のことをやらかす僕といると面白いでしょ?本当に悪いところは治すし、あぁやってママタン(祖母の愛称)やお母さんも僕が行くことで恵比寿の雰囲気が明るくなるんだから、もう一度だけ許して…ところで明日はどこでデートする?」とめげないH。
去年からずぅっとHの欠点を注意し、怒っていたのに、数ヶ月間治らないものは今更治るまいと思いつつも、この数日、一応努力しているようだし、まぁ、今日は恵比寿の暗い雰囲気を物凄く明るくしてくれたことに免じて許すべきか…許さぬべきか悩み中です